161.こんなに大マジなノリを期待してなかったのでのっけから動揺。しかしウィル・スミスはやっぱりいいですよ。この人は本当にスクリーン映えのする人で、ビデオで見てたんでは絶対にこの魅力はわからない。そういう意味では、本物の映画スターだと思ってます。彼の映画は劇場で観なければ。で、この「アイ,ロボット」、あろえりーなさんもおっしゃってますが元々チェコ語で「robota(労働する人)」の最後の"a"を取ったもの。何を意味しているかというと、これはアメリカ社会が今最も恐れているもの。すなわち国境線を越えて密入国して来るプエルトリコ人や、アフリカから連れて来られた奴隷労働者たちをルーツとする黒人たち、実はこの国の単純労働を一手に引き受けて来たこれらの人々の人口拡大はこの国の最大の脅威になっている。このテーマが読み取れると、実はこの主役は白人スターでは絶対いけなかったんだということがよくわかります。映像的には、あまりにもCGを多用しすぎるとうるさくなるんだということの一つの証明にもなっていますが、この賑々しさとウィル・スミスの泥臭さがうまく牽制し合えた気がしてわたしは好き。つまりあらゆる意味で、これはウィル・スミスでなければ絶対に成立できなかった映画なんだろうな、と。予想に反してミステリーとしての仕掛けもなかなか上手かったですし、意外な拾いモノというか、スマッシュヒットと言って良いんじゃないかと思います。挿入された「人間にできてロボットに出来ないもの」のエピソードもなかなか深いですし、これまで観て来たロボット物の中では頭一つ飛び出た感がありました。何度も観たい作品か?と言われると微妙に答えが難しいところではあるので泣く泣く1点減点。でもこれはお勧めできますよ。ちゃんとおもしろかったです。 【anemone】さん 9点(2004-09-20 15:40:37) (良:3票)(笑:1票) |
160.アイザック・アシモフの「ロボット3原則」小説は、ミステリー仕立ての作品が多かったように記憶しています。そんな地味な題材をどのように「SFアクション大作」に仕立てるのか不安もありましたが、アシモフの小説らしいたった一人の自殺に関する捜査から、ウィル・スミスが本領を発揮する「アクション大作」の部分まで、中々巧くまとめてあったので安心しました。事件の真相に意外性はありませんし、ラスト・シーンの意味も良く解りませんが、緻密に描かれた未来のシカゴの描写もあり、私は最後まで充分楽しめました。それにしてもクライマックスの、被写体の周りを縦にグルングルン回るカメラ・ワークは「あずみ」の影響でしょうか? 観辛いだけで、演出上の効果があったとはとても思えないんですけど…。ということで、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2004-09-03 00:07:24) (良:4票) |
159.「アニマトリックス」の「セカンド・ルネッサンス」と同じようなお話でした。思えば監督のアレックス・プロヤス、彼は黒コートでカンフーをきめ、2丁拳銃をアクロバティックに撃ちまくるというアクションスタイルを「クロウ飛翔伝説」で発明し、偽りの世界に救世主が現れるというSF物語を「ダークシティ」で見せましたが、それらの要素は「マトリックス」に完全移植され、しかもウォシャウスキー兄弟の手柄と見るのが定説のようになっています。そんな悲劇の人プロヤスが、「マトリックス」へのあてつけとして作ったようにも思えるのがこの映画です。話どころかビジュアルも「セカンド・ルネッサンス」に似ていること、要するにこれも救世主誕生の話であること、そしていつものプロヤスらしさがないことです。プロヤスは常に斬新なビジュアルを見せてきた人なのに、これには新しさがまったくありません。「マイノリティ・リポート」みたいな未来で「猿の惑星/征服」みたいな事件が起こる映画ですからね。ロボットの扱いは「AI」みたいだったし。プロヤスってことで期待した私はちょっとガッカリでした。しかしそんなサムシングを除いて見れば、映画自体はよく出来ていると思います。見せ場を詰め込むだけの普通の大作に終わらず、後半に向けてうまく話をまとめていくなぁって感心しましたから。ゴミの島に投棄された旧ザクみたいな連中が、「人間が危ない」とか言って律儀にもウィル・スミスを助けに出てきて、しかも新型によって無惨にも破壊されるシーンなんて、「AI」に出てきた気持ち悪いだけのロボット達より数千倍感情移入できました。博士を父と慕うサニーの男気にも燃えました。どうせならこれにロボット軍団VS警官隊とか、ロボット革命軍に大型作業ロボットも加勢とか、ウィル・スミスを筆頭としたサイボーグコップスの大暴れとか、考えうるやんちゃをもっとやってくれれば盛り上がったんですけどね。 【ザ・チャンバラ】さん 7点(2004-10-25 23:25:06) (良:2票) |
158.善玉ロボット、サミーに対して、私ならこう言う。「ドモアリガット、ミスターロボット、ドモ・・・。」(意味が分からない方は無視して下さい。) 【STYX21】さん 4点(2004-09-19 08:44:44) (笑:2票) |
157.ロボットが反乱を起こすという話はよくあるパターンでまったく斬新さは感じなかったので、映画に対する評価としては可もなく不可もなく平凡な作品としか言い様がない。 それでも、登場するロボットに対する感情に関しては少し面白い感覚を得た。 まず特別な存在であるサニーは確かに他のNS-5とは一線を画して好感度が高かった。 見た目は同じだけど、やっぱりサニーにだけは好感を覚える。 それはサニーの話し振りや表情、行動から齎される感情なんだろうけど、皮肉にもそれを上回る親近感をNS-4の方に感じてしまった。 ご主人様の為に一生懸命に走って吸入器を届ける健気な姿。 泥棒と間違われて押し倒されても文句一つ言わず逆に謝罪しちゃう謙虚さ。 僕からしたらNS-4の方がよっぽど特別な存在に感じられましたよ。 NS-4萌えと言っても過言ではないくらいに愛らしい。 【もとや】さん [地上波(吹替)] 5点(2013-06-29 11:37:13) (良:1票) |
156.映像は確かに見応えがある。テーマも何とか伝わったものの、事件の真相を含め、 ストーリーに粗が多過ぎて素直に楽しめなかった。近年のハリウッド映画はこんなのばっか。 最先端の映像技術と今回はちょっとアクションシーンを加えておけば納得してくれるだろう、 といった作り手の意識の低さが窺える。ネタがない、などと愚痴っている以前の問題。 もっとシナリオのほうに力を入れて頂きたいものだ。 【MAHITO】さん [地上波(吹替)] 4点(2011-08-02 19:42:02) (良:1票) |
155.何の魅力もない映画でした。ロボット映画とウィル・スミスと聞いただけですぐ想像できる程度の内容以外には何もありませんでした。何度も同じアニメを観たがるような子供向けの映画ですね。(レンタルビデオ屋で「これもう観たじゃないの!」と親に怒られている子供をよく見かけることを思い出しました。) 【かねたたき】さん [地上波(吹替)] 2点(2007-06-01 07:17:41) (良:1票) |
154.最近のCG使った迫力あるエンターテイナーなアクション映画が観たくて、しかも近未来モノで刑事モノでロボットモノが観たくて、それでいて、そない重々しくないノリの映画が観たくて、でもそんな細かいニーズに答えてくれる映画なんて案外ないねん。でも、この映画あったよ~。なんで今まで観てなかったんやろ。ストーリーはありふれてるけど、要求を満たしてくれるには十分な出来で大満足やった。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-08-23 16:26:18) (笑:1票) |
153.★ロボットの三原則に関して、以下の禁止条項を追加する。---その1:人間をはるかに超える運動性能でピョンピョン飛び跳ねたり、あるいは壁に張り付いてシャカシャカ動き回ってはならない。---その2:バトルドロイドのように横一列で運ばれて来てはならない。---その3:解体作業用のロボットがいきなりカッコ良くトランスフォームなどしてはならない---その4:夢のある未来の自動車がガメラのようにグルグルまわってはならない。---その5:ウィル・スミスはむやみに裸体をひけらかして観客にセクシーアピールをしてはならない。また少年のような無邪気な笑顔とクリッとした大きなお目メで世の女性をとりこにするのも禁止する。 【ぶらき】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-07-11 13:34:34) (笑:1票) |
152.VIKIが自分なりに3原則をゆがめることを知った博士が心をもつサニーを作って阻止しようとした。でも、そのサニーもどう考えるか分からない。個人的には旧型ロボットが原則道理に人間を守ろうと新型に立ち向かっていく所が一番考えさせられた。原則道理に動くただのロボットなのだがそんなロボットが人間らしく見える場面ではないだろうか。主人公はサニーと触れ合いからロボットに対する嫌悪感を拭っていくのではなく、あの出来事からも、ロボットに対する感情を良くしていくという流れもあってよいのではないか。11%が「自分の娘」という設定にできなかったものだろうか。そちらの方がより主人公の気持ちに迫れたのに・・・ 【蝉丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-10 11:14:59) (良:1票) |
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151.非常に分かりやすくて、イイネ!!(^_^) サニーの人情っぷりが好きです。サニーが好きです笑 ラストシーンなんかもかなり印象的でした。 【武しゃん】さん 8点(2005-02-06 17:16:48) (良:1票) |
150.金曜日の夜仕事帰りにひとりで映画なんか観に行くもんじゃない。まわりはカッポーだらけ。こないだ車を運転していて四方向を三菱ふそうのトラックに囲まれたときぐらいの生命の危険を僕は感じましたよ。つか、デートにふさわしい映画というものがあるだろ!って感じ・・・はいはい(今、前の座席の彼女が隣の彼氏の耳を甘噛みしたよ)。原作を知ってても充分楽しめました。やっぱりウィル・スミスはカッコいいなぁ。ラストのシーンではダースベーダーが出てきてライトセーバーでばしっと腕を切られるかと 思ったけど、そうね、もう既に腕は機械でした(意味不明。 【ひろすけ】さん 6点(2004-10-29 22:56:52) (笑:1票) |
149.黒人の主人公と白人のヒロインの濡れ場は、ハリウッドにおいては御法度だということがわかった。 【くまさん】さん 8点(2004-10-25 23:32:46) (笑:1票) |
148.未来に私たちの身の回りはどうなっているのか。常に興味深いテーマであり、これまでも幾度となくスクリーンに登場してきた。本作もそのひとつであるが、CG技術の発達もあり、人々の間で働く人間型ロボットが、違和感なくリアルに映像化されていた。案外、近未来というのはこのように進化した科学技術、つまり小ぎれいな部分と相変わらず薄汚れた街が雑然と同居しているのだろう。もう一度その辺のディティールを中心にみてみたいと思った。さらに、博士の死の謎について、結果が分かってしまった後でも、もう一度始めから紐解いてみたい気にさせてくれる点で、良作であると思う。しかし、「ロボット三原則」がどうして破られたか、については予想通りの「屁理屈」だったので、すこし笑ってしまった。題名を聞いてソニーの「アイボ」を連想したが、科学技術の目指すところが、どうやらヒューマノイドロボットつまり科学的に「人間に近い人間」をつくる事にあると思えるような現代においては、本作が投げかけるテーマはことのほか重い。もっとも、人間が人間を信用できないような時代では、せめて機械でも信じないと生きていけないのかも知れないが。 【田吾作】さん [映画館(字幕)] 7点(2004-10-07 10:07:34) (良:1票) |
147.”それではあまりにも心が無さ過ぎる”と言いきったサニーは良かった。某国産アニメーションの中の”人形使い”なるキャラ(プログラムなんだけどねぇ)が「記録の塊に過ぎない!」と言われた時に言った言葉「人間も記憶とDNAによる情報の塊に過ぎない」って言葉が思い出される。サニーだって1固体としての人格であると思っていいのではないでしょうか? 「ありがとう”物”ではなく”彼”と呼んでくれましたね」と言うサニーの発言は感情であると観て取っても良いのでは? スプーナーのロボット嫌いが、救助に対する優先順位(プログラム)への反感である事は認めます。クライマックスで見せたサニーの行動は明らかにロボットを超えた”ユニーク”(「独特な」ではなく「唯一の」)な存在だったのだと思います。 それが先述の”心が無さ過ぎる”の言葉でしょう。vikiの発想は従来色んな形で題材になって来ました。サニーに関しても”ショート・サーキット”等 心を持った機械として扱われて来ました。そんな中でこの作品は両方をうまく融合させた秀作だと思います。で・・・・・ウィル・スミス最高! 【だだくま】さん 8点(2004-10-02 11:54:15) (良:1票) |
146.アクションもサスペンスもしっかりしている感じでした。清潔というか無機質というか、冷たい感じのする世界観と、主人公の暑苦しさと現代っぽさがうまく対立していて、面白かった。CGの技術もあがりましたが、それを感じるのはロボットの些細な表情ですね。物語の鍵を握るサニーと他のロボットの違いが表情から浮き出ていてよかった。感情があるのではないか思わせるのには十分な表情の動きです。ターミネーターのシュワさんより人間らしいですね。感情移入できますね。この映画、テレビで見たとき安っぽい映画だと思われなければ本物ですね。たぶんテレビでみても楽しめるんじゃないかな。でもみなさんせっかくだから映画館でどうぞ。 【NARCISSE】さん 8点(2004-09-25 11:32:32) (良:1票) |
145.90年代のバイクに乗っている身としては、ガソリンエンジンのバイクが出てきたのが嬉しかった。大作だけどテンポ重視で演出が大味でディテールが雑なのが残念。 【センブリーヌ】さん [インターネット(吹替)] 6点(2025-01-17 22:00:04) |
144.アウディの自動運転車とか、JVCの音楽プレーヤーとか、これらの企業が近未来まで存続しているという設定に安堵感。別に関係者ではありませんが。 これ、主要登場人物はせいぜい5人くらいでしょうか。けっこう壮大なスケールで描いていましたが、時間も画面も半分程度は大量のロボットで占められていた印象です。いかにもCGな感じでしたが、慣れてしまえば気になりません。そのうち、人間の出演者がゼロの実写映画も登場するんじゃないでしょうか。当たるかどうかはともかく、有名な役者に高額なギャラを支払わなくて済む分、制作費は大幅に抑えられるはずです。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-04-21 18:10:11) |
143.考えてみればありがちがストーリーだが、結構引きつけられる。闘いのシーンもアリそうで、それでも斬新な感じがする。 大作という感じはしないけど、まあいいと思う。 【simple】さん [地上波(吹替)] 6点(2017-12-02 12:29:42) |
142.当時ウィルスミスという俳優が苦手なので映画館で見なかった事を後悔した良作。 人工知能が自我に目覚めて・・のお話は星の数程ありますが、なかなか良いです。 主役がロボットに不信感の下りが、少々違和感ありますが大目にみましょう。 結果として、主役よりも、人間味豊かな1台のロボットの方に親しみがあって ウィルスミスが食われてしまっています。それはそれで良いと思いました。 この題材の映画は、AIとかアンドリューとか、アニメのアトムなど、好きな作品が 多いのですが、人間ドラマより引き込まれるのは、自分の人間性が問題なのだろうか? それにしてもこのタイトル「アイ、ロボット」句読点の存在忘れて検索すると出ません。 シネマレビューの検索機能、シビア過ぎます。一文字違っても候補としてヒットするよう グレードアップお願いしたい。 【グルコサミンS】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-02-19 18:03:10) |