|
130.この世は戦争の歴史でもある。そんなことを痛感させられる映画だが、全体的なストーリーも、突っ込みどころが多すぎるチャンバラゴッコのシーンも好きにはなれない。ただ、とても印象的なシーンもあり、これぞまさに「映画」でもある。何が善で何が悪か、そんなメッセージ性や、"愛国心"には心動かされないが、時折見せるヒューマニズム溢れる描写がこの映画の評価を上げているのだろう。難しく考えず、エンターテイメントとして捉えれば芯のしっかりした骨太な作品である。 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-11-13 01:26:27) (良:1票) |
129.この映画を「誰の」映画として捉えるか。これの場合メルギブソン(以下メルギブ)の映画という説と、エメリッヒ(以下エメちゃん)の映画という説、2通り捉え方があるでしょうが、メルギブ映画にしては軽くて、エメちゃん映画にしてはお堅い(それ以前にエメちゃんが歴史映画を撮ること自体非常事態という気もする)。でも実際はメルギブの存在感の前に「お堅いエメちゃん映画」というのは隠れ要素に成り下がってしまったんである。エメちゃん映画らしくない(苦笑)高評価はこの「隠れ要素」にこそある気がするのだが・・・歴史モノだけに他のヤツみたいにブッ飛ばせないから「ありえなさ」がことごとく減少しているので、全体的に見れば軽いは軽いけどコンパクトにまとまっているようにも見える。しかーし!数少ないエメちゃんファンを自称する私としてはここが物足りないんである。あんなトンデモな「千代田区」を創造したエメちゃんなのに・・・星条旗の星の数は「ちゃんと」50個にしなきゃダメでしょーーー?!!(爆)いやもちろん、歴史モノでそんなことがあってはならないんだけど、そんなことしたら間違いなくここでも評価下がるでしょう。しかしエメちゃんの超大作SFでのブッ飛びぶりはアレはもう個性です。宇宙人というありえない相手だからありえない展開でいいんです。でも歴史モノという考証がものを言うジャンルではその個性を生かせないのです。私が先に「非常事態」と書いたのはそこにあります・・・エメちゃんはテーマとか考証とかそういうのはない方がエメちゃんらしい映画になると思います。唯一感じられたエメちゃんらしさは、英国軍をエイリアン扱いしているような描き方と、「英国エイリアン」を宇宙人のごとくメッタ突きするメルギブですかねえ・・・それにしてもジェイソン・アイザックスは本国で無事でいられるんでしょうか?役にはまっていた分母国イギリスで売国奴呼ばわりされていないか、彼の身が心配です。余談ですがメルギブはこれに出て以来おかしくなってしまった気がします。サイン、インビンシブル、そしてパッション・・・ |
128.敵であるイギリス軍が単純に冷酷な悪役にされているのは自分も気になったけど、あの大佐が存在感抜群で引きつけられたし、主人公にも好感が持てた。メル・ギブソンは「ブレイブハート」では、超人的に強くて、神話や伝説に出てくるようなヒーロー像だったけど、この映画では家族を愛する父親でもあって、それも強くて冷静で、完璧なヒーローとしての父親でなく、一般と同じ普通の父親という感じがした。次男の死で、一時我を忘れる行動を起こしたところなど人間くさいと思えるし、こちらのほうがより身近な存在という感じで感情移入ができた。子どももみんな演技が真剣で、単に、欧米の子どもたちってカワイイ!と見惚れるだけなのは失礼だと思い知らされてしまった^^; あと、この映画の戦場のシーンは迫力に欠けるという意見も聞くけど、自分はリアリティがあると思った。実際の戦場は見たことないけど、大作の戦争映画の多くは、迫力があって悲惨さも伝わってくるけど、実は実際よりも大げさなんじゃないかって思うことがあって、実際はあんな風にわりと淡々として見えるんじゃないかと思うんです。遠くから見るとなおさらに。もちろん、現場は凄惨なもの。その中で、終盤、メル・ギブソンがアメリカ国旗を持って駆ける姿はけっこう感動的だった。アメリカが独立を勝ち取ってゆく第一歩の姿みたいでジーンと来ました。 |
127.勧善懲悪という「分かりやすさ」を、こういった史実に基づく歴史映画に導入すると、どうしても作品自体が薄っぺらなものに感じられてしまう。だから当然避けなければいけなかったはずなのに、どうやら本作の作り手たちは、その愚を犯し、英国側をあまりに単純な”悪役”にしてしまった…。そのあたりが、この作品のいまひとつ評価が低い最大の理由じゃないでしょうか。ただ、そういった「歴史」的背景を重視した《叙事詩》としてではなく、監督のエメリッヒは、これをあくまで「情」の映画として、つまりは《叙情詩》として作ろうとしたんじゃないか。時代や運命に翻弄される人間たちの喜びや悲しみ、怒り、祈り、そして勇気…といった、感情こそをすくい取ろうとしたようにぼくには見えました。だから、確かに題名からして「アメリカ建国史」を謳い、戦闘シーンも大掛かりな大作ではあるけれど、これは言葉の正しい意味での「メロドラマ」なのでしょう。そして、ぼくはこのメロドラマを実に美しい、素晴らしい作品だと信じます。何故なら、作り手たちが目ざした通り、ここには豊かな感情の機微が全編にわたって息づいているから。…ローランド・エメリッヒの作る映画=おバカ映画という短絡的な見方は、そろそろやめにしませんか? 【やましんの巻】さん 8点(2003-11-21 13:47:37) (良:1票) |
126.英国軍があんまりにもヒドイ描き方なのが、作品として問題だと思うが、こうして独立を勝ち取ったのだと主張し、それを語りつごうとするアメリカは偉いと思える。タイトルがパトリオットとなっているけど、愛国者というより、どう見てもこのお父さんが大事なのは家族だと思う。争うのをやめようと耐えている男が、独立戦争へ身を投じなければならなくなる課程が、やはり泣ける。また、子供が銃をとって戦う姿も、せつない。でも、家族を守ることは国を守ることであり、それには戦え!というアメリカの考え方なんだろうな。 【ルクレツィアの娘】さん 6点(2003-11-19 13:22:35) (良:1票) |
125.スペクタクル映画としては面白い出来に仕上がっているし、歴史考証にもあまり問題はない。メル・ギブソンの演技も申し分ない。しかし、舞台であるアメリカ独立戦争を描き、表題である「愛国者」について観客にメッセージを伝えることができたかというと、そうは感じなかった。というのも、ストーリー構成として残虐な英軍指揮官のダビントンに対する復讐心を観客に強く印象づける話となっているからである。つまり、観客は「愛国心」というテーマを通して主人公に感情移入するのではなく、家族愛と復讐心をとおして主人公に共感しているわけである。そこで辛めの評価をすることにした。「人権をうたいながら黒人奴隷問題を避けた造りである」という批判も聞かれるが、私見では歴史的事実としての「独立戦争」や「愛国者」というテーマについては直接かかわらないので、特別批判対象にあたらないと思う。 【李徴】さん 6点(2002-09-07 00:02:25) (良:1票) |
124.ブレイブハートのメル・ギブソンは何処へ行った。 【TERU】さん [DVD(字幕)] 4点(2023-11-20 21:56:22) |
123.あの戦術は正解なの?当時の人達が考え抜いた結果なんでしょうから、あの武装での最も効率的な戦い方なんでしょうけど。。。観ていてなんか不思議で仕方がなかった。 【マー君】さん [DVD(吹替)] 6点(2015-05-03 11:50:49) |
122.まあ、普通の映画ですね。とりあえず悪役を始末する場面ではスッキリしました。息子を2人も殺されたらそりゃあキレると思います。 【イサオマン】さん [地上波(吹替)] 5点(2013-11-24 22:12:02) |
|
121.大規模なルシアンルーレット、交互に銃を発砲するとても勇気がいる戦いは、アメリカ独立戦争だったとは知りませんでした。主人公の家族は、危ない目にあいながら戦い勝利の一翼を担います。とても勇気づく映画でした。 【けん124C41】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2010-12-13 22:46:46) |
120.トンデモ映画の帝王エメリッヒ監督としてはいやに生真面目な作りだが、これはやはりメル・ギブソンの影響が大きかったのだろうか?ストーリー自体、ほとんど『ブレイブハート』と大差ないし、戦闘シーンの残虐性も同様。どっちかを観るなら『ブレイブハート』をお勧めするが、手斧片手に敵を皆殺しにするこちらも捨て難い。大作慣れしているエメリッヒらしく、3時間近い長尺を飽きさせることなく見せてくれるし、時々ホロッとさせられるシーンもある。まああまり深いことは考える必要もない映画なので、「強いよメル!すげえよ!」と感激したい方はとりあえず観て損はない。 【フライボーイ】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2010-01-06 21:14:46) |
119.どこかで見たことがあるような話の内容でしたが、こういう映画はなかなか作ろうと思って作れるものではない気がしました。大味な映画の感じがしますが音楽、戦闘シーン、キャラの立て方、カタルシスを得られる話の展開、どれもが細かく計算し尽くされている印象を受け、アメリカ産娯楽大作映画の底力を感じました。名人芸を見ているかのような話の安定感は理屈抜きで面白かったです。いつかメル・ギブソンVS アーノルド・シュワルツネッガーVSシルヴェスター・スタローンVSスティーヴン・セガールのガチンコ対決が見てみたいです。いったい誰が最強なのか? 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-04-03 22:26:00) |
118.日本が侵略されたときに、自分は愛国者のように振舞うのだろうか? 【センブリーヌ】さん [DVD(吹替)] 6点(2008-03-30 23:47:49) |
117.妻投稿です・・・・。①「世界最強の軍隊に対して愛国者たちがゲリラ戦で勝負する」というプロット。②「人質を殺す」と脅して捕虜を釈放させる場面。③爆弾で停泊中の軍艦をドカン。④「文明国相手に何で正面から戦わないんだ」「正面から戦ったら負けるから」「他国に侵攻して罪もない女子供を殺すのをやめてほしい」というやりとり。⑤「息子よ、俺は昔イギリス軍と仲良く●●(残虐行為につき省略)や●●(食事がまずくなるので省略)を切り刻んで取り出して共通の敵軍隊に贈ったんだ」「でも今は仲が悪くなって敵同士になっちゃったんだ」というやりとり。⑥無実の農民の家を放火して子供を殺して長男を拉致するシーン・・・。思いっきりイギリス軍=今のアメリカ、大陸軍=今でいうア●●イダじゃないですか・・・。嘘だと思ったら、イギリス軍襲撃シーンにおいてジョン・ウィリアムズの音楽を、アルジャジーラに送られてくるテロの瞬間の映像のアラビア語のテーマソングに脳内変換してください。きっとそれほど剥離はしていないはずです。アメリカバンザイ映画にしては確信犯的だと思っていたら、主演のメルギブとヒースレはオーストラリア人、監督はドイツ人・・・。これはひょっとして「ビバ・アメリカ」と言いに映画館にきた観客に対する「アメリカの価値観がこれからも永遠に世界を支配できるとは思うなよ」という意地悪メッセージなのかとも思ったんですが、同じ監督の宇宙人やイグアナの映画を見る限りそれは考えられず・・・・多分私たちが豊臣秀吉や徳川家康の活躍および戦闘シーンを何度見ても楽しめるように、監督もアメリカの歴史と戦闘シーンを無邪気に撮りたかったんだろうな・・・・という事にしておきます。じゃあ、私は何が言いたかったのか・・・。それはお馬のダビちゃんが銃やサーベルを構える表情が、魔法のお城のアルピノパパが「アバダケパブラ」という表情に酷似していたことを言いたかったんです。とりあえず8点。 【はち-ご=】さん [地上波(吹替)] 8点(2008-01-28 19:59:18) |
116.メル・ギブソンパパの圧倒的強さに若干寒さを感じるが、迫力ある独立戦争で暖まった。 【あるまーぬ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-07-31 17:27:00) |
115.愛国心とか言いながら、結局は人が殺したいんだろ? 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2007-07-22 20:34:03) |
114.2回目鑑賞。独立戦争を舞台にした大作。ただ少し単純で、荒い、スーパーマン的展開。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-10-06 10:44:31) |
113.物凄く期待してたのだけど・・・期待してたあたしが間違いでした。 なんだろうな。この映画自体の胡散臭さというのは。メル・ギブソンの映画という事で、ウケの良い脚色、アメリカ人の好みの演出や国民感情を煽る演出がされるのは判ってたのだけど、その結果がここまで胡散臭くなるものかと驚きました。で、監督の名前見て納得かな。金をかけてるのは良く判るのだけど、見た目の派手な演出、下手な演出、どう考えてもおかしいキャスティングってのは本当に彼の専売特許になってる気がします。まぁ、今まで見たエメリッヒの映画では一番見やすかったけど。だから、この点数です。 【奥州亭三景】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-09-16 17:55:08) |
112.もちろんアメリカ万歳映画なんですけど、“patriot”等という言葉を堂々と映画のタイトルに出来るアメリカを、「能天気だなぁ」と思うと同時に羨ましくも感じます。日本で「愛国者」なんていうタイトルの映画が今あったら、かなり胡散臭い右翼映画だと思われて、誰一人として見向きもしないでしょう。で、本作は9.11以前の作品ではありますが、観てみると、9.11以前と以後で映画の内容には大差が無いことが良く判ります。話は非常に好戦的。劇中では、大儀の為には神父でさえも武器を取ることが美徳とされてます。しかし、本作、そして「ブレイブハート」「ワンス・アンド・フォーエバー」という、ほとんどストーリーに変わりのない愛国者三部作の中では、個人的に本作が一番素直に面白く鑑賞できました。ということで、6点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-04-02 00:02:47) |