《改行表示》54.「黒猫・白猫」のハチャメチャさに大いに楽しませて貰えたのですが、同じようなテンションでありながら「もう、いいから、くどい、つまんない」サッパリでした。 「昔ある所に国があった」1941年から1992年迄その国でのマルコ、クロ、ナタリアの喜怒哀楽が描かれていますが、彼等の心の内を考えようとしても馬鹿騒ぎに邪魔されて、長さにグッタリさせられました。 葬儀から窺える巨星チトー大統領亡き後あっという間にバラバラになって殺し合う国々が再び一つになる事は夢の又夢を感じるラストシーンに点数を。 |
《改行表示》53.「一見不味そうだけど噛み締めると旨味成分がジワジワっと…」みたいな作品でした。 宗教、言葉、民族がバラバラでとりあえずまとまっていた今はなきユーゴ、7つの国への分裂はなるべくしてなったんですね… 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-26 16:52:55) |
《改行表示》52.小さい頃から自国で戦争があって 心がグチャグチャになってしまった人が、そのグチャグチャをそのまま映像化した。みたいな印象。 戦争なんて「知らない遠い昔か、遠い海外のもの」である自分には、この映画の本当の意味を理解は出来ないだろうなあと思う。 レビュアー63人中20人が10点を付け、マイベストという方も多数 というのが意外だった。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-20 16:38:13) |
《改行表示》51.冒頭のブラスバンドが奏でる音楽に猛烈な違和感。民族音楽がベースなのかどうかは知りませんが、騒々しい中に一抹の物悲しさもあって、とにかく聞き覚えのなさに驚き。これが文化的齟齬というものかもしれませんが、個人的にはずっと聞いていたいとか、もう一度聞いてみたいという類ではないですねぇ。 で、その違和感がストーリー全編にわたって持続します。荒唐無稽なコメディと戦争・内戦の史実が交錯するわけで、いったどんな感情で見ればいいのか、どこへ連れて行かれるのか不安な気分にさせられます。口当たりは甘いがズシンと重いセルビアワインでも飲んでいる感じ(実際の味は知りませんが)。そして結局、〝現世〟ではないラストシーンにはいろいろな意味が込められているようですが、今ひとつ掴むことができず。やはり違和感だけが残りました。 もっとも、この違和感は当然かなという気がします。1つの連邦国家が、1人の天才政治家の死とともに四散するばかりか殺し合うなどという状況は、私のような平和ボケにはとうてい理解できないので。わかったようなフリをするより、この世にはわからないことがあると謙虚になったほうが道を間違わないかなと。 ただ唯一、ツボだったのはドイツ人将校・将校役の「フランツ」。1本の作品で何回殺されるんだと。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-09-15 02:57:52) |
《改行表示》50.奇抜な作品。 ユーゴスラビアとか、馴染みが無いとわからないよね。 「猿」といつでも楽しげな「ブラスバンド」だけは良かったと思います。そこだけは。 やたら長いのが難点。 2回観てようやく理解が追い付いたので+1点 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-05-31 20:27:46) |
《改行表示》49.エミール・クストリッツア特集上映「Unza!Unza!Kusturica!2017」にて鑑賞。 本当は本邦初公開の”完全版”(5時間14分)を観たかったのだが、悲しいかな私の地域では”通常版”のみの上映だった。 通常版の2時間50分ですら長いのに、そこから2時間半近くも上乗せされているなんてヤバい、狂ってる。でも観てみたい! さて、こっから”通常版”のレビューですが、何というか一言では言い表せない作品だ。 色んな部分で狂気を感じるし、クストリッツァ独特の演出は他の作品と併せて観れば観るほどハマってしまう中毒性がある。 はっきり言って訳がわからない内容なんだけど、鮮烈に印象に残る場面がいくつもある。 特に彼の作品には多くの動物が登場し活き活きと活躍していることも特徴だが、本作では戦争の悲惨さを表す為かやや扱いが酷かった。しかし、そんな中活躍してくれるのがチンパンジーだ。愛らしい表情で和ませてくれるし、時に人間に復讐したりしてなかなか憎い役所だ。彼には演技賞をあげたい。 戦争の悲惨さを時にリアルに描きながらも、寓話的に作られたこの世界では人々は決して悲しみ暮れる事なく、永遠に続くかと思われる宴、いや狂宴に身を投じていくのだった。その宴のテンションは異様で、観る者を圧倒するだろう。ただ、かなり好き嫌いの分かれる作品だと思うので注意は必要。ちなみに、最新作の「オン・ザ・ミルキー・ロード」はこれに似た作品でありながらもかなりマイルドなので、先にそちらを観て気に入ったら本作を観るというやり方もおススメです。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 9点(2017-10-21 23:43:50) (良:1票) |
48.こんなに3時間が長く感じ、早く終わって欲しいと思った映画も珍しいです。コメディパートとシリアスパートのミスマッチが著しく、コメディなのに全く笑えず、シリアスなのにふざけているような印象を受けた場面が多々ありました。これは1点か2点かな、と思っていたのですが、ラスト20分は見ごたえがありましたので、上方修正してこの点数としました。 【川本知佳】さん [DVD(字幕)] 4点(2015-01-10 23:00:22) |
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【michell】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-05-09 19:50:33) |
45.しかしやたらと長かった・・・。ただ、油断していると随所に顔を出す、謎のような暴走したテンションの高さは、強烈でした。いや、でもやっぱり長かった・・・。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-04-27 18:43:54) |
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《改行表示》44.悲しい。イデオロギーとエゴ、金欲と愛欲にまみれた狂騒のうちに、それぞれの人生は、はかない幻のように終わってしまう。そして気がつけば、彼らの祖国もまた、まるで儚い人生と同じように、夢のように消え去ってしまう。 この映画の悲しみが、祖国愛を強く喚起するためのものだと解釈することはできます。そして、そういう解釈は政治性を帯びずにはいられません。私は、祖国というものは元来、人生と同じようにもろく儚いものなのだろうと思うけど、かりにそう納得したとしても、それはそれで、また逆の意味での政治性を帯びる。 この映画がはらんだ政治的主題を、日本人の自分がどう受け止めるべきかを考えるのは、正直とても難しいけれど、そういったテーマの難しさは措いたとしても、この作品の脚本の見事さと表現の力強さには感嘆せずにいられません。たんにバルカンブラスを聴かせるだけの映画じゃあなかったです。 【まいか】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-10-03 02:37:35) (良:1票) |
43.これは凄い。映画のBGMの半分以上を映画の中を演奏してる映画は今まであっただろうか。今は亡きユーゴスラビアを舞台に50年という間を171分のruntimeに濃縮しまくってるぶっ飛んだストーリーは最初から最後までテンションたけぇ~。そしてみんなハチャメチャしすぎ~(笑)空襲シーンや戦闘シーンの迫力がありすぎで普通にビビったし戦争に巻き込まれた人たちの悲劇なのに見ていて思うのは喜劇なんですねこれが。その辺エミール・クストリッツァの演出といいますか、見事すぎですがその中でもこれはハッピーエンドといってもいいかもしれないクライマックスがまさかの大円陣。みんな同じ所に行ってしまったからこそできるこの終わり方、この映画はやっぱり喜劇かなぁ。 【M・R・サイケデリコン】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-06-06 00:25:30) (良:1票) |
42.かつて在った国・ユーゴスラビアの歴史を描いた、パワフルでコミカルで、とてもユニークな作品。戦争の滑稽さ、悲哀、残酷さを描くと同時に、憎めないし切り離せないが素直に愛せない故国への憧憬が描かれていた。 国の想いで1つだった過去、チトー亡き後、混迷し分断され…祖国が失われる哀しみが、ジプシー・ブラス音楽の音色にのって、独特のユーモアと哀愁、痛みで彩られていた、とてもとても力強い作品でした。 【泳ぐたい焼き】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2009-02-11 10:41:52) (良:2票) |
《改行表示》41. 映像からビシビシ天才が伝わってきて、この変な世界にもっと何時間でも居たくないけど居たいと感じさせるセンスが凄い。 設定や世界観、紛争なども非常に良く作り込まれていて、箱庭的でありながらリアリティがあるという一番難しい見せ方を受け手が気づかないと言う作りには、見終わった後びっくりすると思います。 音楽も秀逸で、完成度も中毒性も高くて世界に引き込まれる。再生ボタンを押す度に勝手に三時間後の未来に飛び込む。それも何度でも。非常に危険な映画だ。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-10-19 18:27:42) (良:1票) |
40.事実は複雑で、時間は長く、ハイテンションとブラックユーモアに辟易する人もいるかもしれない。それでも、この作品はぼくにとって大好きな映画の一つだ。ストーリーも音楽も多くの人が指摘される通り素晴らしいが、中でも気に入っているのが登場人物だ。すべての登場人物をつなぐのは、時空を超えるアンダーグラウンド。彼らの喜怒哀楽をあらわにして、ぶつかったり抱き合ったりするところが、とても人間らしい。ここに描かれている人間模様は、善とか悪という言葉で割り切るのに相応しくない。愛があり、赦しがあるからだ。まだ観ていない方には、ぜひ第二次大戦あたりからのユーゴの歴史を簡単に振り返ってから、観てもらいたい。背景となる事実を知っていれば、必ずこの作品の素晴らしさが伝わるだろう。クストリッツァ監督にジベリ(乾杯)! 【おまいつ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2008-01-12 20:29:48) |
《改行表示》39.まったく肌に合わず。 でも凄い作品であることは間違いない。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 1点(2007-10-04 10:54:36) |
《改行表示》38.爆発的なメッセージ性と爆発的な娯楽を, ジプシーブラスに乗せてどこまでもいく。 これは最高の人間賛美歌だ!! 親友を裏切り, 家族を殺し, 戦争はどこまでも続き, 愛は果てしなく, ジプシーブラスは永遠になり響く... 【突っ込み】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-08-10 17:05:16) (良:1票) |
37.2時間半はアッという間に過ぎ去るのですが、見た後もの凄く疲れる映画。なぜ疲れるかというと、それはこの映画があまりにもパワフルだからです。エゴ剥き出しの描写、戦争による狂気、シニカルな笑いと、もうあらゆる要素が詰まっており、恐らく内容的には4時間モノの映画に匹敵する濃密さ。これを最初から最後まで全力疾走で見せられるのはメチャメチャしんどい。でも、見ている間はそれを感じることなく、見終わった後にグッタリしてしまうのです。また、印象的なシーン、美しい絵になる構図が多く、鮮明に脳裏に焼きつきます。さらにジプシー・ブラス系の音楽も圧巻。もう、この映画を凌ぐ圧倒的なパワーを持った映画に、この先出会うことなんかないんじゃないか、とさえ思わせる、もの凄い映画です。【2011.10.10追加】15年ぶりのリバイバルに馳せ参じたところ、予想に反して大混雑(連休だったからだね、きっと)。小さい劇場とはいえ、なんだか嬉しかった。もちろん、15年ぶりに大画面でまたこの映画を見られたことはもっと嬉しい。何度見ても思うが、見ている最中はゼンゼン長さを感じない。終わった後、心地良い疲れが襲ってくる。そして、何度見ても感動し、面白いと心底思う。こんな映画に、生きている間に出会えたなんて、本当に幸せだと思う。期間限定のリバイバルだけれど、もう一度行っちゃうかも。今度いつスクリーンで見られるか分からないもんね。DVDで見るのとはやっぱり違うんだ。ああ、本当に素晴らしい映画!! 【すねこすり】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-08-08 17:14:50) (良:2票) |
36.10年前に観た時の印象はとうに薄れ、10年後の再見にしてこの点数。あらためて「映画」という二文字をしみじみ感じました。そういうチカラはある映画でした。 【GUSUTAV03】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-05-18 02:46:46) |
35.クストリッツァのドタバタ演出の完成形。体制に翻弄される人々を描くにとどまらず、自らのエゴに翻弄される人間の悲しき性をどこまでも賑やかに映し出す。賑やかであればあるほどに、テンションが上がれば上がるほどに、悲劇が浮かび上がる。賑やかさがむなしさを共有する。他のクストリッツァの映画と同じような演出に見えても、この作品のハイテンションは常に悲哀を内包していて実に効果的といえる。物語の顚末がまた、それまでのハイテンションの中の悲しみをいっそう引き立てる。それでも正直、長さを感じた。退屈に感じたところでラストで盛り返してくれたけど、やっぱ、実際の時間も長いし、さらにその間ずっとテンション高いままなので余計に長さを感じた。 【R&A】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-31 13:46:20) |