1.原作は7つの短編からなるオムニバス小説。映画化が発表されたちょっと後に古本屋に行ったら税込み110円で売られていた。とりあえず買って1日1章ずつ読んでいくと一週間ちょっとしたワクワクが続いて楽しかった覚えがある。コスパ良し。さて、映画の方はこの中から4つをピックアップ、そして原作とは異なり同時に物語を進めていく。しかし散漫になった感じもなく、ちゃんと群像劇として成立していた。好むと好まざるとにかかわらず卒業の日はやってくる。悩みながらも一区切りつけて次に進む4人の少女たち、上手く説明できないけど寂しさと清々しさが入り混じって胸を打つ。こういうとき便利な言葉があったな→「エモい」。山梨県の上野原市っていう所らしいけどロケ地も良い感じ。中川駿監督、そして若い俳優たちの今後が楽しみである。