6.映像作家はいろんな分野を開拓し、たとえばスピード感・あるいは恐怖感・神々しさ、などなど言語に頼らず映像だけで表現できる世界を広げてきた。そういう中で目立たないが(苦労してもあまり褒めてもらえないが)「生理的な気色悪さ」ってのを追求しようとした人たちもいたのではないか。古くなってひび割れ剥がれかけたペンキの塗り跡とか、小さな穴がぽつぽつとあいてる表面とか、意味に還元される以前にじかにゾワッと鳥肌が立つ画面、ああいうものを意識してしっかり創造してやろう、と決意した人たちもいたのではないか。本作の人体ピンポン玉分解にそれを感じた。よく熱についての教育番組なんかで分子の運動が活発になるイメージのアニメってあるでしょ。あるいはダリの絵とか。人体がああいうふうに、無数のピンポン玉みたいのに分裂し、活発に運動して四散しちゃうの。ハッキリ言ってそこのとこしか見どころのない映画でしたが、けっこうそれは生理的にじかに来る気色悪さで、気に入った。あとの現場であのピンポン玉みたいのが転がっているとこを想像するとなお気持ち悪い。あちらではこういうSF的な世界を描くと、だいたい一方に神を持ってきてオモシにする。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 5点(2012-04-25 12:28:12) |
5.5代目J・ボンド、P・ブロスナン主演のヴァーチャル・リアリティ版『アルジャーノンに花束を』。当時、近未来の代名詞として「ヴァーチャル」という言葉が流行していたなぁ、などと今観ると妙にノスタルジックになれるかもしれない。が、所詮はB級映画で人間の感情のうねりなどは全く持って浅い。やはり、SF映画においても人間ドラマとしての深さが重要であると痛感する今日このごろであった……。 【恭人】さん 4点(2004-05-06 15:48:48) |
4.ヘッドホン、ヘッドマウントディスプレイ、データグローブ。これで視覚、聴覚、触覚が表現されるバーチャル世界。が、しかし、なにせ92年の映画だから、見てる世界が実にちゃちい。あれだとたぶんやってて酔っちゃいそうな気がする。それにしても、これをやって超能力を発揮するという展開がまさにキング原作らしいわけだが、少々強引な持って行き方に苦笑いさえ覚える。 【あろえりーな】さん 5点(2004-04-01 22:31:45) |
【新井】さん 5点(2004-01-29 22:57:32) |
2.芝刈り機・・・。あはは。それにしても、こんな映画にディレクターズカット版が出てるのがこの映画に対しての一番のオドロキ。キングもやっちゃったねぇ~。 |
1.「あの原作がなんでこうなるの大賞」堂々のグランプリ!原作抜きでSF映画として見ても平均点以下。 【あおみじゅん】さん 5点(2003-12-15 12:52:38) |