28.当時のことを詳しく知らない世代としては、劇中劇であろうが、内容は衝撃的である。山本太郎もいいが、裕木奈江の冷徹で粘着質な雰囲気の演技は素晴らしい。 【noji】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-01-03 19:07:52) |
《改行表示》27.劇中劇という発想は面白いと感じました。現代においてあの事件がどのような評価をされうるかというのは非常に重要だと思うからです。単に「バカだ」とか「ただの殺人者、異常者」と決めつけていいものか。実際にそのような意見は劇中で出てきます。 しかし発想は良いものの、それが成功しているかどうかは別問題であって、映画としては満足できませんでした。監督の失踪する件や映画と現実が交互に繰り返されること、「光の雨」の無理矢理な入れ方などなどダメな点ばかり目についてしまいました。結果的につまんないです。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-09-13 23:40:07) |
26.主演の2人がいいですね。力作です。しかしこういう劇中劇みたいな手法はこの作品には適していないと思います。作者が自分が言いたいことを役者に言わせて「逃げてるな」と。全体で30分以上無駄な時間と感じます。劇の場面に戻るたびに早送りすることをお勧めします。後になってみると、1人は自殺するわけだし。矛盾だらけに思います。何をしたいのか今の時代になっては一層理解に苦しみます。それでもまだ逃げている人や、2世が引き継いで活動しているのもいるし、本当に日本は寛容な国だなぁと思います。時代を感じます。 【たかちゃん】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-04-27 14:58:09) |
《改行表示》25.些細な事で他の党員、特に女性党員を追い込んでいく時の裕木奈江さんが凄過ぎる。彼女が日本の映画界から意味も無く干されている現状が残念でならない。 【鳥居甲斐守】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-03-10 23:05:04) |
24.なんだか惨めな学生たちです。マルクス主義を信じていたというより、、なんていうかホントに彼らの心境が理解できません。傑作ではないですが多くの人に見てもらいたいですね。 |
23.骨太!二重構造になっている話と、役者の演技力により、緊張感が途切れない。事件背景の詳細を年代的に知らないが、映画としては成功していると思う。ラストで二人が語った問いかけを自分も思ったので。 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-03-23 20:18:32) |
22.あさま山荘事件はよく取り上げられるが、なぜか取り上げられない連合赤軍による同志連続虐殺事件の映画化。若者にありがちな歪んだ正義感、「子供」を離脱したいという思いが起こした子供の戦争ごっこを、今更彼らが何か崇高な目的を持って行動していたかのように印象付けしなおそうという誘導映画。しかも監督が悩みの末失踪してしまうという裏ストーリーまで作ってあえて客に考えさせようと誘導、あわよくば客観化までしようとしている。ただし思想操作は随所に見られるが事件を追っている部分は史実であり、興味があった事件をよくぞ映像化してくれたということで評価は高くつけておく。実名役ではないが、本人達の写真などを見たことのある人にはすぐどれが誰なのかわかるほどイメージ通りだった。 【Arufu】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2005-08-14 06:16:26) |
21.実は赤軍の頃の話って意外と好きなんです。いや別に政治とか考え方とかそんなんはどーでもいーんです。人間の醜い部分ってゆーか、えぐい部分を観るのが好きで。なんてゆーか一種のホラー感覚です。実際にあったからよけ怖く感じてまうってゆうアレです。例の映画「エス」とかと同じような。それとなんで、人間が異常になってまうのか?そん時の人の心理状態ってどんなんやねやろ?ってゆうのにも興味がひかれたりしてまうのです。で、そんなお子様なスリル感覚まるだしでこれを観たので、考え方みたいなものはまったくわかんないんですが、なかなか迫力あってのめりこみました。現代の時代、映画を作るとゆうドキュメンタリーなタッチで見せるとゆう変わった構成もなかなかよかったです。ちなみに同時期の同じ事件を扱った映画「突入せよ!「あさま山荘」事件」は能天気すぎてまったく退屈でした。ところで総括って怖いですね。ポアみたいなもんでしょうか?なんか意味とかどーでもよくて、ただ人を支配したりしばきたいがために使われる言葉「総括」。結局考え方とか関係なしに、人が追い詰められ暴走すると醜くなって怖くなるんでしょーか。ちなみにこれのもっと怖くてエグいバージョンが「鬼畜大宴会」かな。 【なにわ君】さん 7点(2004-12-22 15:27:26) |
20.革命的同志愛をもって総括する。「この映画は反革命であり0点である。」、、、、、途中、これは何かのギャグではないだろうか、或いは連合赤軍は単なるネタで一番の狙いは現代的な何かなのだろうか、とも思いましたが、最後の立松氏のナレーションを考えても、どうやらベタでマジに作られているようです。、、、、、再度声を大きくしていいたい、「救いようのないあほ映画だぁ」、、、、、最も断罪すべきは、この映画が、この時代、この事件を真剣に理解し取り上げようとしていないこと。、、、、、で、どうしてそうなるのかというと、映画の作製者が、今の時代と真剣に取り組もうとしていないからに違いありませんっ。、、、例えば、今の時代はこの時代よりも悪くなったとか最後に裕木奈江に言わせていますが、そう思うのだったら、なぜ戦わないっ。他人行儀の冷笑で格好つけんな。それともこんな映画作ることがあんた達の今の戦いなのか。じゃあ、この映画に、政治的なもの、社会的なものがどれだけあるのか。政治的なことは一切なく、私小説的世界を描いているだけではないか。がるるるる、、、、、、。確固とした価値意識を持っていたとしても、私たちを取り巻く状況は日々、刻々と変化し、敵がいったい何であるのかを見定めるのは大変に難しいことです。この映画を作った人達は、状況の変化の中で敵を見失い、その挙げ句、自分たちの価値意識も喪失してしまっているように思えます。だから、この時代のトロツキスト達が、敵をどのように見失ったのかということを正確に記述することができないのです。それで、結局、真の総括ができず、ノスタルジーに陥没したり、いい加減なアイロニーを垂れ流すだけになっている。、、、、、、どうでもいいことですが、個人的にはインターナショナルよりワルシャワ労働歌の方が好きです。あややの渡良瀬橋も好きだけど。 【王の七つの森】さん 0点(2004-12-15 00:07:56) |
《改行表示》19.山本太郎と裕木奈江が…凄い迫力。 ここまで迫力がある演技はそうは見れんぞ、鬼気迫るとはこの事。 「総括」と言う名のもとに何人殺されたんだか…合掌。 【ふくちゃん】さん 8点(2004-07-05 02:04:01) |
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18.私の両親の時代ですから、いろいろな話を聞いています。否定も肯定もできない青春時代、後で考えれば屁理屈でかためた経典を追いかける信者のようなものだけれど、それでもその時は真剣だったと言って欲しい。当時を生きた人ならば、心にひびくセリフがいっぱいあるんだろうなと思いました。 【私目安】さん 5点(2004-02-22 15:26:34) |
17.伴明氏の演出が所々ゆるいのはあるけど、原作がいいせいかとっても魅力的。総括しろ!がやや口癖に…裕木奈江はカメレオン女優に転身。しかし!「曖昧 me」の裕木奈江もまたそこにいてグットネス! 【セクシー】さん 10点(2003-11-02 02:34:06) |
《改行表示》16.おお。裕木奈江がすばらしい。こんな素晴らしい女優に育っていたとは。 もう少し老けたら大竹しのぶになれるのでないでしょうか。40歳になった裕木奈江が見てみたい!! まあ、それだけしかなかったんですけど。 |
15.ちょっと、怖いよ。彼女は、ずっと目を閉じてました。呪怨よりこっちの方が俺は怖い。人って怖いね。あの時代に生まれてなくて良かった~ |
14.『突入せよ!』『プロジェクトX』そして浅間山荘シリーズ三作目として『光の雨』見ました。政治は宗教とはよく言ったものでまさにカルト集団そのまんま。文芸春秋から出ているVIDEO『ドキュメント あさま山荘事件』は地下鉄サリン事件とペルーの日本大使館襲撃事件と一緒に扱われていますが、ポア=総括のようで共産主義の仮面を被ったカルト集団にしか見えませんでした。ただもっと犯人グループの心情を考察しないと亡くなっていった人にも失礼だと思うのでこのページで知った彩流社から出てるという犯人の手記も是非読んでみたいと思います。 【SPEED】さん 6点(2003-09-18 01:55:49) |
13.当時の彼らと今時のレイプ集団学生となんら変わりません。こんなカス学生の犯罪行動に0点。 【亜流派 十五郎】さん 0点(2003-07-19 10:42:05) |
12.平板な「突入せよ!あさま山荘事件」よりも本作のほうが面白いとは思います。題材が題材だけにストレートに製作できなかったのかもしれなませんね。劇中劇で役者が役者と素の個人を演じるという二重構造、失踪した大杉漣演ずる監督と萩原聖人演ずる代理監督との認識のギャップ、役者が自分が演ずる赤軍派メンバーの行動について考えるインタビュー風のモノローグなど、「気持ち」としては分るのですが、時代背景の説明などもモノローグに頼るのではなく、もっと観客を意識した映画であって欲しかったと思います。極限状態に負いこまれた若者の狂気・暴走・破滅を描きたかったのか、時代の流れに押しつぶされた理想主義者の挫折を描きたかったのか、その中途半端さが「劇中劇」という形態を選択させたのかもしれません。私は「日本連合赤軍」という世界史の中でも特異な集団について、肯定でも否定でもなく思想的なものを排除して描かれた映画を見てみたいと思います。極限の狂気が観たい方には「鬼畜大宴会」がお勧めです。 【ぶくぶく】さん 6点(2003-05-19 13:33:38) |
11.ご丁寧にも、この映画にはさらに40分を超えるメイキング(本物)+出演者インタビュー(生)のビデオがあって、プロモーション用に無料レンタルされている。DVカムで撮ったと思しきそっちの映像のほうが、本篇よりよかったりするのが悲しい。ちなみにそのビデオを見ると、若手俳優たちが連合赤軍事件について本当に無知で、『突入せよ!あさま山荘』程度の想像力しかもっていないことがよく分かる(語り手=坂口役の池内万作と、永田さん役の裕木奈江を除く)。立松和平の原作もつまらないし、こんな映画を見るぐらいなら、彩流社が出している当事者たちの手記を読めと言いたくなる。 【青人】さん 3点(2003-04-27 03:05:40) |
10.面白かったです。でも、なーんかもやもや。こういう映画って少ないから、一つの作品に色々求めてしまうのかなあ。最初、「『光の雨』という映画を撮っている所を撮っている『光の雨』という映画」という設定にドキドキしたんですけど、それがあんまり生かされていないような気がしました。革命戦士を演じる俳優のキャラがいまいち立っていないように思えます。「元アイドル」とか「死体役ばっかりだった人」とか、オイシイ人はいるんですけどね。それと革命戦士たちが過酷な状況の中で次第に狂気に侵されていく様が「es」みたいにスリリングに描かれるのかなーとワクワクしてたんですけど、これもあんまり怖くなくてちょっと不満。・・・えーと、この映画で描かれた「あの時代」はあそこで「終わっちゃった」みたいになっているけど、実は70年代、80年代、90年代、そして現在に至るまでずっと繋がっている(或いは「引きずってる」)はずなんですよね。今でも幾つかの大学の自治体(有名私立が多い)にはあの頃の残滓(←こんなこと書くと「総括」されちゃうかも・・・)も残っているわけだし、いわゆる「左翼系」の人は絶対あの頃の影響を受けているはずだし、そんな中、大杉漣演じる元全共闘の樽見は一体どういう思いで三十年間生きてきたんだろう・・・などと考えていると、どんどんもやもやしてしまう。でもいやな「もやもや」ではなく、ある意味刺激的な「もやもや」でした(だからこそこんなに長々とレヴューを書いてるんですけど)。こういう「あの頃」を描いた映画はもっと沢山作ってほしいなあ。時代的にはアメリカのベトナム戦争やロック黄金期と同じくらいでしょ?「あの頃」は、例えば明治維新とか戦時中とかと同じように、この国の重要なトピックであることは間違いないんだし。あと、そうだ、僕はこの作品をDVDで観たんですが是非メイキングもつけて欲しかった。そしたら二重構造が三重構造になって面白かったんですがねえ。 【ぐるぐる】さん 7点(2003-04-11 16:22:03) |
9.今の若者(自分も含めて)は彼らや彼らが生きた70年代を見てどう思うんだろうか?ある意味今よりもずっと華やかな時代だと僕は思う。重い映画だったけどいろいろ考えさせられる映画だった。 【ポー】さん 9点(2003-03-28 21:34:38) |