13.『エド・ウッド』でのタコとジョージ・スティールの記憶が僅かに残る本作。起承転結がキチンとあり、怨念を糧に生きてきたマッドサイエンティストを演ずるベラ・ルゴシに惹きつけられた「なかなか面白い作品」で嬉しい驚きです。『海底二万哩』の巨額の費用をかけ28人がかりで操作したイカと本作のタコ。ビジュアルでは天地の差があるものの映画に対する愛情の大きさは一緒だと感じました。 |
《改行表示》12.んー、きっとワタクシがアホなのだからだと思うのだけれど、なぜこの作品が「最低」映画なのか、分からんかった。出演者の演技がヘボだから?実写のタコと、動かない「タコ人形」を強引に「同じもの」としてるから?ま、そりゃそうかもしれないけれど、そんな事にいちいち突っ込んだりアラ探しをするのは、例えば時代劇を観て「カツラの線が見える」とか「刀触ってないじゃん」とか言うのと同じで、別に駄目とは思わないけどあんまり意味のないことだと思う。僕はこの作品を観て、何故ティム・バートンがエド・ウッドを愛してやまないのかが、ちょっと分かったような気がする。どちらも自分が世間から見て「異端」であることを深く自覚していて、それがどうしようもなく作品や人物に表れてしまうところが共通している。つまり「バットマン」のブルース・ウェインとジョーカーが、実はバートンそのものだったように(と僕は思っているのだけれど)、この作品の、故郷を追われたマッドサイエンティストと、彼に従う無垢なロボもやはり、エド・ウッドそのものが強く反映されたものではないだろうか。バートン版「エド・ウッド」で、エドが熱演したベラ・ルゴシに報いる為に追加されたとされている、マッドサイエンティストの故郷に対するルサンチマンを吐露するシーンは、その辺のチャラチャラした凡作なんかよりもずっと心に迫る名シーンだと、僕は思います。 【ぐるぐる】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-26 18:29:37) (良:2票) |
11.有名なエド・ウッド監督だけあって、確かにレベルは低い。しかも吹っ切れたレベルの低さではなく、普通の駄作だったところがさらに痛い。ところが、意外にも飽きずに観れてしまった。なぜか?それは多分、こちらの想像でいろいろと補わないと観ていられない映画だからなのではないかと思う。博士の望郷の想いについてとか、ロボの主人に対する愛憎とか、観ていて映画では語られないストーリーを勝手に想像で膨らませてしまった。ファミコン版の「ドラクエ」が、例えグラフィックが貧弱でも十分に面白かったのと同じ理由だと思う。それに映像は暖かみがあってそこらのハリウッドB級映画より親しみを持てた。でも大ダコは・・・やっぱりわからない。それにもともとのタイトルは『原子の花嫁』だったらしいが、ここもわからない。どちらかというとタイトルを変えるとしたら”原子”じゃなく”花嫁”の方では?ちなみに、映画中での花嫁の重要性は皆無だった。 【おしりはばとび】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2005-04-16 03:26:09) (良:3票) |
10.内容的には2点くらいの映画ですが、やはりここは御大に敬意を表して0点でしょう。この後、「グレンとグレンダ」を観てから「エド・ウッド」へと流れる予定です。 【センブリーヌ】さん 0点(2004-11-15 16:11:36) |
9.映画への愛を感じた。いいじゃないか、タコを自分で動かしても。実験器具がマイクスタンドでも。まるで舞台劇のようなセットでも!昼と夜が逆転しても!!愛があればそれでいいのだ。そしてこの映画には、自分の作品への愛が詰まっている。それだけで10点。 【クラウン】さん 10点(2004-10-15 23:42:04) |
8.いや、なかなか楽しめましたよ。くだらないですが、そのぶん映画の本質に気づかされました。 |
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7.タコ足と戯れるベラ・ルゴシ!エド・ウッドでのシーンは手抜きではなかったのだ!本当にあのままだったのだ!ちょと呆然!^^ 【3737】さん 3点(2004-05-06 21:54:44) (笑:3票) |
6.エドの映画ということで最低映画を期待したのですが、ぬいぐるみのタコ以外は結構まともでした。(そうでもないかもしれないけど)別の意味でちょっとがっかり。 |
5.想像してた以上にひどかった。エド・ウッドの人となりは知らないけど妙な律儀さゆえか、記者に追われる側の手の内を序盤にほぼばらしてしまっている。スリルとサスペンス台無し。誉めるところと言えば、終盤の展開が結構意表突かれたのと、ヘルメットのリアルなあごヒモが妙にツボにはまって笑いが止まらなかったところくらい。 【ラーション】さん 2点(2004-04-07 17:03:40) (笑:2票) |
4.ティム・バートンの「エド・ウッド」を観てからどうしても観たかった映画。史上最低監督エド・ウッドの名に恥じず相当な駄作とももちろん言えるが、個人的にはその味わい深さが面白かった。何よりも映画全体に映し出されるエド・ウッドという映画監督の映画に対する熱情が、彼をただのどうしようもない映画監督に留まらせなかった要因であろう。最低ではあるが、映画に対する愛は誰よりも大きかったのではなかろうか。 【鉄腕麗人】さん 6点(2004-01-08 19:22:27) (良:1票) |
3.ティム・バートンの『エド・ウッド』に合わせて、まとめて公開されたエド・ウッド御本人の映画を何本かみるにつけ、意外にも画面にある種の雰囲気というか、独特のアトモスフィアを漂わせる才に長けている…という感想を持った者として、彼を「史上サイテーの映画監督」というレッテルのもとに嘲笑い、葬り去る風潮には断固異義をとなえたいっす。そりゃあ、セットや支離滅裂なストーリーテリングはお粗末かもしれないけど、ひとつひとつの画面には、陰影に富んだ「端正さ」がある。特にこの映画は、1940年代の恐怖映画のムードをかなり良く出した、なかなかの代物じゃないでしょうか。モンダイ(?)の大ダコのシーンも…まあ、バートンの映画で茶化されるほどには失笑ものではない…こともないか(笑)。とまれ、偏見抜きでぜひ一度ご覧あれ。 【やましんの巻】さん 7点(2003-10-29 13:01:57) (良:2票) |
2.ティム・バートンの「エド・ウッド」を観てから一度は観てみたかった映画。個人的には世間的に言われるほどどうしようもなく陳腐なものには思わなかった。意外とすんなりと見れたし、やはりエド・ウッドという珍妙な監督の熱意が伝わってくる。 【スマイル・ペコ】さん 6点(2003-09-09 13:15:56) (良:1票) |
1.御存じエド・ウッドのクダラナくも味わいのある逸品。大ダコに襲われるシーン、タコを自ら体に巻き付けながらとってつけたような悲鳴をあげてます。笑ってしまったらもう本作の虜。まさにタコ演技。「テンタクルズ」が大変良心的な映画に思えて来てしまいます。けなされればけなされる程、価値が光る本作、全編見どころだらけです。 【鱗歌】さん 7点(2003-05-31 00:22:55) (良:1票) |