《改行表示》14.時代背景もあまり知らずに何となく見てしまいました。「愛人/ラマン1992」に非常に良く似た時代背景の作品で、ラマンよりは大分時代劇風にはなっていましたが、でもそれが面白さにはあまり繋がっていない印象でした。1930年代といえばアメリカではグレートギャツビーの時代、日本では昭和初期、第二次世界大戦前で二・二六事件などがあった物騒な時代です。 劇中で連呼されるジャン=バティスト(ヴァンサン・ペレーズ)が良い思いをし過ぎですが、実質的な幸せには全くつながっていないのが気の毒。また長尺な割りに大事な部分は割と端折っていて要所要所が都合よく流れていきます。色んな事がよく判らないまま終盤1954年のジュネーブ協定で映画は幕を下ろします。 とにかくどこにも感情移入できる人物がおらず、終始他人事として話は流れます。ラストに吐露する孫の感情を聞いても「フーン、残念だったね」くらいにしか思えず壮大な物語を見たという印象はありませんでした。 しいて挙げればこの後すぐにアメリカに小突かれ、ベトナム戦争の悲劇に見舞われる訳で、つくづく不運な国だなという印象ばかりが募ります。2023年現在、日本には沢山のベトナム人の交換留学生などが来ていますが、皆さんとても優しくて素敵な人ばかり。日本人とは非常に相性の良い国民性だと思います。気の毒だなとは思いましたが、映画としては色んな意味でちょっと疲れる作品でした。 【アラジン2014】さん [地上波(字幕)] 6点(2023-10-12 14:23:58) |
《改行表示》13.自由と博愛を自負するフランス臭がリアリティーを削いでいます。ストーリーとハロン湾の映像は良かったですが、独善的目線の説得力に欠ける脚本と深みのないキャラクターに殆ど感情移入できないオスカー映画でした。 【ProPace】さん [地上波(字幕)] 3点(2015-03-04 18:27:28) |
12.なかなか見応えのある歴史・ロマンスもの。カミーユの行き当たりばったりな感じや、ところどころ展開の早さに違和感を覚えるが、いい映画です。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-01-08 23:47:38) |
《改行表示》11.客観的には7.5~8点という感じ。これぞ映画!という、壮大で美しい映像と効果的な音楽、エキストラの数などにも表れているスケールの大きさが心地よく、2時間半飽きずに見ることができた。 個人的には、昔は興味が無かった「時代物」「ロマンス」「風景」なども楽しめるようになった(大好きと言うほどではないが…)ことに、自らの変化を感じられた作品(笑) フランス映画は合わないと思っていたが(人間ドラマ系)こういったロマンスものなら楽しめるのかな…?また、恋愛のフランス映画を見てみようと思う。 |
10.長大いや壮大なドラマだった。見ているうちに有吉佐和子の「紀ノ川」を思い出してしまった。大きな川(河)と美しい大自然、母と娘の思いが交錯するところは共通点があるし、大河ドラマ的要素も似通っている。ただ「紀ノ川」が日本伝統と因習が背景だったのに対し、こちらはフランスの植民地政策やベトナム独立運動が背景になる。冷徹だったバチストが愛によって変わっていくのにも惹かれるし、男勝りの強い女性を演じたドヌーヴも良い。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-06-15 07:32:35) |
9.どうもジャンとカミーユに感情移入できず終始イライラ。よくわからん。なぜこの二人が慕われたのかもよくわからないし。うーん。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-01-19 22:40:21) |
8.評価高いですねぇ。歴史をよく知らない自分には、どこでクライマックスになるんだろうと思ってましたが、最後はえ?これで終わり?って感じでした。でも植民地から独立する時、このような異文化がごちゃ混ぜになるような事が起きるのでしょうね。主人公が誰なのかがよく分からなかったです。カトリーヌなのか、アジアの女性なのか。きっと主人公は「歴史」そのものなんだろうと思いました。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2010-03-08 11:00:26) |
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7.カトリーヌ・ドヌーブ扮する女農場経営者のエリアンヌが使用人を鞭で叩いたり、現地人や貧民に同情するフランス人がエリアンヌを「あなたの美しさはうわべだけ!」と非難したりするシーンは往年の大女優ドヌーブのファンならずともあまり見たくはないシーンかもしれませんが、これが植民地の現実だったのか、と考えさせられました。エリアンヌよりも養女のカミーユのほうが出番が多くカミーユが主人公のようでしたが、中身はフランス人で外見はベトナム人のこの子が非常に印象的でした。私たちはすでにベトナムの南北分断、続くベトナム戦争とその結末を知っているわけですが、カミーユとその夫、そして子孫に農場を受け継がせることが母性愛の核であるようなエリアンヌのその後を想像してみると悲しいです。スイスの銀行にいっぱい預金してカミーユの息子に相続させたんだろうな・・・なんていうのはちょっと俗っぽい想像ですけれどね。漢字の看板が溢れるサイゴン市内やジャンク船が浮かぶベトナムの雄大な風景が素晴らしく、ジャンとカミーユの関係も控えめながら濃厚でエロチックに描かれていたのが非常に良かったです。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-07-15 09:31:35) (良:1票) |
6.基本的に長い映画は嫌いです。昨今良くある‘無駄に’長い映画にはゲンナリ。しかしこの作品、全く長さを感じません。この世界を描くには、また受け手側にも、この時間が必要ですね。一言で言えば「正統派大河ロマン」でしょうか(なんだかこう書くと実に安っぽい響きですね・・・)。若くはないカトリーヌ・ドヌーブの美しいこと美しいこと。女性の場合特に素敵に歳を重ねるのは難しいですが、いやあ大人のオンナの真髄を魅せてくれます、存分に!そしてそのカトリーヌを上回るインドシナの美しさ!溜め息ものです。時代に翻弄されつつ、己の意思で歩いていく女の後ろ姿は美しい。‘萌え~♪’となっちゃってる男性諸君にゃあ分からんだろうな。 【タマクロ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-21 15:28:24) (良:1票) |
5.これはちょっときました。個人的に好きなのですよ、時代と運命に翻弄されながらも強い意志と情熱を持ち、自ら嵐に突入してもみくちゃになる人の話しが。↓【sophie】様のレビューにこの映画の雰囲気がバッチリ書かれているので、そちらを参照頂きたいです。肌にまとわりつく湿気を感じる映像、特に船で湾内を漂う美しく幽玄な映像は頭にこびりついて離れません。取りあえず私も、今も忘れられない昔の男を探して旅をしようかな、とか年甲斐もなく考えたりして・・。 【黒猫クロマティ】さん 8点(2004-06-15 14:20:46) (良:1票) |
4.号泣して、劇場から出られなかった記憶が。歴史(現代史)好きの人、おすすめです。 【upupu】さん 9点(2002-11-18 12:54:45) |
3.よかったです。これを見ると、フランスが旧植民地のインドシナに寄せる未練というか、ねっとりとした恋情を感じます。映画の中でもそういう表現が出てきますが、仏印の関係はちょうど愛憎相半ばする恋愛関係のようなもので、フランスが豊かで誇り高い暴力男ならば、ベトナムは、豊かさとしおらしさ、そしてそのかげに、鋼のような強さと狡猾さを併せ持った美しい女性。で、たぶん、フランスがベトナムを想っている方がちょっと勝っている。映画は冒頭から、濃厚なアジア趣味・中国趣味でして、(やっぱり文化の高い同士は惹かれあうんでしょう)ベトナム相手にこうなのですから、フランスが中国を植民地にしていたら、えらいことになっていたという感じがします。このなかで決して若くはないカトリーヌ・ドヌーブのまあ美しいこと。ばけもんですね。(ヴァンサン・ペレーズのよさは、今ひとつわかりませんが)老いていく女性の恋と諦念、一緒にいることで惹かれていく惰性の恋、こうやって恋愛を生々しく酷薄に描くところ、フランス映画はいいです。 【sophie】さん 8点(2001-12-23 02:07:04) (良:2票) |
2.この時代のフランスとインドシナの関係が少しだけ分りました(^^; でも歴史にめっちゃ弱い私、途中で眠くなりました(笑) ただ、主人公それぞれが精一杯、壮絶な人生を歩んだ事は確かです。スケールデカムービー! 【ポンコ】さん 7点(2001-11-16 11:58:59) |
1.深夜テレビで何気なく見たインドシナ。ちょうど大学受験で世界史を勉強していたこともあり、時代背景を読み取りながら見たので、作品がすごく奥深く感じたし、感動した。20世紀東南アジアの実情を知りたい人、歴史的感動(?)を求めたい人には、最高の作品だと思う。見て損しない一本。 【さくら】さん 8点(2001-07-10 02:28:31) |