《改行表示》35.最初から最後まで、この作品に共感することができなかった。自分の中で久しくなかったことだが、ハズレ作品を選んでしまったようだ。作品のほとんどすべての要素において、感性が合わなかった。デイビット・ボウイのモダンラブがかかるシーンすら、カッコいいとも思えず、ただクソガキが恋心をこじらせておかしくなってるだけとしか思えなかった。 ジュリエット・ビノシュとジュリー・デルピーが本作の救いで、彼女たちの若々しく、美しい姿がなければ、途中で挫折したのが確実だったろう。 思春期の焦燥を、詩的な台詞と感覚的な映像で表現した作品なのだろうが、この台詞がなんというか、奥行きがない。詩的だが、詩情がないというべきなのか。監督が制作当時若過ぎたせいもあってか、己の感覚任せに台詞を書いている感じで、この詩的な台詞が物語の筋にのちのち関わったり、あるいは登場人物たちの人間性や生き様を表すこともないため、観ていて、子どもが延々とポエティックな能書きを垂れているだけにしか見えなかった。ストーリー展開も粗があるため、退屈で興奮することもできない。製薬会社に侵入してからの、諸々の描写の雑さには唖然とするしかない。なんで警察はこんなクソガキ一人捕まえられないんだ(笑) 【nakashi】さん [DVD(字幕)] 3点(2020-05-05 20:22:35) |
《改行表示》34.自分が若い頃に見て,今も記憶に残って居る映画を纏めて評価します. 鮮烈な色彩,記憶に残るシーン,ドニ・ラヴァンとジュリエット・ビノシュも素晴らしいです. 【ahiru3】さん [レーザーディスク(字幕)] 10点(2016-03-28 21:54:13) |
33.素晴らしい。かなりゴダールの影響を受けながらも、ストーリー展開はまるでハリウッドのような流れ。銃撃戦もハリウッドらしい。この個性を観よ。 【Balrog】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-07-14 22:47:48) |
32.進行中の恋愛の話か、昔の恋愛の話か、バラバラしていてまとまりがなかった感がある。切っても切れないとは思うが、もう少し話を練れなかったものか。 【afoijw】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-01-15 02:44:57) |
《改行表示》31.アレックス三部作最高の出来ですね。間違いなく満点! もうこの映画は宝物のような感じ。こんな映画をつくってくれて感謝です。 【エーテル】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-08-26 02:33:10) |
《改行表示》30.ボーイ・ミーツ・ガールの評判から、リュック・ベッソン、ジャン=ジャック・ベネックスと共に”les enfants terribles”と脚光を浴びたレオス・カラックスの第二作。 影の黒。夜の青。服の黄色。ベッドの赤。クリアな原色の美しさ。 ヌーベル・バーグを思わせる演出。 そして有名な”モダン・ラヴ”に合わせての疾走シーン。 キザで・アオくて・美しい。 感傷的で、繊細な思春期の心を見事に映像に発散していた。 【せかいのこども】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-11 22:19:31) |
《改行表示》29.多様なジャンル性を持つ作品で、音楽・近未来SF・ロマンス・サスペンス・犯罪などの要素が複雑に絡み合い、なお且つヌーヴェル・ヴァーグ的な風味を併せ持ったフランス映画だ。 主人公アレックスが、音楽にのって右へ右へくねりながら疾走するシーンは特に印象的。 そして、レオス・カラックスならではの、青や赤や黄色を使った色使いも美しい。 前半は小難しいフランス映画と思い、嫌気が差し始めたが、後半になるにつれその不思議な世界に酔いしれるまでになった。 二度三度見たら、いや見る気は起きないが、もし見たらその世界観に更に浸れるかもしれない。 次は『ポンヌフの恋人』を見ようかな。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-03-08 23:41:24) 《更新》 |
28.滑稽サスペンス。各所に天然キャラ的なものがあります。ちょっと狙いすぎの場面が多く、片腹痛くなった。しかし、感情中心という視点で落ち着いた空間を描いているのは、欧風映画の良いところですね。 【チューン】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-05-04 22:30:00) |
27.評価を下げてしまってすみません。「ポーラX」→「ポンヌフの恋人」と逆順で、ようやくこの「汚れた血」を観ました。結局、アレックス3部作の最初の作品「ボーイ・ミーツ・・・」へと戻ることはないでしょう。この作品「汚れた血」を観て気づいたことが2つあります。一つは、私もジュリエット・ビノシュが生理的にだめだ、ということ。(何がイヤかを書くのはここの趣旨に反するので止めます。)もう一つは、多分金輪際、カラックスは観ない、ということ。以上。 |
26.洒落てはいるが婉曲に過ぎる台詞は理解も共感も及ばないところにあって、最後まで一ミリも心を動かされることはなかった。主人公アレックスの恋する気持ちもまったく伝わってこない。これが現実なら、単に思い込みの強いやつなんじゃないかと疑うくらいだ。でも「愛のないセックスで感染する死病」という魅惑的な設定を用意しておきながら直接物語に関わってくることがなかったのを見る限り、アレックスは純粋そのものだったのだろう。ラストシーンでヒロインが頬についた血を拭わないのは、それが決して汚れた血であるはずがないとわかっていたから。にしても、映像がかっこよすぎる。ゴダールの再来といわれたそうだけど、そんな呼称はカラックスに失礼だろう。おかげで物語はどうでもいいのにこれっぽっちも退屈しなかった。アートという言葉を退屈の言い訳に使う作品は嫌いだ。本来これくらいの吸引力を持っていてこそのアートだろうと思う。 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-17 13:20:02) (良:1票) |
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25.アメリカ女が出てきた時点で、これはフランス映画とその中で誕生するヌーベル・ヌーベル・ヴァーグの物語と解釈してしまった。以下、私の妄想的解釈。アメリカ女=アメリカの映画会社のプロデューサー。謎の病気の蔓延とハレー彗星接近による世紀末的状況=フランス映画の低迷。ワクチンがあり、彗星もいずれ通りすぎるので低迷は一過性のもの。殺された男は偉大なるヌーベル・ヴァーグ?息子は父と同じく手が器用=ヌーベル・ヴァーグを引き継いでいる。息子の名前はカラックスの分身・アレックス。新たな世界へはばたきたいアレックスは資金調達のために父の仲間と共にある計画を実行する。盗み=引用?仲間はアメリカ女を恐れる男とスタイルに拘る男と謎の女。やっぱり出てきたガラス張りのアジトは映画そのもの。今度の“新しい波”はとてつもないスピードを見せつける。腹話術=直接言葉で伝えない?アレックスは死ぬが映画は死なない。疾走する映画は女に受け継がれた。頻繁に出てくる髭剃りのシーンは?パラシュート降下は?さぁ、みんなで考えよう!って適当なことを長々とスイマセン。でも、透き通るような美しさとはまさにこのこと!と思わせる二人の女優を見るだけでも価値があると思います。女優を美しく撮るって重要なことです。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-07-12 16:12:25) (良:2票) |
24.どうもカラックスって私にはいまいちピンとこないくさい!良さが全くわっかりまっしぇぇん!!!+ビノシュって別に私なんかされたってわけじゃぁないんですけどなぜか気に障るんですよ、あの女。個人的に好きじゃないのです。本当すいませんえん。 【クロエ】さん 4点(2005-02-15 22:27:17) |
23.何故かジュリエット・ビノシュはおっさんが好きで、ビノシュを好きな主人公はそれが納得出来ない、と。気持ちは分かるが、世の中そんなもんなのかも。物語の背景にあるのは、やっぱりエイズなんでしょうね。タイトルからして重たい感じ。 【マックロウ】さん 5点(2004-06-30 20:25:01) |
22.難解なストーリーだった。結局どんな話だったのか理解できていない。いや、物語の筋なんて関係ないのかもしれない。他の方も書かれているけれど、「これがビノシュ。今ボクの心を掴んで離さない女。ね、素敵でしょう。」これが言いたいが為の映画かもしれない。画面いっぱいに大写しのビノシュが泣いたり笑ったりティシュで鼻ふいたり。自分の映画の中に好きな女を閉じ込めて、そっと寄り添っていたいという願望でしょうか。この映画から感じたのはビノシュへの想い。ビノシュもカラックスも、ちょっと羨ましいなー。若さ溢れるジュリーデルピーも可愛く、女の子のセンスはいいのねえ、と意外なところで感心した。 【のはら】さん 4点(2004-02-14 16:08:24) |
21.雰囲気が良いね~。エロくないのにエロくみえるんだな。 【京都の怪人】さん 9点(2004-02-13 14:58:37) |
20.偏愛のある映画は素敵だと思う。自己愛に起因するそれは、ともすれば自己完結になりかねないシロモノで、全くもって危険物。そのギリギリのライン上にある、取り扱い注意な危険映画が好きだ。カラックスはそんなギリギリの危険人物で、時にはその境界線を越えてしまう。鼻に付く位のナルシストで、かっこつけ野郎で、取り澄ましてやがるけれど、溢れる偏愛を隠せない。そういう所に恥ずかしいまでの分かりやすい人間性も感じてしまう。どういう描き方、演出をすれば評価されるか、良い映画たり得るかを知っているし、計算出来る。でも描くものの本質は子供の絵。彼はずる賢い知恵を付けた子供なのだ。そういう意味で「神童」という言葉がとても似合う。そして滅茶苦茶な駄々っ子。当時まだ20歳そこそこだった大好きなジュリエット・ビノシュを、「やくざな中年男のやさぐれ情婦」にしてしまう。そんなの、好きな女の子をいじめてしまう小学生の男の子と一緒だ。とっても恥ずかしくて可愛い妄執。どうにもこうにも子供っぽい偏愛に溢れた素敵な映画。 【ひのと】さん 9点(2004-02-06 18:06:26) (良:1票) |
《改行表示》19.ところどころ漂白剤をぶちまけたような映像が印象的。 形だけのストーリーなんて逆に無い方がいいんじゃないかな。 【笹】さん 6点(2004-01-17 19:16:23) |
18.ブサイクな男と、美しい女。最後の早回し?のような追っかけるシーンは、何故だか涙が止まりませんでした。カラックス一番の作品だと思います。 |
《改行表示》17.画的にはとても好き。美しい映画です。ドニの腹話術、セクシーです。それぞれのシーンは1枚の絵のように撮られていて詩的な作品かな。疾走シーンが目玉なのかな。「モダン・ガール」で走るドニ。バイクで走り抜けるジュリー・デルピー。滑走路を走るビノッシュ。ただ、ストーリー的にはどうなのかな?新種のウィルスがどうのって解説がついてたんだけど、なんだかそれほど重要でもないし。綺麗な女の子達を観賞するための作品でしょう。 【としこふ】さん 7点(2003-12-28 23:32:14) |
《改行表示》16.まず、ドニ・ラヴァンにびっくりしました。アレックス三部作のアレックスは当然、カラックス自身なのでしょうね。この時のビノシュはかわいかったです。もっとかわいかったのがジュリー・デルピー。かっちりとした色彩設計に、ここまでするかと面食らった。なにか全体にビシビシ、ピシピシとした神経質なものを感じる作品でした。でも話の内容、もっていきかたはけっこう好きです。 デヴィッド・ボウイの「モダンラブ」でドニが疾走するシーンはいいわ。あそこだけ観てもいいかな。新種のウィルスに感染した血、金庫やぶりの父から受け継がれた血、アレックスが流す血、アンナが昔つきあっていた男と飲んだという、混ぜ合わせたふたりの血(げっ!)いろんな血が出てきました。しかし愛のないセックスをすると感染するとは思い切った設定にしたもんですねえ、目には見えず人によって、受け取り方与え方、感じ方次第でどうにでもなることだし。レオス・カラックスという人はかなり難しいお人柄のように感じます。 ダイブのシーンはひとりもスタントを使わず、俳優自身が飛んだということです。 【envy】さん [映画館(字幕)] 7点(2003-12-28 01:28:50) |