11.山河・大地の絵画のような光景、エキストラ達の人いきれと喧騒に、監督と会社の戦争を想像させられる。映像の重厚さと反比例するペラッペラな人物描写が致命的で、2日かけてたどり着いた219分間の結末に何の感情も湧かず。歴史のタブーに触れた事以前にとてつもなくお粗末な脚本に酷評の嵐も納得。 |
【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-10-20 21:13:44) |
9.異常に頑張りまくった美術や撮影関係とか、湯水のように果てしなく湧いて出てくるエキストラ群とか、とてつもないパワーだけは嫌というほど感じられるのですが、まあそれにしても、長すぎですね。しかもその割に、各登場人物のキャラクターは、びっくりするほど底が浅く、作り込まれていない。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-06-12 01:10:27) (良:1票) |
《改行表示》8.とにかくまずは、ヴィルモス・スィグモンドの撮影がすばらしい。最初の卒業式でのダンスの場面、人物にピタリと照準を当ててびゅんびゅんと廻っていくカメラ。逆光線の中に立体的に群集を捉えるカメラ。赤い砂塵の舞う荒れ地での残虐な戦いを記録するカメラ。これを観ているだけで作品の長尺は乗り切ることが出来る。ヴィルモス・スィグモンドでも、この作品が最高ではないだろうか。 物語は、国家が移民を抹殺しようとした過去のアメリカの大きな恥、そこでの無力な知識人の問題を主題としている。この作品で描かれたことが史実とはずいぶんと異なるらしいというのも、この作品への嫌忌気分の原因になっているらしい。わたしには、この作品で描かれる主人公のジム(クリス・クリストファーソンが演じる)の行動がどうもよくわからなくて、何をどうしようとしていたのか、まあそこにこそ知識人の無為を読み取れるように思うけれども、どうもいまいち納得が行かない。ラストにポーツマスだかで船に乗っているジムは、そこが移民たちのアメリカ上陸への窓口だったということを想っているのだろうか。そこに彼の過去の行動への悔恨があるのか。死んだ女性を思っているだけなのか。船室で傍らに坐る妻らしい女性へタバコの火をつけてやるときの彼のぎごちなさが、意図的な演出なのか、マイケル・チミノ監督の演出力やクリス・クリストファーソンの演技力に由来するものなのかもわからないから困る。 やはりわたしの印象に残ったのは、ネートという男で、これはクリストファー・ウォーケンが演じているのだけれども、観ていてこのルックスは誰かを思い出させると思っていたら、近年のジョニー・デップを思わせるのだった。とにかく、移民としてアメリカという国に同化しようと努力する姿が痛々しい。ホーソーンの小説を読んで英語の書き取りを勉強し、住まいの壁には壁紙として英語の新聞をいちめんに貼る。ジムと娼婦の女性(イザベル・ユペール)をめぐって争うけれども、ジムへは友情を感じていて、ここに彼の人間味が読み取れる(この作品には人間味を読み取れるような人物が少ない。このネートと、娼婦のエラぐらいか)。殺し屋まで引き受けてアメリカ人になろうとするけれども、さいごには国家の不条理に抵抗して死を迎える。住まいの壁の新聞紙が、燃え上がって剥がれていくシーンが悲しく、美しい。 【keiji】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-05-08 11:21:17) (良:1票) |
7.冒頭の卒業式のシーンが要らないというご意見もわからなくはないが、たしか(正確には覚えてませんが)「移民を守ろう」という類の言葉が校長からあったような気がするのですが、その後の主人公の「信念」とさえいえる行動の原点がこのシーンにあるわけですからやっぱり端折れないでしょう。しかもオープニングの長回しで見せる時間の経過とともに色が移ろう美しい情景は作品中でも最も美しいシーンでもあり、これを端折るなんてことは誰にも出来ません。時代が変わって映し出される町並みがまた圧巻。駅ごと作ったという本物の町並みはお金をかけただけの満足感は十二分に達成されている。不評なのは物語に起伏がないからでしょうか。大規模な戦闘の後の急な収束はたしかにやっと訪れたクライマックスがいつのまにかうやむやになったという感じがします。この作品に関しては長いということがネックなのではなく、むしろもっと長くてもいいから物語としての見せ場が欲しかったような気がする。長尺の史劇にはそういうサービスも必要だと思う。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-06-04 13:33:48) (良:1票) |
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6.映画会社をひとつ潰した伝説の映画です。リバイバルを知り、気合いを入れて映画館に足を運びました。ヴィルモス・ジグモンドの撮影がとにかく素晴らしいです。チミノはダンスを撮るのが好きですね。クリス・クリストファーソン、クリストファー・ウォーケン、イザベル・ユペール、ジェフ・ブリッジスと良い役者もそろっています。心のこもった良い作品だと思いますが、一般に受け入れられがたい要素が確かに多々あります。英語版VHS日本語字幕なしのロングバージョンも鑑賞しました。アメリカでビデオ屋に山積みされていたのを買いましたが、いったいどのくらい売れたのでしょう。だめ映画の烙印を押されていますが、私にとってはとても好きな作品のひとつです。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-02-05 21:56:47) |
5.うん、なかなか迫力もある。悲恋もある。美しい大自然にリアルなセットもある。ただ長い、長い、長い。ひたすら長い(しつこくてすいません)。250分くらいあったはず。しかもラストは意味不明でした。嫌いじゃないんです。嫌いじゃないんですけど二度とみたくないですね。(どっちやねん!) 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 7点(2004-09-13 23:25:25) |
4.頑張って観たなぁ、と自分で自分を褒めてあげたいです!クリストファー・ウォーケンが観たくて頑張りました。ミッキー・ロークなんてホントに出てた?ごめんなさい、覚えてないです!非常に力が入った作品なのは理解できます。が、何と言っても長すぎです!!もしもあと1時間短かったら、きっともっと多くの人が観るのではないでしょうか。もったいないな。 【りりらっち】さん 5点(2004-05-24 23:07:44) |
3.冒頭のハーバードでの卒業式のシーン、”天国の門”で延々と踊るシーンなど、冗長で不必要を感じるシーンが目白押しです(笑)。若き日のミッキー・”猫パンチ”・ロークもちらっと出ています(苦笑)。でも、私の好きなクリストファー・ウォーケンが出ていたから頑張って観たのさ。映画は、東欧・ロシアの移民がアメリカの西部で受けた受難を描いた問題作といわれていますね。私は公開当時の短縮版しか観ていません。もっと長いのは今は観る気がしないなあ。 【オオカミ】さん 5点(2003-12-02 08:38:43) |
2.映像は凝ってるし、悪い映画ではないと思います。ただ、卒業式のシーンとか戦闘シーンとか、あちこち長すぎです。1時間は削れます。 【患部】さん 4点(2003-10-13 01:39:11) |
1.アメリカで受けないのは当然としても、チミノの長編を最後まで飽きずに観られる人は皆無に近いであろう。力作ではある。点数は厳密にはつけられないが、もう一度観るかといわれればパスします。 |