《改行表示》14.ロメールの映画は登場人物の誰もが饒舌で台詞が多く、 その字幕を追い続けていると恋愛小説でも読んでいるかのような感覚になる。 しかしその中にフランス人的思考が垣間見えてくる、この人の映画ならではの楽しさがあります。 本作の頃にはロメールはもう60代も半ばを過ぎているというのに、 孤独感と人生に少々の行き詰りを感じている、夏のバカンス前後の 20代女性の心理をこんなにも繊細に軽妙に描き出していく感性には驚かされます。 じっとりとした暑さを感じさせない、カラッとした質感のフランスの夏の色が美しく、 日没間際にほんの一瞬だけ見えた緑の光線にラストはほっこりとさせられました。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-05-20 17:35:21) |
13.自分の価値観が否定されることには頑なに抵抗するのに、人には控えめながらもズケズケと言ってしまう。この人と話しても5分が我慢の限界かなと二度と会いたくないような面倒臭いヒロインですが、映画の方は思わず二度見してしまいました。他人に何と言われようと背伸びしてでも自分の純粋さを保とうとする頑固さは、ウザったいけどいじらしい、やっぱり中身より外見なのかな。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-09-30 15:04:11) |
《改行表示》12.どうということのない話が進んでいくが、主人公の気持ちはよく分かる。 何度も同じようなことが続くが、最後はちょっとホッとする。そんな映画。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-09-24 15:30:15) |
11.ただひたすら自立性のない主人公のうじうじああだこうだを延々と聞かされる作品。会話の長回しを見ていると、これだけの台詞を覚えた役者の記憶力は凄いと思うが、ただそれだけです。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2018-09-19 00:29:02) |
10.すっごい前に観たのですがすごく印象が残っていてハッピーになれたので10点。とてもリアルなおしゃべりだけど全体的に淡々としているのに、これで絶対伝わると信じている監督の感覚がとても好き。 【ぺんぎんうさぎ】さん [地上波(字幕)] 10点(2009-01-12 01:03:10) |
《改行表示》9.主人公の女性のキャラにイライラし続けました。 やはり主人公に感情移入できないというか、嫌悪感を感じるとキツイですね。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-15 12:07:40) |
8.私たちが何かを表現しようと思ったとき、それが60%より70%、70%より80%伝わればいいといった努力があると思うが、この映画にはその概念が全く通用しないと思った。素晴らしい 【elly】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-14 00:07:25) |
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7.深夜テレビでたまたま見ました。雰囲気が好き。会話がとてもしゃれています。緑の光線って本当に見えるんだろうか 【サイレン】さん [地上波(字幕)] 9点(2005-11-01 20:15:45) |
6.ドキュメンタリーのインタビュー集でも見ているかのように、会話の洪水がこれでもかと押し寄せる。そして発せられた言葉が人物のひととなりを見事に露わにしてゆく。言葉で状況を説明しているという意味ではなく。つまり、んと、例えば、主人公の性格を、主人公の友人たちが語るのではなくて、主人公自身の語る言葉に見えてくるんです。言葉によってその言葉以上のもの、あるいはその言葉とは全く違うものを表現するのって映像だけで表現するより難しいんじゃないだろうか。ただ不満を並べるだけの女の裏腹な心情が画面に溢れているから、たんなる自然現象に我々も感動せずにはいられないのです。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-14 15:13:45) |
5.終盤出てくる「LA RAYON VERT(緑の光線)」の看板。思わず「おぉ」と声が漏れてしまいました。ラストは是非見ていただきたい。ロメール映画は食わず嫌いでしたが甘かったです。北欧から男目当てでフランスにきたブロンドの女や、主人公を慰める女友達とその家族など、ネタも存分にあふれてるし。この映画に限らず、彼の映画での登場人物たちの会話のやり取りは、リズムも間も天才的。そんな中でも「緑の光線」は特に好き。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-03-10 13:44:02) |
4.一人ぼっち恐怖症のヒロイン。誰にも心を開かないし、理屈言いだし、そりゃ好かれんわ。でも、わかる。ものすごくその気持ち。身につまされた。やっと物語が進展しそうな気配になった途端終わって、びっくりした。 【drop】さん 4点(2003-07-25 12:39:07) |
3.主人公の孤独な様子を見て、タクシードライバーのトラビスを思い出した 【BAMBI】さん 9点(2003-07-13 17:05:35) |
2.長年コンビを組んで数々のカラー映画の傑作をものにしてきた名カメラマンのネストール・アルメンドロスと袂を分かって、撮影を含めた少人数(確か3人)の女性スタッフを使い、なんと16mmフィルムで撮られたエリック・ロメールの逸品。この映画の題名の元になっているラストシーンに見られるように、全てを意のままに操る映画の"達人"は、お天気までも自家薬篭中のものにしてしまうのだ。 【なるせたろう】さん 9点(2003-04-16 20:07:54) |
1.主人公があまりに自分勝手なので感情移入できなかったが、フランス人の生態とかがよくわかって、それなりの雰囲気はでていた。 【死亀隆信】さん 6点(2002-07-17 22:03:27) |