62.ピータージャクソンがこういう映画をうまく撮れるとは思えないのだが、まあまあ成功していると思う。メラニー・リンスキーとケイト・ウィンスレットを抜擢したことが、この映画の全てかもしれない。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-09-16 17:29:19) |
61.「乙女の祈り」というタイトルは秀逸だと思います。クリスマスにメラニー・リンスキーが日記帳をもらうシーンが2度ありますが、1度目に日記帳をもらうときの精神状態と、2度目にもらうときの精神状態の落差が凄い。最初は家族にも愛情を向けていた心理が、少しずつケイトウィンスレットに偏り始める。そして、2度目に日記帳をもらうシーンで、完全に精神が破綻していることをわかりやすく印象付けています。実話に基づいているだけに、この映画にはある種の予防線というか警告のようなメッセージ性も感じます。「さまざまな形で思春期の心理状態の変化を見つけることができます。親御さんは気をつけましょう。」 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-07-08 13:01:49) |
60.女の子の抱く暴走した危険な妄想を、ファンタジックな映像美とサスペンスフルなカメラワークで捉えた佳作。相変わらずアイディアのオンパレードである。P・ジャクソンの「ブレインデッド」から「LOTR」の通過点として観ると、より一層楽しめる(笑) 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 21:20:51) |
59.あまりにも痛い。思春期にこういう感性を持ち合わせなかったもので、全くピンときませんでした。しかし娘に恨まれて殺される母親って惨めすぎます。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-07-21 21:41:14) |
58.少女の特権は、現実に対する仮借なき軽蔑だ。どちらの家庭も、鯖の臭いや腐ったサンドイッチの臭いをたてている。その中で夢見る絵はがきの中のくすんだ黄色に包まれたような王国。現実逃避と言われればそれまでだけど、もともと彼女らは「現実」に対して、まじめに付き合うだけの価値を認めていないわけだ。その世間の外側、イギリスや南アのほうがかえって粘土の王国に近い。南米の芸術などを考え合わせると、どうも南半球にはイマジネーションを過剰に活動させる磁場があるらしい。あの母親役が良かった。少女の眼から見た単純な敵というのではなく、慈愛あふれるがゆえに鬱陶しい存在。これは向こうの人が観ると、ニュージーランドとイギリスの関係にダブるのかなあ。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-02-23 11:54:13) |
《改行表示》57.バカスプラッターから脱却し、真面目に実話の残酷な事件を映画化してみたジャクソンさん。実話を使ったことで、程よく歯止めがきいているのかマトモな映画風に仕上がってますが、監督の変態性は隋所に垣間見えるし、どこかバカっぽい世界観にらしさが見えて面白い。やっぱり血が好きなんですねこの監督。 二人の(可愛くない)少女がキャッキャしてるシーンが多いので、ちょっとだれてしまいましたが、ファンタジー描写や、風景描写は綺麗で今後の大成功の基盤ともなっている重要作なのではないかと思われます。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-04-26 22:54:27) |
56.切々と綴られる思春期の少女の葛藤、絶望。それにしても日記を一つの軸としながらも、ある種の恐ろしさを感じた。ただ説明を多く必要とするであろう手荒い?作り方ものめり込むほどではなかった。終幕へ向かいおどろおどろしさを感じながらも、結局ラストの字幕による説明だけが全てだった気もする。実話であることに全て意味がある。 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-09-18 02:55:22) |
55.空想シーンがあまりにも色も雰囲気もベタベタしすぎで、幻想性のかけらも感じられませんでした。おまけに主人公2人自体に謎めいた雰囲気が全然なくて、単なるファンタジーオタクのアホ高校生じゃないですか。これは期待はずれです。それにしても、この不細工+ギャーギャーうるさいウィンスレットからは、後の名女優の姿はまったく予想できませんね。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-08-28 03:46:11) |
54.本当に実行に移すのはやはり異常だ。理性はどこに行ったのか。いくら多感な年頃でも。 【Michael.K】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-20 23:58:17) |
《改行表示》53.ポウリーンがあまりにフツーのぼさっとした女の子過ぎて、華がありすぎるジュリエットも可愛くなくて、一歩引いて見てしまう感じ。感情移入はできません。特にポウリーンの初体験の相手!!好みじゃないわ。 【ぷりしら19号】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-16 00:21:03) |
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52.基本的に同性同士の親子は、葛藤を抱えているケースが目立つ。とくに「母親と娘」という関係は、一般的にみると、あまり仲が良くない場合が多いように思う。 心理学では、娘というのは大人になろうとする一時期、母親に将来の自分の姿をみて、それを無意識のうちに嫌悪するといいます。それは「母の眠り」という映画に出てくる母娘を見れば、もっとよく分かるかと思います。この映画でいえば、娘が同居人の男を引き入れてしまったことを、母親にとがめられたとき、「私もお母さんと同じ血が流れている(淫乱の)」と言ったことで判断できます。娘は母親のようになりたくなかった。 彼女の同性愛は、純愛というよりも、むしろ不安定な精神状態を埋めるために必要だった手段だと私は思う。しかしそれも愛の1つなのかもしれないが・・。 彼女が得た一時の安定も、母親によって邪魔される。しかし、ただ単に「邪魔されたから殺した」という話にせずに、2人の少女が作り上げた第4の世界(空想世界)を滅ぼそうとする者が現れたことに対する脅威が、殺意に変わっていく、という説明が丁重になされている。ここがうまい。つまり母親に対する殺意は、憎しみの気持ちよりも、むしろ、どうにもならない所まで追い詰められた末の行動だったということが読み取れます。 これは純文学。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-29 11:20:38) (良:1票) |
51.題名からは予想できない怖い、切ない映画でした。空想シーンと現実とが入り混じるのに、それがごちゃごちゃにならずに見れるのが不思議。しかも素敵!ピータージャクソンに不可能はないんでしょうか? 【akoako】さん 8点(2005-02-08 12:05:49) |
【フクロウ】さん 10点(2004-12-13 17:33:54) (良:1票)(笑:1票) |
49.かなり前に観たけど、後味はよくなかったわね。どんよりと湿気を感じる暗めの映像がいいし、犯行にいたるまでが丹念に描かれていますね。同様の事件が起きるたび、自分の小さな世界だけに閉じこもる人の背景にはいったい何があるのかと思う。なんとなくわかるのは幼児性がかなり強いのじゃないかということと、幼少期のスキンシップ不足でしょうか。私は子どもの頃から空想の世界に浸ることが度々ある、癖といってもいい。でも現実といっしょくたにはならないなあ、この違いは何からくるのかしらね。この作品の中の少女たちがどの程度脚色されているのかはわからないけれど、見ていて少々イラついた。しかしなんですね、大変な思いをして生み、育てたわが子に殺されるほど情けないことはないです。 【envy】さん 6点(2004-11-02 11:07:58) |
48.良いとか悪いとか評価しにくい、ただ忘れられないぐらいのインパクトはあったので・・・。 【眼力王】さん 7点(2004-11-02 03:08:12) |
《改行表示》47.思春期の頃って彼女たちに近い感情が多かれ少なかれ誰にでもあると思うけど 親を殺す正当な理由なんて心底狂わないと見付からないし。 心神喪失だったのでは。 【kurupis】さん 5点(2004-09-26 21:06:59) |
46.この映画の少女達が犯した過ちには、共感はできないけれど、なんとなくわかるような気もしないでもないです。なんたって私と歳が近いから・・・ |
45.実話を基にしてるそうですが。お母さん、可哀想すぎ。後味悪すぎ。邦題、ミスマッチすぎ。でも、思春期の女の子ってああいうとこあるのかな。 【マックロウ】さん 4点(2004-06-09 09:06:23) |
44.「現実は幻想の泉を汚し、一方幻想は、現実世界に噴きだすと、その覚醒とともに破壊をもたらす。」ある犯罪ノンフィクションにこんな文章があります。この映画はその言葉のまんまのお話。現実逃避のための幻想にのめりこみすぎて、しまいには現実も妄想と同じように支配できると勘ちがいしてしまう、ちょっとオタクな少女たち。美しくも滑稽で残酷な映画でした。 【no one】さん 8点(2004-05-01 15:44:30) |
《改行表示》43.ピータージャクソンはファンタジー大好き。 かつ、客観的。開き直ってもいる。自分の作り上げたファンタジーに「MAD」と掲げてしまう。笑った。 粘土の騎士がイヤなヤツをばっさばっさと斬るシーンは、そうそうそう!そうだった!と爽快。 ケイト・ウィンスレット、マドンナに似てる。私も1票。 【nekopo】さん 8点(2004-03-20 23:45:11) |