20.巻頭から鍛錬されたバレーダンスに目を奪われます。2回見ると主人公ヴィッキーと踊っているプリマが別人だということが分かる様になるのですが、初見ではそこまではいかないでしょう。初期テクニカラー時代に製作された視覚的にも楽しませてくれる作品です。ストーリーの上では舞台とダンサーたちをを自分の持ち物のように考えている支配人レルモントフの存在感が光っています。ただ、婚約を発表した直後に解雇されてしまったプリマは練習に40分以上遅れてくるなど、自分の力量に驕っていたきらいがありました。ここでヴィッキーの表情を大写しにする必要はあったのか。。。彼女も作曲家ジュリアンとの恋愛で同じ轍を踏むのだという暗示だったのか。。。現代では往年のプリマが政治家と結婚したり、あるいは自分でバレー学校やバレー団を運営したりと踊ることだけに束縛されない自由な人生自分で選択しもちろん結婚によって受ける制約も柔軟にかわすどころか人生の糧としているので古今の感があります。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-03-28 09:59:21) |
《改行表示》19.最初は退屈そうで、観るのやめようかな〜、と思っていたらバレエの本格的なところから惹きつけられた。 映画としてかなり真っ当な作り方だし、素晴らしい作品だと思う。ただし、全体的にちょっと地味な印象が残るが、名作と言える。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-07-23 20:43:18) |
18.西洋童話の残酷性は良く耳にするけど、そんな原作がベースになっていそうな物語り。バレエ好きにはいいのかもしれないが、クライマックスまでがちょっと退屈。古い映画だけどデジタルリマスター映像は流石。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-12-22 23:36:19) |
《改行表示》17.Through a movie series at MoMA, titled as "Scorsese Screens". The main reason I picked this up from the series's long list was a picture I saw at another movie theater, Film Forum. Their intro movie, which is shown every time before the featured title shown, has many flashy scenes from master pieces they have been screening there. These include Metropolis, Wendy and Lucy, Ran, and …. this was one them. My feeling was "this must be one of the bests, too" and that assumption was completely right, it was a master peace. At least for me, this is not a simple ballet movie. It contains more than that and whole piece would be close to a live performed opera. It was a wonderful week because I could enjoy Michael Powell's titles back to back, "The Tales of Hoffmann" (1951) and this one. In the mentioned title, Moira Shearer's performance was limited but, in this title, she was everywhere. I could enjoy her performance all the way to the finale. Yes, I do want to watch this again, whenever I find the next chance. 【kei】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2015-08-16 06:43:34) |
16.レンタルのDVDだったため、画質が悪く、バレエダンサーが皆日本人体型に見えてしまい、イマイチでした。見所のバレエシーンでは、映像に手が加えられ、かなり派手な演出になってますが、私としては、舞台そのものを見たかったので、残念に思いました。前半がバレエで、後半がドラマになってます。後半の方が見応えありましたよ。 【shoukan】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-10-24 17:47:43) |
15.名作の誉れ高い旧作をスコセッシが監修してデジタルリマスターされたってんで、これは見なくっちゃと、猛暑の中、見に行きましたよ。あー、あぢかった。・・・で、感想ですが、汗だくになって見に行った甲斐はありました。とにかく画が綺麗。やはり衣装や髪型などで古さは感じるものの、劇中バレエ『赤い靴』の延々バレエシーン等、素晴らしい。ストーリー的にはどーってことないんですが(つーか、アンデルセンの話の方が百倍恐ろしい)、この作品は、見て感じるだけで十分なんです。「愛か芸か?何で二者択一なんだよ」とか「なんだあの作曲家の夫は。妻を追い詰めてバカじゃないのか?」とかっていう尺度で考える必要はないんです。美しい画、音楽、素晴らしいバレエ、これを堪能するんです。なのでスクリーンで見たのは正解でした。劇中バレエ『赤い靴』の中で一番素晴らしかったのは、何と言っても靴屋のラストシーンの踊り。これは本当に感動的。・・・と思ったら、あのニジンスキーの後継者といわれたダンサーだったと分かって感激。ニジンスキーの後継者・・・、はぁ、嘆息。・・・いやぁ、これは、四の五の言わず、一見の価値ある作品でしょう。 【すねこすり】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-07-15 23:54:19) |
14.何と言っても「赤い靴」の舞台の演出が凄い。下手すると演出過多に見えてしまいかねないほどに、舞台という枠に囚われない実に映画的な演出。これを見られただけでこの映画は十分かも知れない。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-11 20:07:18) |
13.舞台の上で踊るバレエが次第に映像の中で踊るバレエへと変貌する。美しいその踊りをまずしっかりと映し出す。不必要にカットを割らずにバレエ本来の美を丁寧に映し出す。カットが割られるときは、まさに映画だけにしか表現できない世界観を最大限に見せるとき。バレエ本来の美はしょせん映画は生で見る以上の感動を再現できない。しかしその美を映画的に見せることはできる。どう見せるかは柔軟な発想とセンス、そして実際に画にする技術と努力。この映画はそのお手本として素晴らしすぎる画を堪能させてくれる。芸術的であり且つエンターテイメント性を併せ持ったバレエシーンに魅了されること間違いなし。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-12-08 16:30:23) |
12.映画にはモノクロとカラーとがそれぞれあるわけで、中にはモノクロだからこそ良いものとカラーで良かったと思わせる映画とに分かれると思う中で、この映画の場合だと間違いなく後者に当る作品です。とにかく色彩の鮮やかさ、美しさ、そして物語りも美しくて哀しい。幻想的な美の世界に酔いしれるそんな映画です。この作品のタイトルにもなっている赤い靴をモチーフに、描かれるバレエに生きる者の人間模様が本当に見事なまでの美しい映像と重なり合って一つの素晴らしいドラマを生み出しています。今回、初めて観たわけですがその幻想的な美しさに見とれるほどの本当に素晴らしい映画です。どのシーンにしても物凄く新鮮な感じでこれほどの作品が五十年以上も前に作られていたとは驚きです。 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-15 12:02:04) |
11.2、3回観てる。まず色がいいよね、バレエシーンも素敵。でも何が素晴らしいってアントン・ウォルブルックの優雅、優美な所作です。さっと手袋をはずす、上着を脱ぐ、何をするにもエレガントなの。これだけでも観る価値アリですよ。それとね、ヴィッキーを心から愛し、理解していたのもやっぱり彼でしょう。ジュリアンは結局バレリーナとしての彼女を支えられなかったといっていいのじゃないの?男のエゴ爆発って感じ?厳しすぎるかなあ。でも追い詰められたヴィッキーがかわいそうでした。あとね、これはあくまでも映画として観た感想なんですがぁ。。。ジュリアン役の俳優がね、全然ハンサムじゃないのが気になりました、ごめんなさい。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-01-09 17:05:09) |
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《改行表示》10.パウエル・プレスバーガーの名コンビが残した映画史上に燦然と輝く傑作。アンデルセン童話をベースにしたバレエ“赤い靴”のシーンには圧倒され言葉を失う。ジャック・カーディフのカメラ、イースデイルの音楽、アーサー・ロースンの美術にシアラーの踊り…どれが欠けてもこのシーンは生まれなかっただろう。バレエ・シーン以外の部分も単純なメロドラマに終わることなく最高級のドラマに仕上がっている。バレエに興味のない人にこそ見て欲しい映画。 |
9.映画全体からカラーの喜びが伝わってくる。50年以上前にしてこの色があったのか、と驚いた。そして美術と撮影がほんと素晴らしい。この映画には、映画を作るという事への原初的な欲望を感じ取れるような気がする。それは、赤い靴がそこにあるというただそれだけの事に心が躍るような期待感である。靴がヴィッキーの小さな足に収まった瞬間、バレエと映画が幸福な出会いを果たす。最初はパッとしない赤毛の主人公だな、と思っていたら話が進む度にどんどん輝きが増していく。そしてラスト、彼女が踊りを終えた時(それは死を意味するのだが)、輝きは頂点に達して靴はまたもとの場所へと帰る。映画内の舞台がそのままストーリーの暗示になっていたことがここでわかる。話はいたってシンプル。男二人女一人のメロドラマで、今となっては化石も同然の古典的リズムが全編を漂う。しかし考古学者が史料を眺めるようにこの映画を鑑賞する必要はない。なぜなら画面から溢れるエネルギーに、嫌でも引き込まれる事間違いなしの面白さだから(ちなみにこの映画、見る前は異人さんに連れられて海外に行った女の子が苦労の末バレエダンサーになるというサクセスストーリーだと思っていた) 【Qfwfq】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-04-22 13:00:37) |
8.なんといってもバレエシーンが素晴らしかったです。うろ覚えですが、グレー色調の強い画面のなかで目を引きつける赤い靴、その靴を自在に操るように踊るバレリーナの美しかったこと。TV放映で2度ほど見た記憶がありますが、それ以来見てません。私の心の中では伝説と化している名画。 【藍色吐息】さん 9点(2004-07-06 11:13:16) |
7.初めて見たのはうんと子供の頃だったけど、有名な新聞紙と踊るシーンと衝撃のラストシーンは強烈に印象に残った。「子供だまし」って言葉があるけど、子供だってホンモノは分かるのだ!今見ても古くさくない、素晴らしい映画だ。アンデルセンの「赤い靴」では主人公の少女は両足を切断することによってやっと踊りから解放される。モイラ・シアラー演じる主人公は足を切断するより踊り続けて死ぬことを選んだのだろう。 【黒猫クロマティ】さん 10点(2004-01-09 16:58:35) (良:1票) |
6.漫画「アラベスク」を読んでこの映画の存在を知りました。曰く、「モイラ・シアラーと言うバレリーナは、『赤い靴』であまりに有名になりすぎ、名声と実力のギャップに悩み、バレリーナとしては大成しなかった...」実際観てみて、素晴しいと思いました。モイラ・シアラーはもっと冷たい感じの美人を想像してたら、愛嬌のある可愛い女の子といった感じでした。彼女の人生はこの映画のような悲しいものでなかったことを祈ります。 【わにのゲーナ】さん 8点(2003-06-28 00:00:49) |
5.痛々しい映画です。新聞紙と踊るシーンは何度見ても魅了されてしまいます。内容ももちろんですが、このシーンを見るだけでも価値があると思います。 【omut】さん 7点(2003-06-20 06:53:34) |
4.なんて悲しい話(><)名作です。バレエ・シーンは本当に見とれるほど美しく、素晴らしかった。思わず拍手してしまった。 旦那さんは、彼女が「レルモントフの元で」踊ることが許せなかったのかな。。。 【さくら】さん 10点(2003-05-20 15:45:58) |
3.映像もきれいだし、バレエ映画としても普通の映画としても、とても良い作品だと思います。特に赤い靴のバレエシーンはすごく素敵で画面に引き込まれました。靴屋が赤い靴を躍らせるところとか、少女が赤い靴をスポッと履くところや新聞紙が人に変わるところなど、見所も多くて楽しめました。主演のモイラ・シアラーは可愛くて踊りも上手く、とても輝いていました。彼女がその後バレリーナとして大成しなかったというのはとても残念です。 【Letter】さん 9点(2003-04-16 21:33:33) |
【RS】さん 9点(2003-03-13 01:46:47) |
1.イギリスバレー界の名手や主演のモイラ・シアラーが素晴らしいバレーシーンを見せてくれる。「赤い靴」のバレーシーンはとても斬新な演出、人がたの新聞紙が一緒に踊ったりする。アンデルセンの童話の話をバレーにし、主人公もまたそのお話どおり死ぬまで靴を履くことになる。今ならどうして結婚と仕事の両立を認められないの、って夫や団長を責めたくなるが、これが話の運びの絶対要件(愛とバレエの板ばさみ)だから仕方ない。うまく話をマッチさせてた。くどいけどなんと言っても赤い靴のバレーシーンがが素晴らしい。 【キリコ】さん 9点(2003-03-08 23:48:19) |