5.海兵隊のプロパガンダ映画的な側面のある映画ですが、そんなことを忘れるくらい、なかなか渋い作品であります。何しろタイトルからして『硫黄島の砂』。要するに、戦略的にはいかに重要な拠点であろうと、この「砂」しか無いような島を奪取するために、多くの兵士たちが血を流し斃れていく、という、やるせないオハナシ、なもんですから。ジョン・ウェイン演じるストライカー軍曹(鬼軍曹でありながら、どこか翳を感じさせる)を始め、それぞれに一癖ある登場人物たちの描き分けも活き活きとしており、単に「戦争のヒーローを描く」タイプの映画とは、趣きを大きく異にしております。実写を交えた戦闘シーンの凄まじさも、見ごたえあり、です。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-03-26 17:32:52) |
4.「黙ってついてこい」ってなセリフはこのお方しか言えませんな。 【ケムール人】さん [インターネット(字幕)] 10点(2006-10-12 14:54:35) |
《改行表示》3.序盤の会話は至極退屈ですね。あまり葛藤劇としては面白い映画ではありませんが、当時の映像が頻繁に使われていて、それらの映像が貴重でなかなかいいですよね(じゃあドキュメンタリー見ろよって言われそうですが、、)。硫黄島の戦いと言えば、その年のピューリッツァー賞にも輝いたあの有名な写真がありますね。それをきちんと再現していて、最後はまぁ愛国的な感じで締めくくられますけど、この映画が作られた年は戦後からまだ4年しか立ってないんですもんねぇ。戦争映画は、時代によってだいぶ作られ方は変わりますね。ところで、↓で【ノコギリソウ】さんが読まれた「硫黄島の星条旗」がクリント・イーストウッド監督で映画化されるようですよ。いつ頃公開かは知りませんが、、。そちらの方も楽しみです。 【あろえりーな】さん 6点(2005-03-12 21:27:26) |
2.二次大戦終了後、アメリカで海兵隊不要論が席捲し、それに抵抗するために作られた映画だそうで…つまりそういう映画。戦闘シーンはわりと丁寧に描かれているが、一人のヒーローによって語られる戦争映画ってのがどうも性にあわず、私はダメだった。これを見るきっかけになったのが「硫黄島の星条旗」という、硫黄島に星条旗を揚げた青年達のその後を追ったドキュメント本だったので、余計に点数が辛くなったのかも。やっぱりドキュメントのほうが迫力があります。 【ノコギリソウ】さん 3点(2004-02-23 21:17:36) |
1.さすがに大戦後すぐに制作された作品だけあって戦闘シーン等々他の戦争映画よりもリアリティがあります。最初のテロップはアメリカの強さを誇示しようという意図なのかも知れませんが今となってはそんな事どーでもいい話。日本軍がとりわけワルに描かれすぎているというわけでもないので気にならないし、ジョン・ウェイン扮するストライカー軍曹も、志とは違えどそれしか自己を表現できなかった不器用な男という内面の方にも目を配ってる作品だと思います。 |