162.リンチは好きな監督の一人だがコレはあまり面白くなかった 【afoijw】さん [DVD(字幕)] 6点(2023-03-15 01:02:39) |
《改行表示》161.特異な容貌故に見世物にされてきた青年、その彼をこうやって商業映画の題材として描く、という事自体に、メタな要素を感じざるを得ないのだけど、それを意識しつつも、どうもこの映画には、以前から醒めた印象しか持ち得ないのです。今回久しぶりに見ても、それは変わりませんでした。 結局のところこれは、メーキャップ技術の限界を示した映画、としか思えなくて。 微妙な、デリケートな問題、であるが故に、その「作り物」感が、まずもって、気持ちを門前払いしてしまう。 かつて初めて見た頃と違って、今ではネットで調べれば、モデルとなった男性の実際の写真を簡単に見ることができ、確かに、似せようと努力していることはわかるのですが。 ストーリーも人物描写もシンプルで類型的なものとし、あの神秘性を感じさせるマスクも勿体ぶらずに脱がせて素顔(のメーキャップ姿)を画面にさらけ出させて、この「作為の無さ」という作為が、ドキリとさせる面も、これまた確かにあるのですが。 しかし、結局のところ、メーキャップでは描き切れない以上、違和感を拭いきれない以上、その姿はやはり、あのマスクの向こうの神秘に、封印するしかなかったんじゃないか、と思えてしまうのです。 ところでこの映画のテーマ曲、聞くとどうにも、童謡の「叱られて」を思い出してしまうのですが。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 4点(2021-04-17 15:04:21) |
《改行表示》160.思ったより象っぽくなかった←違う論点はそこじゃない。 とにかく人間のエゴと欲望と偏見と皮肉に満ちた物語で、お前はどう思う?と問われているような居心地の悪さを感じた。 いくらジョン・メリックに対して可哀想だとか、彼は本当は心優しいんだとか分かった風になっていても、その苦しみは当事者でなきゃ絶対に理解する事はできないだろう。 駅でジョン・メリックが群衆に追われ、「僕は人間なんだ!」と叫ぶ所とラストシーンには胸が締め付けられた。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-02-13 19:34:21) |
159.昔の英国での、エグい話。やってることは人身売買で、身寄りのない身体障害者がサーカスの様な場で、見せ物にされている様がなんとも痛ましい。実話ということで、こんな事が実際にあったのかと思ったが、可哀想なだけで面白いと言えるものではなかった。いい先生に拾ってもらえたが、結局は見せ物には違いない。じゃどうすれば良いのだろうかと、考えさせられる作品。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-11-16 23:44:43) |
158.初見は小学高学年か中一くらいの頃でしょうか。当時の少年誌や児童向け大百科で「ショック!これがエレファントマンだ!!」と見世物や怪物のごとく紹介されていました。当時、ホラー映画や心霊写真といった類いが流行っており、僕自身もこの手のものにハマっていたので、興味本位で観てみました。開始からしばらく、見えそうで見えないメリックの素顔に興味を抱き、その容姿を晒した時には凄いショックを受け、その後の波瀾万丈な展開に心臓をえぐられたかのような衝撃を受けました。正直、その姿を一目見たいと思ってしまうのは人間としてごく普通の感性であり、同時に醜悪でもあるのでしょう。ただ、この映画を観ることにより、自身のモラルを問いただす機会にはなるでしょうね。もっとも、憐憫の情を抱くのは、相手によっては失礼極まりないことかもしれませんが・・。 【けんおう】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-06-13 20:36:20) (良:1票) |
《改行表示》157.見終えたあと、感動とも嫌悪感とも単純に言い表せない、心臓に重石を乗せられた感覚が続いています。 私が実際のところ彼を目の前にしたら蔑んだ態度はとりません。ただ、手を差し伸べることができるかどうか・・・傍観するのがせいぜいでしょう。 だから内容について賞賛することも批判することもありません。 しかしながら、これをモノクロで撮った監督のセンス、そして、胸糞悪くなるイジメの描写を入れた監督の度胸に感服せざるをえません。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-12-02 00:27:48) (良:1票) |
156.一番最初に見た時(中1)、既に鑑賞済みだった年の離れた長兄に「わかるか、この映画に興味を持った時点で、お前もジョンを興味本位で観に来るイヤラシイ人間の1人なんだよ」と諭され、見透かされたみたいで嫌な気分になったのを思い出す。思春期に見れて、いろいろ感じられて良かった作品。"美"とは?"醜"とは?"普通"とは?…今はもう字幕で観ますが、ジョンの吹替は国広富之さんの印象が強いです。 【movie海馬】さん [地上波(吹替)] 9点(2012-08-01 02:23:45) (良:1票) |
155.優しいけど悲しい映画。美しかったり醜かったり、人間の様々な一面がよくわかる。 【noji】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2012-02-23 00:31:46) |
154.だいぶ脚色もあるのかなと思いきや、かなり自伝に忠実なようで、容姿に関してもリアルのようで驚き。現代産業社会の夜明けであった19世紀末の大英帝国を舞台に、個人の尊厳と人の善意、現代の「社会性」をテーマにした深く考えさせられ、そしてとにかく興味深い内容。シリアスな題材の割にくどい心理描写は少なく、あっさりと描かれみやすい。佳作 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-11-24 13:34:22) |
《改行表示》153.豊かな知性と感性、そして純粋な心を持つ主人公の、困難な人生を描いた本作は、 全編白黒、そして内容も重いので、疲れている時や精神的余裕のない時はかなり辛いかと。 腰をじっくり落ち着けて鑑賞することが必須。実話をかなり忠実に再現しているということで、 心を揺さぶられることはもちろん、人間としての尊厳を守るための主人公の行為は、 深い感動を与えてくれる。お涙頂戴ではないラストがとてもいい。映像演出も○。 公開当時、独創的な部分がないという点で、評論家の間では評価が真っ二つに分かれていたが、 良質な映画であることに変わりはない。 【MAHITO】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-11-07 03:51:02) (良:1票) |
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《改行表示》152.様々な人間が登場しましたが、中でも興味深かったのはトリーブス医師やケンドール夫人です。偽善という言葉も思い浮かびますが、彼らの行為を第三者がどう感じるかよりも、彼らの行為をメリック本人がどう感じていたのかが最も大切なのでしょう。鑑賞中は何度も涙が出ましたが・・・。鑑賞後も自分が涙した感情は一体何だったのか・・・?考えさせられる映画です。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-14 23:33:26) |
151.この映画を観るための敷居は高い。テンション高すぎてもだめだし、落ち込んでるときもだめ、寝不足なんてもってのほか。かなりコンディション調整が難しい。 |
150.“奇形”に生まれてしまった男の苦悩と栄光とをしっかりと描ききった名作。D・リンチが頭のおかしい作品を量産できるのは、この作品のようにしっかりとした演出もできる圧倒的な監督能力に裏打ちされているのだろう。 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-21 21:06:08) |
149.デヴィッド・リンチ監督でこの内容の割には、モノクロ作品だしおとなしめの印象を受けます。見世物的な作品ではなく、人間ドラマを描いています。この頃のジョン・ハートは「エイリアン」といい、衝撃的な役柄にチャレンジしてますね。 【きーとん】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-07-28 19:15:59) |
148.エレファントマンと深く繋がれば、自分の行為は偽善なのか?おそらく誰もが持つであろう葛藤 答えはないですね。 【東京ロッキー】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-12 14:03:33) |
147.映画を見世物小屋にしたてて金を儲けましたが、後に名作「マルホランド・ドライブ」生み出すための映画の神様の思し召しであったと思って、リンチ監督を許してあげてください、皆さん。 【ダルコダヒルコ】さん [映画館(字幕)] 2点(2010-05-09 15:48:02) |
《改行表示》146.良い意味でも悪い意味でも、最も衝撃を受けた映画です。 もし自分の周りにジョン・メリックの様な人物が居たのなら、どういう感情を抱くのか・・・どうやら自分も醜い心を持った人間のようでした・・・ 【maicoro】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-01-25 01:13:33) |
145.久々に映画を観て泣きました。生まれながらにして大きな不幸を背負ってしまったジョンメリックの心優しさ、周りの人たちの優しさに胸打たれます。大きなハンデを持って生まれてくる人間がいるという世の中の不条理さに怒りすら湧いてきます。仕方のないことではありますが。女優との「ロミオとジュリエット」のやり取りは本当に名場面です。実際はジョンメリックは自ら見世物になって結構強かに生きてたみたいですね。この話を知ると少し冷めてしまいますが、映画として間違いなく素晴らしいので9点。これってデヴィッド・リンチの監督作品だったんですね・・・鑑賞した後に知って驚きました。 【べいんびーる】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-08-09 00:25:29) |
144.あまりに辛すぎる彼の人生にどうしようもなく涙が溢れたが、それは劇中の醜い人間たちへの憤りの涙なのか、メリックへの哀れみの涙なのか・・。どちらにしろ、もし自分が仮にメリックを実際目の当たりにしたら、やはり彼を見て涙することしか出来ないと思う。優しい言葉をかけてあげることは出来るだろうけど、繊細な心を持つ彼にはその言葉が同情から来るものだと感じてしまうだろう。彼の心がピュアだと知っていればいるほど、彼に何もしてやれないと思う。自然に接するなんて、絶対に無理だ。こんなに感情移入させられる映画はなかなか無いと思う。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-22 09:31:56) |
143.名画とされているが、実話ものとして、どうも反感を覚える作品なのである。モデルになったジョセフ・メリック氏について、ウィキからの抜粋になるが、「・・・後の回想によれば興行師には寛大に扱われたといい、実際に自活できるだけの収入も得ることができた。(中略)しかし社会的に見世物小屋を排斥する風潮が強まるとロンドンを離れ、ヨーロッパを廻る興行に身を委ねざるをえなくなる。数か月後には職を失って貯えも取り上げられ、ようやくブリュッセルからロンドンに辿り着いたところを、以前に診察を受けたことのある医師フレデリック・トリーヴスに保護された。」「部屋をあてがうための寄付を募る投書がきっかけで広く同情を得、やがてアレグザンドラ皇太子妃の訪問を受けるなど上流社会である種の名声を得るようになった。」これが実話である。ロンドンでは興行師からいい扱いを受けているし、医師が興行師から“買い取った”訳でもない。上流社会との繋がりは、広がった同情が波及しただけの話。が、これを「彼を見世物にし、迫害するのは、粗野で無教養な民衆。彼を擁護するのは教養豊かで上流階級の医師や貴婦人。」という構図で脚色したのはイヤミそのもの。実話と全く同じにしろとは言わないが、これには不快な意図を感じる。加えて、“キワモノ”をエサに観客を呼び込んだ面は否めない点。実在したメリック氏の容貌を忠実に再現したことも公開当時の大きな話題であった。ならば、見世物小屋の興行師と映画の製作者と一体どこが違うというのだ?容貌の再現はリアリティの追及だ、それでこそ人間の尊厳が描けるのだ、とでも言うのだろうか。どこか欺瞞に感じる。メリック氏の過酷な運命、人生には共鳴するものがあるが、映画の製作者たちの姿勢が好きになれず、素直に感動できなかった作品。 【あっかっか】さん [地上波(吹替)] 4点(2009-01-15 13:12:18) (良:1票) |