《改行表示》27.彼女達は犯罪者ではないので、不当な扱いを受けていることは間違いない。 ただ、このぐらいの痛みや恐怖や屈辱を伴う「しつけ」が必要なのでは、と思われる人間も少なからず存在しているような気がしないでもない。 【マー君】さん [DVD(吹替)] 4点(2016-01-03 12:05:13) |
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《改行表示》25.最初見たときは実話とは信じられなかったが、DVD特典映像で彼女たちの証言を聞くと、映画以上の恐ろしさを感じた。 だから、初めはどうしてとかなぜという疑問を持ったが、特典映像を見たら何も言えなくなった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-10-15 17:47:12) |
24.自国の一大宗教の恥部ともいうべき部分に、しかもごく最近に起こった事実について堂々とスポットを当てたそのスタンスには素直に敬意を表したい。主人公たちの体験についても、体制側の横暴・抑圧を踏まえつつ、陰惨になりすぎず、前向きな意志を感じさせる手際の良い描写がなされていると思う。ただし、事実の重みに一歩引いてしまったのか、その中で登場人物たちが何を考え、どのように変化していったのかという人格表現の部分については、十分な次元に達しなかったのではないかと感じた。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-04-02 04:11:03) |
23.つきあいで見ました。ごく近年まで実在したアイルランドの修道院の話です。なによりも恐ろしいのは、圧政の恐怖の元にひれ伏し、圧政のいうがままになって、結果的には圧政を支えていくことになる弱者たちの存在です。一般的には圧政の被害者であると考えられている彼ら自身こそ、圧政を作りだしている張本人なのではないかと、この映画を見て思わずにはいられませんでした。 【きのう来た人】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-25 06:17:00) |
22.ケビン・ベーコンの「告発」とともに恐怖映画として頭に残っています。トラウマ気味なのでもう見ることはないでしょう。 【色鉛筆】さん [CS・衛星(字幕)] 1点(2008-12-07 11:02:35) |
21.修道院の人たちが、(自分達は正しい)と思い込んでるのがおっかないです。 【まんせる】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-11-10 20:12:53) |
20.1996年に閉鎖されたって、日本では小室music全盛期の時期で、そう考えるとものすごく最近までアイルランドはこうだったなんて知らなかった。役者陣が皆良かった。優しく哀しい今のアイリッシュのルーツが少し見えた気がした。見て良かった。 |
19.世間に知らしめる告発映画としてはそれなりに衝撃的である。ただ、映画はいったい何を告発しているのだろう。マグダレン修道院が少女たちに行った様々な過酷な仕打ちだろうか。それともその行為が神の名の下になされたということに対してだろうか。はたまたそれらを肯定するかのような世間、もしくはカトリックに対してだろうか。まず、格別に厳しいらしいアイルランドのカトリックの戒律とその厳しい戒律とともに生活する人々をどこまで受け入れられるかによっても捉えかたは変わってくるだろう。3人の女たちがそれぞれの事情でこの修道院に送られてくるが、その理由すら我々にしてみたら理不尽極まりないわけだが、かの地では家族が送り込むのだからいたって当たり前のことなのだろう。そのことを告発する風でもある一方で、女たちを労働力としてこき使い私腹を肥やす修道長やらお遊びの一環としてなされているとしか思えない拷問など、公にすればカトリック教会だって黙ってやしないような事柄も描かれているわけで、どうも視点が散漫な印象を受ける。もし何かを訴えたいのだとしたらその何かをはっきりしたほうがより重さを持ち得るような気がする。まあ、重くなったから良いってわけでもなく、個人的にはむしろスキャンダラスな面を有効利用しました的な不道徳な作品でも面白ければいいと思ってるくらいなのだが、どっちにしても中途半端はいかん。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-09-26 16:53:32) |
18.こういう実話ものって評価しにくいけど、思い気持ちになるのは確か。 【Michael.K】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-20 19:11:45) |
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17.映画よりも、DVD特典で収録されているアイルランド女性の性についてのドキュメンタリーのほうが面白かった。 【paraben】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-11-27 19:12:31) |
16.この話が実話であり、例え社会派映画であっても、これだけ終始、悲惨な話を続けるのは悪趣味であることには変わりがない。ただこの映画の凄いのは、その悪趣味を、ただの社会派実話ドラマで片付けず、ある種のエンターテイメントに昇華させていること。これでもかと酷いものを画面に出し、観る者に徹底的にダメージを与えつつ、それでいて救いのない内容ながら、何故か不思議と後味が悪くない。ジェラルディン・マクイーワンを筆頭に、イジめる側もイジめられる側も演技が達者で、それもこの映画を完成度の高いエンターテイメントにしている。 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-17 00:24:57) |
15.自国愛と信仰の熱心さがウリのアイルランド人がこんな映画を製作したという心意気には頭が下がる。信仰というシステムや修道院という組織が問題なのではなく、何の疑問を持つべくもない閉塞された環境・組織・団体の一部が、腐敗を生むのだ。どうしようもないものか、な、問題。アイルランドでは1996年にこれらの施設が閉鎖された事により、社会の病巣にはささやかなるピリオドが打たれた。が、今現在私たちが生活するこの世界のすぐ傍らにも、私たちの知らない所で似たような腐敗が脈打っているように思う。現代社会に生きる者として、恐怖を覚えずにはいられない。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-10-29 23:41:41) |
14.この手の施設が1996年まで存在したという事実はかなり衝撃的。とはいえ日本でもつい最近までハンセン病患者隔離施設(および差別的な法律)があったのだから、他人事ではないな。最近のアブグレイブ収容所を例に挙げるまでもなく、力のある者が「正義」の名の元に力を行使すると往々にして陰湿なサディズムに発展するという格好の例。個人的にバーナデットを演じた女優さんが「十七歳のカルテ」のアンジェリーナ・ジョリーを彷彿とさせるような瞳の強さを見せていたのが印象的でした。 【ぐるぐる】さん 7点(2005-01-16 20:14:00) |
《改行表示》13.アイルランド旅行の後で、その余韻に浸ろうと思って借りてきたDVDでしたが、旅では見られなかった別の側面を見させられた思いです。ヨーロッパの辺境に位置するあの国は、一方ではイギリス・プロテスタントの圧制に苦しみつつ、おそらくその反動で、強烈な愛国心とカトリックの影響力のもとにあったんだなと感じさせられました。大好きなアイルランド音楽もこうした性の抑圧も、その副産物なのかなあと思うと複雑な気分です。 すっかり「テス」の世界が、20世紀にそのまま残っていたというのはかなりショックでした。 映画としては、ぎりぎりの世界の中に、微妙なユーモアと生きていく強さ、弱さを感じさせる、すばらしい演出と演技でした。バーナデッド役のノーラ=ジェーン・ヌーンが大変魅力的です。 【小原一馬】さん 9点(2004-10-30 02:00:44) |
12.「ショーシャンクの空に」よりも、救いの無い現実を描いている。あちらは「希望を捨てずに生きること」がテーマだったが、この作品は救いがない中で生き抜くことを描き出そうとした作品だ。これが事実に基づいた話なのを考えると、怒りと悲しみに満ちた作品である。映画本編よりも、特典映像として実際のマグダレンの女性たちが延々と証言している。この映画が告発映画であることを思わせる。では、いったい誰に向けて告発したのだろうか? |
11.不愉快。これが事実なのだから、これをみてそう感じるのはある意味監督の意図するところなのかも。だとしたら素晴らしい作品なのですが、映画を見ていて何も見せるものがなくひたすらに気分が悪かったです。これのチラシに「ショーシャンクの空にのような」みたいなことが書いてて、全然違う! そんな安易に名作の名前を持ち出してPRするのはいやです。「ショーシャンク」をイメージして映画を観に行ったので。 |
《改行表示》10.時代というもの。宗教というもの。宗教や道徳、真善美に対して一考する映画。時代的なものを私が真摯に対話することは出来ないのだろう。 何かに頼らないと生きてはいけないものなのか、決め事を作ること守ること。人の倫理や自由とは何なんだって考え、また突き詰めた所で足元を見なおす事をこの作品で訴えている事の一つだと私は感じました。 見ておいた方が良い作品、必要のない作品? 【風太郎】さん 8点(2004-05-19 17:54:23) |
9.素材(修道院でのできごと)をそのまま出された感じ。映画になりきってないように思います。悪くないのだけどなんとなく退屈感が後に残りました。私は映画にはやっぱり多少エンターテインメントとしての役割を期待しますので・・。 【クリロ】さん 6点(2004-04-25 19:48:14) |
8.修道院という名の罪無き者達の収容所。宗教の名の下で行われる人権蹂躙は、その理不尽さに於いて、医療という名の下でそれが行われていた精神病院や、法律や裁判による収監者に行われていたそれを遥かに凌ぐ。そこは神から最も見放された場所、即ち地獄であり、そこを護る修道女達は正に鬼畜である。本作は中世の話等ではなく、1960年代(!)の話であり、また、こんな修道院がほんの8年程前まで残っていたというのだから驚く。映画の作りは一般的な刑務所ものを更に地味にした感じで、【ダージン】さんご指摘の様に「告発」に重点が置かれている様に見えるので、ドラマとしては弱い(当時の「壁の外」の様子を対比させてみたら、もっと面白かったと思う)。しかし、観客の胸に届く告発としては成功している、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2004-02-20 01:06:39) |