マーフィの戦いのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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マーフィの戦い

[マーフィノタタカイ]
Murphy's War
1971年上映時間:107分
平均点:7.83 / 10(Review 6人) (点数分布表示)
公開開始日(1972-01-08)
アクションドラマサスペンス戦争もの小説の映画化
新規登録(2003-10-04)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-11-28)【TOSHI】さん
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監督ピーター・イエーツ
助監督ジョン・グレン(第二班監督)
演出ボブ・シモンズ〔スタント〕(スタント・アレンジャー)
キャストピーター・オトゥール(男優)マーフィ
シアン・フィリップス(女優)ヘイドン
フィリップ・ノワレ(男優)ルイ・ブレザン
ホルスト・ヤンセン(男優)ラウフ
ジョン・ホーラム(男優)エリス
ボブ・シモンズ〔スタント〕(男優)ドイツの潜水艦の乗組員(ノンクレジット)
高津住男マーフィ(日本語吹き替え版)
桑山正一ルイ・ブレザン(日本語吹き替え版)
江角英明ラウフ(日本語吹き替え版)
平林尚三エリス(日本語吹き替え版)
脚本スターリング・シリファント
音楽ジョン・バリー〔音楽〕
ケン・ソーン(追加音楽)
撮影ダグラス・スローカム
エイドリアン・ビドル(水中アシスタント・カメラ)
ロニー・テイラー(空中撮影)
製作マイケル・ディーリー[製作]
編集ジョン・グレン
フランク・P・ケラー
録音ジェリー・ハンフリーズ〔録音〕
字幕翻訳岡枝慎二(字幕監修)
その他ケン・ソーン(指揮)
フランク・トールマン(パイロット)
あらすじ
イギリス海軍の整備兵マーフィは、乗船がUボートに撃沈される。ひとり残された彼は復讐心に燃え、何かに取り憑かれたように黙々と作業をはじめるのだが、ドイツは降伏してしまうのだ。ベネズエラの川を舞台にした異色の戦争映画。彼の目的は達成されるのか!
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4.南米ベネズエラの大河を舞台に、Uボートの攻撃から生き残った一人の男が、Uボートに対する復讐の炎を燃やす(ピーター・オトゥールの狂気!)。彼には協力者がいるものの(フィリップ・ノワレがいい味出してる!)、巻き込まれたに等しく、事実上は主人公の孤独な戦い。欧州の戦況から遠く離れた地で、まさに人知れぬ戦いが、繰り広げられる。 なんで映画の舞台がベネズエラかというと、撮影の協力が得られたという純粋に製作上の都合みたいですが、実際のところ第二次大戦では、ベネズエラも含めた中南米の国の数々が、戦闘への参加はさておき、ドイツや日本に対する宣戦布告を行っていたのであって、そういう意味では地球規模の大戦とも言えましょう。地の果てみたいな場所、などと言っては現地の人に悪いけど、世界のどんな場所でどんな戦いが繰り広げられてもおかしくない状況の中、しかしだからと言ってこんな場所でこんな戦いが、何のために行われなければならないのか、異様とも言ってよい光景が繰り広げられます。 ひたすら復讐への道を突き進む主人公の偏執狂的な姿、それを描くこの映画自体にも、偏執狂的な雰囲気が横溢しています。主人公が操縦するオンボロ水上機が、果たして無事に離水するのか、その飛ぶや飛ばざるやという姿を、これでもかとカメラが追いかける様は、まさに偏執狂的と言ってよいもので、これだけでも手に汗握るシーンになっています。主人公の「執念」の映像化。 このシーンに限らず、主人公がUボートに立ち向かっていく姿が、この映画では、これでもかと克明に描かれます。作品を通じセリフが絞られていて、とにかく「見せる」ということに重点が置かれる。主人公がボロ船でUボートに突撃する場面なども、なにせボロ船でスピードが出ず、その光景だけもで充分に異様ですが、遅さ故にその光景が時間的にも引き延ばされ、異様さは数層倍に。主人公の狂気もまた、数層倍。誰も見ていない戦い、誰のためのものかもわからない戦い、誰にも止められない戦い。 圧倒されつつ、虚しさが心に突き刺さります。
鱗歌さん [インターネット(字幕)] 10点(2024-07-20 07:39:47)
3.冒頭の貨物船の撃沈シーンの惨劇。それを生き延びた男マーフィ。彼は女医に助けられる。ヨーロッパでもアフリカでもなく、南米を舞台にした第二次世界大戦ものというのも珍しいですね。ほとんどピーター・オトゥールのひとり芝居という感じで映画は進みます。Uボートに撃沈された仲間の敵を討つことしか考えていない、半ば精神の犯された男を好演しています。舞台は対戦末期ですから、やがてドイツは降伏し、Uボートの乗組員はやっと故国に帰れるという開放感で高揚しています。ところがマーフィの方は恨みを忘れてはおらず、たったひとりで、Uボートを沈めるべく最後の戦いを始めます。ラストの筏の上のマーフィが哀れです。派手なアクションも戦闘シーンもなく、暑いベネズエラの太陽の下、淡々とストーリーは進むのですが、戦争の起こす悲劇を見事に描いた傑作だと思います。未見の方はぜひ。
オオカミさん 9点(2003-11-21 16:51:32)
2.初めはピーター・オトゥール扮するマーフィの「たった一人の戦争」に協力していたフィリップ・ノワレの気のいいオッサンが、遂には彼を見放すあたりの感じ…この男の「狂気」にはついていけんという感じが、観客にもストレートに理解できる。前半のユーモラスさと後半の凄絶さのコントラストの妙が、実に効いてます。最後にはUボートの乗員の方に同情してしまうであろう、オトゥールの主人公の「イッてしまいました」ぶりが、強烈すぎて忘れられません。
やましんの巻さん 8点(2003-10-06 17:04:29)
1.P・オトゥールといえば「アラビアのロレンス」がベストだとは思うが、もうひとつ忘れてはいけないのが本作のマーフィ役。冒頭、いきなり英海軍の戦艦が独軍のUボートの攻撃で撃沈されてしまい、たった一人生き残ったマーフィが、単身、弔い合戦を決行しようとする。いたって単純明快なストーリーながら、どうやって彼が仲間の復讐を果たすのかに焦点を絞ったP・イエーツ監督の職人芸ともいえる演出力で、見事な娯楽作に仕上げられている。マーフィが整備士という設定がミソで、あの手この手でポンコツの機械から武器を作り出すというプロセスが、なんともユーモラスに描かれていく。この復讐の鬼と化したマーフィを演ずるオトゥールの、何かに取り憑かれたような表情は、まさに彼の独壇場で、この孤独で執念の塊のような男を好演している。海に囲まれた島を舞台にした事と、共演者にF・ノワレを配したこともあって、緊迫感や殺伐感が中和されたかのように、ゆったり・のんびりといった印象を受けるが、それらの事がマーフィの人間性をより強烈に印象付けるには、実に効果的ではなかったろうか。本作は豊かな娯楽性と同時に、一人対潜水艦という刺し違え覚悟の無謀な戦いが、戦争終結となっても止むことなく、彼個人のレベルで展開されるという、まさに戦争がもたらす人間性の崩壊をも鋭く突いたことで、名作たり得たのではないだろうか。
ドラえもんさん 8点(2003-06-12 01:12:17)
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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 7.83点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4116.67%
500.00%
600.00%
700.00%
8350.00%
9116.67%
10116.67%

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