23.コメディでもないのにめっちゃ笑えます。桃井かおりはここまで来ると憎たらしいを超えて痛快で気持ちいいんですよね。マスコミも司法も道徳もバカバカしいと笑い飛ばす、もはや存在自体がアンチミステリーですらあります。この映画のメッセージは無理して他人の目を気にして生きる必要なんてないってことだと思います、そう見れば最高のハッピーエンドです。この映画で野村芳太郎はビリー・ワイルダーを超えたと言っても過言ではありませんね。ただ映像的にはテレビドラマレベルと揶揄されても仕方ない感はあるのでそこはちょっと減点です。 |
22.原作未読だが、本来は「司法の正義」と「マスコミの正義」の対比がテーマなのだろう。しかしながら、良くも悪くも2人の女優の演技力の高さに見応えがありすぎて、本来のテーマがわかり難くなってしまったように思える。 |
《改行表示》21.なんと35年ぶりぐらいに鑑賞。 最初から最後まで飽きることなく一気にみせる一級のエンターテイメントに仕上がっている。 岩下志麻、桃井かおり、それぞれがキャラぴったりの好演。 柄本明の新聞記者はマスコミ操作やり過ぎでしょ!でも当時の彼、今と違って若いなぁ。 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 8点(2020-05-15 03:30:30) |
20.大ネタ自体はなるほどクラスなんだけど、この作品以降同様なテーマの事件が実社会で頻発していることを考えると原作の先見性は称賛に値する。本作の素晴らしいのは先ずキャスティング。古い作品だけに往年の演技派が勢ぞろいしているが、皆持ち味を発揮してるし、その演技見るだけでも堪能できる。その中でも際立って素晴らしさを発揮したのが桃井かおり。まさしく球磨子を演じきった。本当に憎らしい。それと岩下志麻の氷のような美しさ。僕はどうにも極妻世代なのでそのイメージしかなかったけど、改めて見直した。宗春君に会いに行った時のノースリーブと胸の色気、中学生の肩に手を回して色仕掛けかよ、そして法廷では恫喝と、酷なことしよると思ったけど。ぼくも柄本明と同じで法は見逃しても人情では許さんぞ派。それにしても森田健作や鹿賀丈史の証言あって、生命保険の時期と額。息子の遺言書は燃やされおりしかも中学生の証言。僕の市民感覚は無期懲役なんだけどなあ。緊張感ある展開といい、邦画として相当な良作です。 【タッチッチ】さん [インターネット(邦画)] 9点(2019-09-16 20:17:38) |
《改行表示》19.どのシーンを切り取っても、視聴者をうならせる演技を堪能できます。 特に岩下志麻と桃井かおりの掛け合い、正に役者と役者の激突と言えるでしょう。 撮影現場では、二人の掛け合いを見て、スタッフはニヤニヤが止まらなかったでしょうね。 かたや、凛と背筋を伸ばし、真っ直ぐに相手を見据える弁護士。 かたや、猫背で猜疑心を籠らせた目つきの蓮っ葉な悪女。 プライベートでは、我が子に二度と会えない場面でも自分を崩さない岩下志麻。 裁判の不利を顧みず、心の中をむき出しにしてわめき散らす桃井かおり。 二人の対照をくっきりと浮だたせる証人役、三木のり平、山田五十鈴、名古屋章の芸達者な事よ。 監督の個性が前に出るのではなく、監督が役者という素材に無理に味付けをしていない、まさに役者という素材を楽しめる映画です。 それにしても、思い出しても球磨子に腹を立てている私は桃井かおりの演技と言う手のひらの上で転がされているのでしょうね。 10点満点です。 【まさかお】さん [DVD(邦画)] 10点(2019-02-16 11:03:03) |
18.子どもの頃にテレビで観て、とにかく桃井かおりの存在感とワインからラストシーンまでが強烈に印象に残ってた。改めて観てみると弁護の進め方などでいくつか引っかかる点はあるけど、やはり主役の憎らしさでそんなことは吹っ飛んでしまう。 【noji】さん [地上波(邦画)] 8点(2018-10-01 23:38:00) |
17.作品のすばらしさは他のレビュー通りですが、個人的には20数年前に当時住んでた近くで、この映画がテレビ放映されたちょっと後、同じように港からの乗用車転落事故があった。仕事上で関係があったので、引き上げを見にいったら、クレーンでつり上げられた車の窓が破損しておらず「やっぱり、中から空けないと割れないんだ」と思ったことを覚えている。実は、その車の持ち主は重要事件の容疑者と目された人で、その後、行方不明になったという小説や映画のような展開になった。 【いそろく】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-08-13 09:52:04) |
16.ふがいない男や法廷シーンなど現実にはありえない部分が多々あるが、そういうことにこだわるとおもしろくなくなる。映画だからおもしろいのだ。その映画の中の女優二人、桃井かおりと岩下志麻が凄すぎ、インパクトの強い映画だ。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-10-09 19:31:01) |
《改行表示》15.松本清張原作の法廷ドラマ。 内容に関しては全体的にやや駆け足ぎみで、正直シナリオの完成度は高くない。 法廷シーンもTVドラマのセットのようで、あまり迫力がなかった。 本作の一番の見所は、やはり主演二人の女優対決。 桃井かおりの悪女はハマリ役だし、岩下志麻も安定感のある演技を見せてくれる。 清張原作の映画作品は長編ものが多いんだけど、どれも手堅くまとめていて、 こちらの作品もそこそこ楽しめるかと思う。 【MAHITO】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2011-08-14 17:04:37) |
14.≪桃井かおり劇場≫ 岩下志麻も良かったけど、この映画は何といっても桃井かおり。強烈すぎます。今ではすっかり、ちょっとユニークな某化粧品のCMで有名な個性派女優さん、というイメージで固定されてしまっている感がありますが、子どもの頃この映画を観た時は、何て怖くて嫌な女の人なのだろうと思いました。映画の内容は殆ど覚えていなかったので再見。今観ても色褪せない強烈な悪女キャラ。脇を固める男優もそれぞれ良い演技をしてますが(柄本明、鹿賀丈史、小林念寺)、この二大女優の圧倒的な存在感を前にしては翳みがち。皆さんおっしゃる通り、所々のセリフで笑わせてもらいました。8点と思ったけど、最後のワインのシーンは邦画史上、いや≪映画史上≫と云ってもいいくらいのインパクトだったので、+1点で。 【LORETTO】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-06-01 22:45:39) |
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13.多分3回くらいは観てるから、初回時以外は結末は分ってたんだけど、大人になるほど面白くなりました。脇役含めてこれ以上のものは無いと思えるキャスティング、ぐいぐい引き込むストーリーとテンポの良さ。法廷での戦いと、クマ子と女弁護士の正反対のキャラの戦い、もう最高でした。あの桃井かおりの腹立つ口調、ちょっと真似したくなっちゃいますよね。証言の核となる“クマ子は悪い女だ。でも私は愛している。”・・・そりゃあ、そんな父の言葉は無かったことにしてしまいたかったわな~。少年はかわいそうでした。女のコワさが分る映画だけど、男の弱さにため息が出てしまう結末も秀逸です。 【あっかっか】さん [地上波(邦画)] 8点(2009-03-20 13:27:05) |
12.ここ何年もずっと思ってることの一つに俳優の演技で見せることの出来る映画が少なくなったと思う今日この頃、1980年以降、本物の役者魂、女優の凄みで観ることの出来る数少ない作品がこの映画だと思うぐらい二人の女優、桃井かおりと岩下志麻の演技、醸し出すオーラ、凄みというものにとにかく圧倒させられぱなしで、ぐいぐいぐいと引きずり込む力強さ、桃井かおりって女優さん、私は苦手だし、嫌いではあるが、この映画のあの役はこの女優に正しくぴったりの役ではないかと思うぐらいのはまり役!夫の通夜の日に一人だけ派手なかっこでやってくる所からして、この映画の凄さが見ることが出来る。法廷シーンにおける女と女の戦い、そして、不利な証言に対して見せるあの桃井かおりの演技、暴れぷり、見ていて本当になんて嫌な女だ!こんな女はとっとと有罪にして死刑にしちまえと言いたくなるぐらいの嫌な女を演じているが、この女優だからこそ出せる嫌な女ぷり全開、とにかく見ていて腹が立って仕方ないものの、犯罪映画としても裁判映画としても面白いこと面白いこと!この映画を見て私はいくらお金の為といえ、絶対に弁護士なんて職業にはなりたくないと思ったのと(最も頭の悪い私には弁護士になることなど無理だろうけど)男の弱さ、だらしなさと女の強さ、恐ろしさというものを知らされた気がして、あぁぁぁ~やっぱり女って恐ろしい生きものだと思わずにはいられません。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2008-10-13 13:12:34) (良:1票) |
《改行表示》11.松本清張と野村芳太郎というだけで勝負アリなのに、加えてなんと桃井かおりと岩下志麻という信じられない夢の組み合わせ!この一騎打ちはまさに日本映画史上に残るカッコよさ!細かい突っ込み所は確かにあれど、当代切っての2大女優の火花散る激突にただただ 唖然呆然・・・ラストのワインぶっ掛け合いには思わずエビぞり!こんなカッコエエ女の カッコよすぎるシーン、ないでホンマ。 【チョッパー】さん [地上波(邦画)] 9点(2008-08-07 22:06:05) |
【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-24 23:56:35) |
9.物語は松本清張の法廷サスペンスなんですが、法廷に入ってからは、桃井かおりの存在が、むしろ喜劇調へ引張っていくほどの面白さがあった。桃井かおりのふてぶてしさと、岩下志麻のキャリアウーマン弁護士役の競演は双方の持ち味が全快で見応えがあり、突如マダム山田五十鈴の登場で私の笑いも全快となった。でも、あの判決には少しガッカリしたかな。裁判後も、桃井が岩下にワインをぶっかけたり、性格・生き方が全く異なる二人のバトルは最後まで楽しめます。理論で動く岩下志麻、感情で動く桃井かおり、どちらの女性を・・・いや、どちらも・・・(NFC) 【サーファローザ】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-10-11 13:30:20) |
8.学生の頃、テレビでやっているのを何気なく見てたらとてつもなくおもしろく、ビデオにとらなかったことを非常に後悔した作品。ミステリーの面白さもあるが、やはり対照的な2人の女の生き様の描写がすばらしい。個人的には裁判制度の違いの問題はあるがハリウッドでリメイクしてもらいたい作品である。 【陽炎】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-07-28 12:38:03) |
7.まーとにかく、桃井かおりに尽きます本作は。あたかも自然体で臨んだかのような演技はハマりにハマり過ぎており、作品を大いに盛り上げてくれた。あの極妻こと、志麻姐ごに対峙させても一歩も引けを取ってはいません。山田五十鈴の突然の登場シーンもインパクト大。桃井かおり演じる球磨子は本当に保険金殺人を犯したのか? それともあれは事故だったのか? 前科四犯の毒婦、状況からすると限りなくクロに近く、しかも警察やマスコミに痛烈な悪態をつき捲りとことん敵に回す。《ネタバレ》犯人に違いない、いや万が一犯人でなくともこんなヤツは有罪にすべきだとするマスコミとそれに同調する世論。秋谷記者(柄本明)が女性弁護士(岩下志麻)に言う、「あんな女、たとえシロであっても弁護する必要はない」はまさに世論を代弁している。この辺り、ただの娯楽サスペンスに終らせてはおらず、やはり松本清張&野村芳太郎らしい作品です。 【光りやまねこ】さん 8点(2004-12-06 11:07:23) |
6.女優としたらこういう役演じるのって凄く気持ちいいんだろうな・・・。桃井かおり演じるヒロイン、鬼塚球磨子ってネーミングもすごすぎです。球磨子って聞いて最初「熊子」ってイメージしたの俺だけじゃないよね?ね!「白いドレスの女」と並ぶ80年代悪女映画の秀作だと思います。(追記)久しぶりに再見したら、やっぱりエラク面白かったんで一点プラス。自分の歩んできた道が正しいとそれぞれ信じて疑わない、本来なら人生において何の接点もなかったはずの我の強い女二人。この二人が出会ったらどんな化学反応を起こすのか・・・。その結果反応の秀逸さが事件の真相よりも、本作の評価を高らしめている一番の要因かと思います。横からチャチャを入れまくる鹿賀丈史、山田五十鈴といった脇役の布陣も文句なし。「アンタなんかチンコロの懲役太郎なんだからあっ!」とか「ちょっとお~、ここ税務署?」とかいう台詞にいちいち爆笑。桃井&岩下志麻、映画での再共演を強く希望! 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(邦画)] 9点(2004-05-30 16:25:15) |
5.これは一般的にはサスペンスに分類されると思われますが、私個人的に言わせてもらうとコメディ以外の何者でもありません。近年これだけ腹がよじれた事は無いです。主演の桃井かおりが放つ一言一言がふてぶてしく突込みに対する切り返しが強烈!それに対する岩下志摩が切り返されてぐぅの音も出ない演技が絶妙。そして忘れてはいけないダークホースの山田五十鈴。これは映画を直接見ないとこの楽しさは味わえません。今この映画の一句一句がアタシのバイブルになっています。 【喜び組】さん 10点(2004-03-10 12:35:52) |
4.小学生の頃TV放映されたものをビデオに録画、なぜか擦り切れるまで繰り返し繰り返し、まるで憑かれたかのように見た映画でした。とにかく女性2人がかっこいい。桃井かおりの絞首刑シーン(幻覚?)、同じクラスの男の子が紙袋かぶってよく真似してました。 【こうもり男爵】さん 9点(2004-02-10 00:38:21) |