2.この作品。元々他人が手掛けていて収拾がつかなくなってしまった企画を助っ人として呼ばれたラウ・カーリョンが完成させたものだそうで、役者の契約期間等のトラブルに終始悩まされたせいで彼自身も満足いくものは出来なかったと悔やんでいるのだとか。そういう背景を知れば破綻したストーリーや巨匠らしからぬ中途半端な殺陣、出番の少ないアンディ・ラウといった不可解な点も納得がいくといったところ。でもそういった事情を差し引いてもタイトルに『酔拳』と冠しているのは自らの名を貶めているだけのようでなんだか…。エンドクレジットに流れる曲が「まんが日本昔ばなし」に使われていそうなほんわかしたもので最後で脱力させられます。