《改行表示》46.ウイリアム・ホールデンが演じる米兵捕虜が、ナチスの捕虜収容所で仲間の捕虜たちからスパイの疑いを掛けられ、孤立しながらも独りで本当のスパイを探そうとする話です。 「ディア・ハンター」のような、精神の限界を超える極限の捕虜生活でも無く、捕虜同士が和気あいあいと暮らしています。コメディタッチな演出もあってあまり現実味を感じません。 脱走物として「穴」とも比べてしまいますが、リアリティは天と地ほどの差があります。 ストーリーはそこそこ面白いし、例えば電灯の紐でもってスパイが情報の有無を知らせるなど演出が巧みだとも思うのですが、戦争モノとしてはリアリティが乏しく物足りなく感じました。 【wayfarer】さん [DVD(字幕)] 5点(2020-06-14 02:39:49) |
《改行表示》45.「戦場にかける橋」とはずいぶん違う、なんとも自由な収容所に驚き。なまじ解放されてふたたび戦場に戻るより、いっそ戦争が終わるまでここにいたほうが安全で楽しいんじゃないかという気さえします。 それはともかく、今から見るとちょっと間延びしたところもありましたが、そこそこ楽しめました。終盤の謎解きはいささかあっさりでしたが。 どこかで見たことがある顔がいるあと思ったら、「おはようフェルプス君」ではないですか。実はこれが本作における最大の喜びでした。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-07-16 01:02:08) (良:1票) |
《改行表示》44.従来の戦争映画とは全く違ったものを作りたかったという意図は分かるが、コメディ色が強すぎると思う。 「厳しい状況の中でも、それに抗うように笑いを求める」的なことならいいけど、これは楽しみすぎちゃってて ちょっと白ける。 そういう乾いた笑いを入れた戦争映画は他にあるし、私はそちらに魅力を感じる。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-06-20 22:52:01) |
43.描かれる捕虜収容所生活は、捕虜達は愛国心に溢れるでもなし、独軍は管理者としての厳格さはあるものの陰惨さはなし。更に密造酒、鼠レース(爆笑)、覗きの行列(「早くしろ!俺の順番には婆さんになってしまう・・・」爆笑)、チョビ髭達の「ジーク・ハイル!」(爆笑)、大量の煙草、等々実に能天気なもの。オスカーを逃したのが残念なアニマル役のロバート・ストラウスに大笑いさせられる。スパイが判明する件から結末までは一転して手に汗握る緊張感に包まれる。孤高を貫く男(渋すぎる)セフトンの言うとおりあれしか方法はないにせよスパイの最期に息を呑む。ユーモアと非情さの塩梅が絶妙なワイルダー監督の名人芸をいつも通りに堪能させてもらった快作。 |
《改行表示》42.ビリーワイルダー最高。 『情婦』が有名ですが私はこの映画が一番好きです。 コミカルで軽快。洒脱。 ストーリーは練られていて演技は秀逸。 映画に必要なそれでいて最低限のものだけでここまで作り上げるとは、 イメージでは日本刀のような。 機能美を感じさせる人生の一本の一つ。 白黒に毛嫌いせずにみんなに見てもらいたい作品です。 【病気の犬】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-11-05 15:30:38) |
41.好きな監督だから期待してしまったけど、舞台を映画化したものだからか、演技までがいやに舞台っぽくて不自然な役者がいて違和感が。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-11-02 23:01:33) |
40.古い映画というだけの先入観で見たので、コミカル調のサスペンス、推理、人間ドラマは意外でした。面白い映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-26 20:29:47) |
39.収容所が舞台だと、陰惨だったりキツかったら嫌だなあと身構えてしまう私ですが、ビリー・ワイルダーは捕虜いじめに精を出すといったことをしないので、お気楽なコメディーになっててひと安心。ラスト手前までほんと楽しかったのだけど、スパイの処遇には突如として戦争のダークサイドが顕れてびびった。なんかリンチみたいじゃん。キツイなあ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-27 23:58:22) (良:2票) |
38.捕虜を扱った映画だけど「大いなる幻影」とは違って娯楽映画の色彩が強い。米国映画で監督がビリー・ワイルダーだからかもしれないが、戦争の悲惨さに的を絞ったものではないと思えば腹は立たない。というか、やっぱりワイルダーらしいおもしろさだ。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-27 15:46:16) |
37.冒頭で、戦争映画は数あれど捕虜を描いた作品が無いのが不満だ、などとブチ上げておきながら、捕虜収容所の非人間性をリアルに描いて告発してやろうなんて気はサラサラなく、厚かましくも堂々たるオモシロ娯楽作品に仕上げております。能天気な捕虜たちのドタバタあり、仲間にまぎれた密通者の存在が招くサスペンスあり。登場人物の目を通したいわゆる主観ショットが、セフトンの目を通せば、密通のカラクリが暴かれる過程としてのサスペンスを生むし、アニマルの目を通せば何ともアホらしい女装ネタで笑いを生む、というとにかく楽しい作品なのですが、ただ楽しいばかりではなくて、そんな中にも「ヒーローは、孤独である」というテーマがあって、作品を忘れがたいものにしております。ヒーローは孤独であり他者から理解されぬ不遇の存在であり、しかしそれは自らが招いたものでもある。そして彼はついに、自らその殻を破り羽ばたいていく。陽気さ、緊張感、動きのある見事なストーリー展開、ウン、確かに捕虜映画でこれほどのオモシロ作品が作れるんだから、冒頭の「不満」も一理ある訳です。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-05-06 14:39:02) (良:1票) |
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《改行表示》36.脱走ものとサスペンス要素をうまく組み合わせた娯楽作品。 タイトルからガチガチの戦争映画をイメージしがちも、この内容なら戦争ものが苦手な人でも楽しめるんじゃないかと。 もともとが舞台劇ということで、なるほどなという作りだが、捕虜の人数が多いので、物語の核となっているある謎をラストまで引っ張らせ、緊張感を持続させてくれます。 コミカルタッチのシーンは、個人的にもう少し削って欲しかったなという感はあるけど、十分な満足感を与えてくれる作品だった。面白い。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-02-02 11:12:14) |
《改行表示》35.これこそマイ・ベスト・ムービーだ。初めて観たとき、ドイツ軍の捕虜収容所長に対して捕虜みんなが一歩ずつ前進して抵抗を示す場面に感動した。その後何回も観て、主人公セフトンの、ドライだが憎めない生き方は自分の人生にも投影している。「ジョニーが凱旋するとき」は、多くの映画で使われているが、この映画が一番効果的に使われており、いまでも時々口ずさむ私の愛唱曲である。ラストシーンで、収容所に残った捕虜がセフトンの脱走した理由を問われ、NHK-BSの日本語訳では「工具を盗みたかったんだろ」と訳されていたが、初めて観たゴールデン洋画劇場版「また商売がしたかったんだろ」の方がピッタリくる。余談だが、ドイツのスパイ役P・グレーヴスのテレビ番組「スパイ大作戦」のエピソードで、この映画と同じような情報交換のシーンがあったことを思い出す。彼もこの映画に愛着をもっていたのでは? 【風小僧】さん [地上波(吹替)] 10点(2012-12-22 19:57:33) (良:2票) |
《改行表示》34.捕虜として捕らえられた面々たちが、もとは軍人であったのか または運悪く捕らえられてしまった民間人であったのか、そこがどうにも判りづらい。 ただし、あの面々を見る限りでは 皆さん民間人の方だったのでしょうね(ダンバー中尉等を除く) しかし、そうなると不思議に思えてしまうのは、第十七捕虜収容所としての概念なんですが、民間人と軍人を仕分けなく ごっちゃ混ぜで収容していた施設という事になるのでしょうか ちょっとそのへん解せない面もありました。 ただ、これを機会に、その後、捕虜について、捕虜の収容施設について、ジュネーブ条約について等 気になる事をいろいろ調べさせてもらった その他、捕虜の義務、捕虜に関する法律など いろいろあるのですが、そんな難しい事はお構いなしとばかりにコメディ要素をたっぷり盛り込み、丸くエンターテイメントに仕上げてしまったビリー・ワイルダーさんはやっぱさすがですね。さすがのワイルダーさんだ。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-05-03 13:00:12) (良:1票) |
《改行表示》33.サスペンス、スリル、可笑しさ、爽快感……映画の娯楽性を彩る要素は多々あるけれど、ビリー・ワイルダーの映画には、そのすべてが詰まっている。 捕虜収容所での“スパイ探し”を描いたこの変わった趣向の戦争映画には、想像以上に娯楽性を高める様々な要素がバランスよく入り交じっていて、それぞれの要素が見事に主張し合っている。 第二次世界大戦中の捕虜収容所を描いた映画と言えば、有名過ぎるのはやはり「大脱走」だろう。ドイツ軍管理下の捕虜収容所からの脱走を図る捕虜たちの群像劇を描いたプロットは、今作との類似を大いに感じる。 大名作として誉れ高いのは「大脱走」の方だと思うが、制作年数は今作の方が圧倒的に早いので、ヒントを得た部分は大いにあるのだろうと思う。 そして、個人的には圧倒的に今作の方が面白かった。 ナチスドイツ管理下の捕虜収容所というイメージ的には陰惨極まる舞台設定において、決して不自然ではない映画的娯楽を展開させる巧さに、ビリー・ワイルダーという映画人の偉大さを改めて感じずにはいられない。 そして、スリルやコメディの娯楽性の裏には、しっかりと悲愴な環境下で生き抜く人間たちのドラマと戦争による混沌も見えてくる。 そうすると、収容所内の人間たちの少々仰々しい感情表現も、生き抜くための一つの“手段”に思えてきた。 映画は終始薄汚れた捕虜収容所内で展開され、派手さは皆無だと言っていい。しかし、噛めば噛むほど様々な味覚が存在を主張し、そのどれもが深まっていく。 週末の深夜、巧い映画とはこういうものだということを改めて知った。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-04-22 23:44:07) (良:1票) |
32.どうもギャグ部分がつまんなかったので乗れなかった。後半に掛けての緊張感はわりといい。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-01 22:23:32) |
31.とにかくアニマルの表情が良い!テーマソングとして何回も出てくるWhen Johnny Comes Marching Homeも良い!また、ワイルダーはナチスから逃れて亡命したのに、ただ辛辣に描くでなく(容赦ないところもありますが)娯楽作に徹して撮られているというのが、彼の映画に対する姿勢が表れていて好きです。 |
30.2012.03/15 3回目鑑賞。若かりし頃感動し見た記憶あり。でも今見るとちょっと違うのではと感じる。国民性の違いとはいえ過酷な題材の割りにアメリカ流の軽さとタッチには疑問でー1点。2015.07/07 4回目鑑賞。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-15 22:03:30) |
29.今見てもまあまあ面白いのだから、製作当時にオスカーをとったのも、無理はない。 【みんな嫌い】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-03-12 16:26:46) |
《改行表示》28.捕虜達はあんなに楽しく過ごしていたのか?! ナチスはあんなに優しいのか? もの凄く驚いたわけだが、実はナチスの残酷さを皮肉ったものだったりするのか?! まあ、それはいい、どっちでも。 そんなことより、終盤でいきなりシリアスになり、簡単に真のスパイを見抜くくだり・・・ やっぱり解せない。 都合よすぎ!! そして、見事に復讐し過ぎ! ハッピーエンドすぎ!! 好みの問題だが、やっぱりこんなご都合主義的な映画はダメだ。 アメリカはダメだ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2011-04-18 01:03:00) (笑:1票) |
27.男むささあふれる中でのビリー・ワイルダーの脚本はちょっとビックリ。「大脱走」と舞台は同じでも雰囲気が全然違うのはやっぱ彼の力なんですかねぇ、全く暗くありません。ユーモアな音楽にユーモアあふれる脇役さんたちのキャラがなかなかよかったので捕虜収容所という暗い言葉に縛られずに自由に描いてて楽しく見れました。まさに「痛快」が似合うこの映画、戦争ものに飽きた人にぜひ見てほしい一本ですね。 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-03 11:19:19) (良:1票) |