《改行表示》163.なんで、偽札作るのにホンモノのお札使ってるんだよう。 ってコレ、考えようによっては、バブル経済そのもの。お金がどんどん、大金に化けていく。 映画が製作された96年は、バブル崩壊の後。だけど、作品の中ではまだ「円」が憧れの的になっているという設定で、これだけでも充分、日本人には痛烈なものを感じさせる(感じさせた)わけですが、さらにまた、こうやって、子供たちが偽札という新たなバブルで一儲けを企んでいるという皮肉。 ただしそれは、実世界のバブルへの復讐のように思えたりもするけれど、とにかく。 こういう「思わせぶり」な映画は、正直、苦手な方なんですけれど、しかしここまで不思議な、しかしどこか懐かしさのようなものを感じさせる世界を作り上げられてしまうと、やはりこれはスゴいな、と思わされます。現代の日本の都会と、架空の世界との同居。しかし架空の世界と言っても、それはかつての日本、当時のアジア、なんとなく懐かしさのある世界。21世紀の今、それはどこにあるんでしょうか。 作中で描かれる少年少女の世界が、また懐かしさの一端を担っているようです。伊藤歩は美人になりました。この当時は見事にイモっぽいですねえ。だからこそ貴重で、だからこそ魅力的。これは、彼女の映画だと思う。 偽札というバブルに頼らない、その次の世界へ。というラスト。しかし実際の世界では、各国がお札刷り競争をやってるのだけど、、、 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-03-06 21:39:17) |
162.今更観たけど、ちょっと衝撃的だった。邦画でなかなかこういう世界観の映画はお目にかかれないし、ただ世界観が独特なだけでもないのが素晴らしい。少しストーリーが迷走するけど、それを補うキャラの魅力がある。 【noji】さん [インターネット(邦画)] 7点(2018-10-27 20:29:27) |
《改行表示》161.最初は微妙だったが、アゲハが歌手として歌い出す第二章から期待が湧いた。 でも途中からまたごちゃごちゃとしてきて、最後にちょっとスーッとする、そんな作品だった。結局、演奏シーンが最も見どころだった。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-03-15 19:32:31) |
160.当時宣伝も大々的にやっていったのでもっとべら棒に予算をつぎ込んで作られているのかと思いきゃ、そんなに派手なシーンもなくかなり予算を抑えられて作られている感じで意外でした。役者も揃ってるし雰囲気も非常にいいのですが、もっと多く絡んできてもよさそうな江口、渡部、山口智子が思ったほど話しに介入してこないのが非常に残念。 架空の日本の設定ですが、あんまりその設定も生かせてないかなと思います。チャラの演技が非常に良く、彼女が居ないと全く成立しなかった映画ですね。 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-03-09 16:06:39) |
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《改行表示》158.音楽はすばらしい。挿入歌もBGMもいい感じです。それに英語・中国語・日本語のチャンポンも、いい雰囲気を作っていました。 しかしストーリーは、部屋いっぱいにオモチャを散らかした印象。妙に多い出演者の1人当たり出演時間は短めなので、あまり感情移入もできず。特に友情出演的な有名女優さんたちは、いずれも“取って付けた感”があって浮きまくっていました。こんなことをされると、映像が一気に安っぽく見えるだけなんですけど。 そしてもう1つ。90年代のごく普通の東京の街と、「円都」と称するエキゾチックな貧民街と、「あおぞら」のある荒野が比較的至近距離に立地しているとは、当方な貧困な頭ではとてもイメージできませんでした。三上博史の熱演は良かったけどね。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 6点(2014-09-09 23:40:06) |
《改行表示》157.岩井俊二監督作品の鑑賞歴はどうやらこれが初だったらしく、先日鑑賞した「新しい靴を買わなくちゃ」 (2012) はプロデューサー扱いであった。ということでよいスタートは切れたらしい。 冒頭部で画面を止めて字幕の設定をいじり直すという失態を犯す。同じナレーションを二度、一度目は英語字幕で、二度目は日本語字幕付きでという細工が挟まれていたのだが、当の自分が本作が公開された頃の自分とは言語聴解力の面で別の人間になってしまったので逆に混乱した次第。ただこのバックグラウンドは「移民」とはいったいどういった意味の言葉なのかという部分を理解するにおいて大きな影響を与えていた。今観るからこその深み、重み。一方で「日本/円」の力が時の流れとともに「中国/元」と入れ替わっているという現実を背景に鑑賞しているのもまた皮肉である。この辺りは先日鑑賞した「LOOPER」にも通じる近未来の世界観だ。 三上博史が自分の記憶以上にいい役者で、渡辺篤郎にいたってはモノマネ先行でようやく本人に出会えた次第。Charaについては数年前にこの街にきていたときの映像を拝ませてもらっていたが、そのカリスマ感が存分に保存されているのが本作だということがよく分かった。 当然その後の伊藤歩の活躍ぶりも気になった次第。 【kei】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-04-21 11:17:44) |
156.きっちり世界観が作られているのはすごいなーと思いましたが、ぶっとび過ぎてて笑っちゃいます。「何が繰り広げられているんだろう…」と。 【なこちん】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-02-16 02:25:56) |
155.長いこと見たいと思っていたけれど、初めて見ましたスワロウテイル。うーん、正直、凄い作品だとは思うけど、好きにはなれないな。でも、伊藤歩が凄く良い。ホントに良い。見た甲斐がありました。 【フラミンゴ】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-08-15 18:33:55) |
《改行表示》154.混沌とした無国籍状態の世界観が、当時の邦画では新鮮でおもしろかった。 警察の遺体置き場で勝手に葬儀を始める移民たち。 社会の底辺でドブネズミのようにうごめきながら生きている姿が逞しい。 闇社会の抗争で、江口と渡部のアウトローぶりがクールだった。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2013-06-07 00:52:01) |
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153.「あーおもしろかったなー・・・」と鑑賞後に思えた数少ない現代(?)邦画のひとつ。お話的にはともかく、観てかなり経つ今でも印象に残っているシーンはたくさんあります。江口洋介のカッコよさに気づいた作品です。 【460】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2012-03-12 02:42:42) |
152.久しぶりに観ると俺の中二病が再発しそうになる。今夜は布団の中で渡部篤郎とか江口洋介になった自分を想像すると思う。完全な雰囲気映画だが、この世界観やっぱかっこいい。 |
《改行表示》151.「イェンタウン」はとても住みたくなるような街じゃない。でも、また訪れたくなる。 とにかく日本映画でこの世界観を構築できたこと、それはまちがいなく賞賛できることです。 【ヒナタカ】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-01-24 19:33:09) |
《改行表示》150.せっかくの設定を活かしきれていない印象。 世界観を守れる俳優と演技が必要。 もったいない… 【棘棘棘棘棘棘棘】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-01-23 23:27:09) |
《改行表示》149.無国籍状態を規律しているのが音楽でした。charaは素晴らしいシンガーだなーということを再確認しました。 世界観をつくるためにここまで手のこんだことをするなんて驚きましたが、成功している部分もあり、失敗している部分もあり、という気がします。具体的に言うことは出来ないのですが、せっかく独特の世界観に浸っていたのに、どこかでハッと引き戻されてしまうようなシーンがたまにある気がします。 しかしこの映画の有り余る魅力は二時間半飽きることなく観させてくれました。ストーリーについては長くなるので言及しませんが、岩井俊二の映像ってのはやっぱり独特で好きです。 【Balrog】さん [レーザーディスク(字幕)] 7点(2009-07-09 01:16:26) |
148.キャスト、映像、脚本、音楽、どれをとっても楽しめる、美しくもヘビーで生生しくハードボイルドなめちゃくちゃなドラマ。岩井俊二は、女性を美しく撮らせたら天下一品だな。チャラが美しすぎる。二時間半とやや長くてとっちらかって疲れるが、濃密な世界にはまって充分に楽しめました。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-26 14:19:51) |
147.この独特の世界観が好き。日本映画でここまでやった作品は後にも先にもこれ一本だけ。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-05-19 07:23:29) |
《改行表示》146.キャッチーなものを寄せ集め、ご都合的を寓話として誤魔化した駄作。 独特の映像処理、また演出に甘めの採点(それでもこの点数ですが)。 【カラバ侯爵】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-11-30 06:36:59) |
145.これはすごい。新感覚ムービー(?)なのでしょうか。「設定やストーリーうんぬんじゃないんだ、とにかく感じてくれ」という路線かなこれは。まず出演者たちの奇妙なセリフまわしや発音に笑えた。前半で聞きなれない言語が耳に飛び込んできたので、作品中だけの架空の言語かと思いきや中国語だった。製作側にもそれなりにセリフにはこだわりがあったと思うので、できれば中国語が堪能な俳優さんにご出演願いたかったところ。(中国人でもいいと思う) 「円盗」の奴らが集う雰囲気を感じさせたいのなら、画ばかりでなくセリフの言葉だってかなり重要なんじゃないのかなぁ。それ以外にも、終盤あたりでだんだんとこの映画の世界観がつかめてきたところで「何、この映画・・・」と笑ってしまった。「ナニコレ・・戦争?!」といった桃井かおりのセリフにすら笑いがこみあげてしまった。顔を白塗りにして赤いバンダナを頭に巻いていた彼も本当は「俺、なんでこんな格好で映画に出なあかんねん・・・」と心の中でボヤいていたかも。「あのカセットテープはなんだったのか?なぜアレを男たちは死に物狂いで捜し求めていたのか?」などといちいち考えていては身が持たない。作品に対してはストーリーや映像より、何よりも主題歌がよかったという印象が残る。久々にいつ頃の作品なのかと振り返ってみたら96年公開なんだね。もうちょい昔(91年頃とか)だと思ってた。 【☆Tiffany☆】さん [地上波(邦画)] 3点(2007-11-29 14:48:04) |
《改行表示》144.キャスティングであるが、豪華キャストとかのふれ込みで、一昔前、「邦画大作」として、話題を振りまいた作品。 「豪華キャスト」とか言われているが、そのキャストの大半が、テレビドラマを中心に活躍する俳優・女優ばかりで、映画としてはちょっと違うのでは?とか思ってた。 それで、今まで観てなかったのであるが。 浅野忠信の出演映画を観ることにハマっているので、この映画をレンタルしたのだが、あまりの「チョイ役」に、ダマされた感、大アリ。 セリフも全くないし、ちょこっと映ってる程度。 その程度で、出演者一覧に、「浅野忠信」っての載せるのは詐欺同然だと思った。 「浅野忠信の出演作チェック」が主な目的でこの作品を借りたので、浅野忠信が超チョイ役だった為、大して楽しめなかった。 返還前の香港や、夜の台北などを見てきた私にとって、この映画は、「アジアの近未来的な雑然とした都市の雰囲気」を、十分に演出できていた様には思えなかった。 その点も不満。 それと、「2時間29分」というのは、あまりに長い。 せいぜい半分程度の上映時間で十分だったのでは?と感じた。 CHARAが好きな人や、渡部篤郎辺りのファンにとってはいい映画だとは思う。 ただし、浅野忠信ファンがこの映画を観ても、裏切られ感が残るのは間違いない。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-08-30 23:52:14) |