3.大島映画としては内容もシンプルで上映時間も短く見やすい映画です。
「ブルジョワ」とか当時を感じさせるキーワードも出てくるが
政治色は強くなくホームドラマとして普通に見れます。
傑作、問題作などという大上段にかまえる映画ではないが、
かえって時代に取り残されずに今でもシンプルなメッセージが伝わってくる。
もちろん物足りないと感じる人もいるだろうが、
実験的、先進的といわれた映画が時代がたつと嘘みたいに魅力がなくなったりするなか、
このような小品にかえって「普遍」を感じて妙に関心したのでした。