《改行表示》17.過去とは記憶であり、時間論的に鑑賞すると結構面白い部分もあるのだが、古い映画だからなのが設定が少々いい加減というかご都合主義なので、安っぽいラブストーリーになってしまって勿体ないような。記憶喪失男の「過去に縛られるな」という台詞は中々興味深くて、「そりゃあオマエには縛るもの(過去・記憶)がないんだからさあ」とツッコミたくなるが。 それにしても、こういう戦前の映画を見てしまうと、日本はこういう国と戦争していたんだなあと余計な事を常に考えながら見てしまい、作品に入り込めないというマイナス効果があるのが難点。敵国は第ニ次世界大戦中に第一次世界大戦をネタに富豪とダンサー&秘書の恋愛映画作っちゃって、他方日本は「せいたくは敵」「欲しがりません勝つまでは」ってやってるんだから。たしか、日本人捕虜は『風と共に去りぬ』を収容所で見せられて、こんな国と戦争しても勝てるわけないと精神的に凹ませるように仕向けられたとか。そういう効果は十分にあるよなあ。現代にこの映画を違和感なく見られるのも我々が西洋的な価値観にどっぷり浸かっているからであり、その最たるツールが映画なんだよなと考え込んでしまうが。 |
《改行表示》16.こういった映画はとかく最後に感動がくるもので、そこまで絶対たどり着く意志で観ていれば、まあいい感じに終えることが出来る。 この作品もそういったものです。これはないよな〜、というところもあるけど。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-06-21 15:36:40) |
15.どうもストーリーがご都合主義に思えて、リアリティが感じられない。ハーレクイン・ロマンス? 女性向けかな。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-06-20 13:15:44) |
《改行表示》14.邦題「心の旅路」は、まさにピッタリといった内容のロマンス映画。 十年ほどのスパンで構成されるストーリーということもあり、どうしても多少の無理 (特に中盤あたりでのハショリが気になる)や都合のいい展開が見受けられるのだが、 アイデアや設定は鑑賞者を惹きつけるポイントをしっかり押さえている。同監督の「哀愁」同様、 本作でも小道具の使い方がとてもうまく、オーソドックスな手法ながらも、 これまたこちらの心の琴線を擽る憎い演出で、品のいいラブストーリーに仕上がってます。 主役二人の役者さんもいい。恋愛感動ものとしては、万人向けでお薦めのクラシック作品。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-08-26 02:12:32) |
《改行表示》13.今回のDVD鑑賞で3回目だが、何も知らずに見たときの大感動(10点)や、忘れていた部分が鮮やかに蘇った2回目(8点)に較べると、今回はとても感動が薄かった。(6点) それどころか昔感動した同じシーンが、今回は何か作られすぎという感じが強くした。記憶喪失になったり、終盤で記憶を回復する過程がいかにも都合良すぎはしないだろうか。 しかし原作も名作だし、映画もそれ以上の名作だとは思う。細部まで覚えてしまった記憶がじゃまをして評価がむずかしいが、とりあえず3回の平均点に・・・。 今回ひとつだけ違ったことは、前回までグリア・ガーソンの陰にかくれてしまっていたスーザン・ピーターズが、健気に見えたこと。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-05-30 23:54:44) |
《改行表示》12.精神障害施設から始まって、最後には貴族にまで上り詰めるサクセスストーリーなのに、そんな地位より大切な記憶の扉が根底にあり続けるというのが良かった。 あっさりと記憶が蘇らず、とことん遠回りするのがもどかしいようで、ラストへの盛り上がりに大きく貢献していますね。 タバコ屋の辺りでワクワク感はもうピークに達してしまって、ラストの扉の鍵が開いた瞬間は放心してしまいました。 回りくどい説明とかなしにスパッと終わるのも素晴らしいですね。 冷静になって考えると息子は死んじゃってるし、あんまりハッピーエンドじゃないような気もするけど、いい作品でした。 【もとや】さん [地上波(字幕)] 9点(2009-06-13 05:01:10) (良:1票) |
11.いいですね、ラスト近くにタバコ屋さんに辿り着くつくところまでは息もつかせないほど画面に引き込まれました。これこそ名作!! 【白い男】さん [地上波(字幕)] 10点(2008-12-20 09:34:44) |
【K】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-05-10 20:28:05) |
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9.女優だけは絶対に綺麗に撮らなければならない、というのが当たり前であったある時期のアメリカ映画というのは、もうそれだけで今のアメリカ映画を凌駕してしまっている。男女が同じフレームに映っていてもあきらかに女優の顔が光り輝いている。だからどうしたって目がいくし、見惚れてしまう。美しい女優の顔を眺めているだけでも満足できてしまうのである。もちろんこの作品はそれだけの映画に終わらず、記憶喪失というドラマチックなアイテムを最大限に利用して見事なまでのメロドラマ、そして銀幕の世界を作り上げている。“古き良き”という言葉がぴったりとはまる映画です。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-02-10 14:17:34) (良:1票) |
《改行表示》8.文字見るだけで泣く準備ができる、という最高の邦題であります! ラストの数秒はポーラの音声が消えます。 ・・何言ってるのか、誰ぇーにでもわかるので消してるんですよねこれ、、うまいなぁ。 ↓彦馬さんがおっしゃってるポーラの再登場シーンからはもう涙止まらず。 そうです。女はいつまでも待てます。これが驚くほど意外と辛抱できる。(人によるかもやけど、、私は待つタイプ。笑) 本気でこちらを向いてくれない相手には自分の思いを無理強いしない、ということも主演の二人+そしてもう二人の男女が教えてくれます。古き良きメロドラマへの共感が最近の韓流を呼んだとも言えます。(たぶんね、知らんけど。) /<余談>同タイトルで江守徹&佐久間良子の国産TVドラマも落ち着いた感じで大変良かったです。記憶を取り戻す場面が好きでした。(現在のイメージとはじぇんじぇんちゃうお二人だったの。笑)再放送希望。30年程前のやけど無理? 【かーすけ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-30 23:59:19) (良:1票) |
7.記憶喪失をモチーフにしたメロドラマのパイオニア的作品。コールマンが精神病院から抜け出るとそこは深い霧の中で、彼の記憶も霧の中。交通事故後はコールマンばかりが描かれるため、「おい、ガースンはいったいどうなったんだ!」とガースンのことばかりが気になり始めたところへ、何食わぬ顔で「あら、私ならここにいるわよ」とばかりにガースンが登場するもんですから、観客はすっかり二人の関係の行く末を見つめる目撃者としての地位を存分に味わうことができるという仕掛けになっております。ショーガールとして踊り歌うガースンと静かに愛を潜行させるガースン、どちらもいいですね~。煙草屋のおばさんに拍手です。 【彦馬】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-04-17 23:53:53) (良:2票) |
【パセリセージ】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-03-05 02:01:50) (良:1票) |
5.元祖めぐり逢い系の名作。運命的な愛って、感動的でもあるけど、運命に翻弄されて大変だなぁと思いました。メロドラマというと、日本の昼メロのようなドロドロコテコテと思われがちですが、この映画はそういうのではありません。ひたすらまっすぐに愛を貫く女性の話です。主人公の女性を演じるグロリア・ガースンがはまり役で、何度観ても涙です。 |
4.ちゃちなセット、学芸会のような背景、とにかくすべてが古いんだけど、与える感動は並じゃない!何度見ても涙の途切れることはない。人と人とが惹かれあう運命を感じる。 |
3.良かったです。古い映画なので、映像的には今とは比べられませんが、何度も見たくなる傑作だと思います。 【どんちゃん】さん 9点(2003-07-10 16:11:36) |
2.「心の旅路」というよりは、「記憶の鍵」というほうが、ぴったりかと観たとき以来感じていた作品だ。鍵だけが真実を知っているという設定は夢を与える。もっとも、コールマンについては、弱弱しいゲーブルといった印象であった。 【トラヴィス】さん 7点(2003-06-16 09:24:01) |
1.甘いラブストーリーの得意なM・ルロイ監督だからこれも紆余曲折があるラブロマン。戦争で記憶を失った男(ロナルド・コールマン)が美しい女性(グリア・ガースン)と出会い結婚する。男は交通事故で昔の記憶を取り戻すが、現在の記憶を失う(こんなのあり?)。失踪した男は実業家で女はそれを知って彼の秘書になる(都合良すぎ)。秘書と実業家として彼らはまた結婚する(二重婚?。)ラストは謎を解くカギでかつての住んでいた家が開き、彼は彼女が以前の妻だったことを思い出す・・というものでご都合主義も目に付くが、美男美女コンビでうまく見せてしまうので結構泣けてしまうのだ。G・ガースンは理知的な美貌で独特の雰囲気がある。 【キリコ】さん 7点(2003-06-01 12:30:35) |