88.この作品、とても時間にこだわっています。短い上映時間はもちろんですが、次から次へと襲い来る難題は、すべてタイムリミット付です。さらに終盤には、ご丁寧にもセリフとして「あと20分で終わる」と観客に説明しています。とにかく展開が速く、テンポ良く、ストレスを感じず観ることが出来ます。ストーリー自体には結構無理があるものの、細かいことは気にせず楽しみましょう。警官役のウイリアム・H・メイシー、カッコイイです。ホームランではありませんが、2ベースヒットくらいの良作です。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-05 01:02:45) (良:3票) |
87.悪役のジェイソン・ステイサムというのは、なかなか迫力があります。特に本作のように、腕力だけではなく権力も知恵も持っているとすると、かなり無敵感が増します。リアルでは出会いたくないものです。 それはともかく、ひたすらB級ジェットコースタームービーを目指したという感じの本作、グレートバリアリーフのように浅いですが、テンポがいいのでけっこう楽しめます。10年以上も前の作品ですが、当時からベイシンガーはけっこう老けてたんですね。それと、ステイサムと対象的なキャラで立ち向かう巡査部長がいい味出してます。この役者の方、かつて「ER」の序盤でも準レギュラーの医者として登場し、似たようなキャラだった覚えがあります。しかし横っ飛びには驚き。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-08-28 00:11:09) (良:2票) |
86.シナリオの完成度の高さと、正当派アクション映画としての見せ方の上手さに脱帽。ネタ依存型の一発芸的なシナリオが流行りすぎてしまった昨今、たたみかけるように「次」を見せて行く展開はシナリオ作法のセオリーの手本ともなり得る。映画のシナリオってこういう風に書くものですよ、って今さら言われてしまう土壌もどうかと思うが。ハリウッドのカー・スタントの手法を知り尽くしたデビッド・R・エリスも本領を発揮。のっけからアップテンポな展開に観客を一気に引きずり込み、一度もトーンダウンせずにラストまで引っ張り抜いた力技にはあっぱれと言うより他はない。惜しむらくは50歳を超えたキム・ベイシンガーのくしゃくしゃの表情がもはやスクリーンでのアップには耐えられなかったこと。狙いなのかも知れないが音楽がやけにうるさくて選曲がダサかったこと。せめて40歳前後の女優が演じて選曲がカッコよかったら満点あげても全然惜しくない出来だっただけに無念でならない。よって痛恨の1点減点。でもウィリアム・H・メイシーのファンは必見。これを見逃したら、メイシーファンは一生後悔すると思う。トイレタイムは無いのでご注意下さい。 【anemone】さん 9点(2005-03-06 16:26:56) (良:2票) |
85.B級のテイストなのにとても良く仕上がってる。ドキドキなんかしたりした。ウィリアムHメイシーが最後張り切ってくれたのでナイス。しょぼくれてばかりじゃないんだ。警官の内部の組織犯行は交渉人と似た感じがしないでもなかったけど、スピード感あふれる展開に好印象。携帯をキーワードにストーリーを展開させたアイデアの勝利。日本映画からこんなアイデア出て欲しかったな個人的には。 【タッチッチ】さん [地上波(吹替)] 7点(2008-10-04 11:06:11) (良:1票) |
84.危機の振り方にしてもその解決の仕方にしてもものすごく単純で、何か目新しいことをしているわけではないのですが、手がかりが偶然つながった回線のみという設定をフルに活用し、ほかの次元の問題に色目を使わないところが誠実で良い。それにしても、ひたすら泣き顔で座っているだけなのに何とも言えん色気を感じさせるキム・ベイシンガーはやはり凄い。以前の大女優然としていた頃よりも好感度アップです。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-10 01:59:40) (良:1票) |
83.なんかやたら投稿数が増えているので便乗してみました。本当に携帯電話というアイテムを最大限活かしきった映画ですね。ジェシカ、ライアン、ムーニーの3者からの視点で進む展開が絶妙で素晴らしい。あのギリギリ感がたまらない。94分と時間も程よい長さでテンポも良い。こんなありがちな話なのに楽しんでる自分に驚きました。大人も子供も映画ファンでも映画ファンじゃなくても楽しめる良い映画だと思います。考えなきゃ楽しめない映画もありますが考えるとつまらなくなる映画もあります。この映画は後者です。余計な事は考えなくて良い。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-09-08 22:59:02) (良:1票) |
82.作品の性質上、一度きりしか楽しめません。ここを読む前に作品観て下さい!!! 無駄なショットが全くなく、スピード感あふれるテンポの良さと緊迫感。息もつかせぬ90分でした。 【ひよりん】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-02-07 21:52:11) (良:1票) |
81.アホアホしくって腹が立ってきた。しかしケータイネタでずっと引っ張るそのアホさ加減についつい釣られてしまって点点点 しかもツッコミどころが満載なもんで二人で見ていたなら尚楽しい。まだの方はこの先、土曜の深夜になんかまさに合うんじゃないでしょうか。先述のレビューヤー方々のおっしゃってる事にもなるほどなぁといちいち納得できてしまったし。そんな良い頃加減に適当には楽しませてもらいましたよ バカコメディ。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-09-09 21:27:45) (良:1票) |
80.単純に面白い!矛盾やツッコミどころはこの際指摘不要。娯楽作ならではの醍醐味が、僅か90分余りに凝縮されていますね。休む暇ない展開に十分満足。キャスティングも良し! 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-22 07:42:37) (良:1票) |
79.おもいっきりB級テイストなんだけどクリス・エヴァンス演じる軽くて軟派な男があたふたと奮闘する姿がこのB級テイストに妙に合ってる。電話をとっちゃった男の奮闘はとにかくスピーディでツッコミどころ満載にもかかわらずいちいちつっこんでる余裕を与えない(←誉めてます)。一方電話をかけた方はいまいち緊迫感に欠ける。かけられた方の受話器から聞こえる声とか悲鳴は軟派な兄ちゃんを駆りたてるのに十分な緊張を演出していたので、いっそのこと囚われのキム・ベイシンガーは極力映さずに進めたほうがより面白くなったような気がする。後から考えればいろいろと穴が見えてきますが、観てるとき楽しめればOKです。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-03-07 15:12:13) (良:1票) |
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78.あまり期待してなかったのですが、小気味いいストーリーと導入から引っ張られていく感じで全く飽きさせません。カーチェイスやガンアクションもしつこすぎず、ちょうどいい。サスペンスではありながらどこか笑ってしまうような場面もあり、好感が持てた。 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-03-03 02:49:23) (良:1票) |
77.「たとえ内容が薄くとも、面白ければそれでいいんだ。」という娯楽に徹した潔さが心地よい快作。 絶対的な正義を全うする為ならば、ちょっとくらいの違法行為もイイジャンカ精神で貫かれている所も気楽でいい。 キム・ベイシンガーの恐怖の演技が作品に説得力を持たせている。 地味だけどかなりのファインプレーだったと思う。 受話器をとったら最後まで、観ずにはいられなくなる。 オススメ。 【Beretta】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-02-19 01:54:19) (良:1票) |
76.大満足!!すばらしい!!いやーやられた!!ぐんぐん引き込む!これぞサスペンスの王道!たった90分でこんなことやらかしてくれちゃって!となりの車の音楽かけてるおばちゃんとかマジでぶっ飛ばしたかった!●冒頭の電話を叩き割るシーンはその前にきちんと電話に観客の目が行くような構図になっている。このようにきちんとプロの仕事をしているところがこの作品の完成度を高めている。 【承太郎】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-22 01:22:14) (良:1票) |
75.人物設定が絶妙。敵役はロス市警のブルース・ウィルスっぽい強そうな刑事で、味方は軽い感じのお兄ちゃんと、W・メイシー演ずる勤続26年間人を撃ったことのないムーニー巡査(しかもスパへの転職を考えている)。このムーニーさん、わざわざ倒れた金魚鉢の中の魚を助けるんですよ。こんな可愛い警官初めて見た(笑)。味方が一見頼りないので、最後までずうっとハラハラしてた。 全体的に小味だけど、それが地味じゃなくて切れ味の良さにつながっている。90分足らずにまとめたのが高感度高し。舞台の明るさも手伝ってか、カラッとしてて後味もすごくいい。良質の娯楽作です。 【no one】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-02 07:10:18) (良:1票) |
74.誘拐されて助けを求めた相手が軽い男、んで、先生のシーンは緊迫感があり、それを助けよーとめっさがんばるライアンのシーンはかる~いノリ、この緊張と緩和がちょうどいい具合で観てて退屈しません。全体的に、主人公側も犯人側も、もーちょっとなんとかなったんちゃうの?って所は多々あるけど、強引なテンポで気にならなくなってしまい、十分、楽しめました。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-09-05 17:01:18) (良:1票) |
73.今や我々の日常生活に欠くことの出来ない携帯電話の特質を巧妙にとり入れた、サスペンス・アクションの佳作。それはそれはタイトルが始まってからエンドロールに至るまで徹底されていて、主役はあくまでも携帯電話なのだという事が否応なく印象づけられてしまう。本作はいわゆる巻き込まれ型サスペンスで、プロットはいたってシンプルだが、さらに二重構造にすることで空間的な広がりが生まれ、またそれぞれがラインで繋がっていて、移動することにより局面が次々と変化し、そこに予測のつかないスリルが展開されていく面白さ。ストーリー・テリングの巧みさやトリックの仕掛け方など、考え得るありとあらゆるサスペンスのエッセンスをふんだんに作劇に絡ませ、娯楽作品として絶妙の味付けを施している。まさにアイデアの勝利といったところだが、やはり電話をモチーフにした「フォーン・ブース」の脚本で既に実証済みのL・コーエンならではの発想で、アイデアマンとしての面目躍如たるものがある。人助けという思いもよらないトバッチリを受けながらも、咄嗟に機転を利かせて大活躍をするC・エバンスが作品全体を盛上げているが、いかにも小市民的なおじさん俳優W・H・メイシーの意外性のある活躍も見逃せない。ただ、J・ステイサムは「トランスポーター」などで既にヒーローを演じている人だけに、今回の役にはそぐわないような気もする。いずれにしても、小品だが時々こういったキビキビした作品に出逢うから、やはり映画は止められない。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-05-17 00:24:46) (良:1票) |
72.これはラッキー。たまたま友人に誘われて行ったんですが、いや、これは実にラッキーな出会い。僕がいつも行く映画館ではこの『セルラー』の上映期間はたったの四日間しかなかったんですから、もう、ホントラッキーです。映画を観る前からハラハラさせられます。で、映画が始まると冒頭から僕の胸ポケットの携帯が激しくバイブし始めて(マナーモードでした。今後はちゃんと電源切ります)、ジェシカか!?と一瞬ドキッとしましたが、結局母からのメールでした。内容は「夕食何がいい?」でした(僕の返信内容「カレーライス!!!!」)。で、ストーリーは現在の科学の進歩が生んだスリルサスペンスアクションムービーって感じで、さらにスリルの中に散りばめられた笑いには結構楽しませてもらいました。たった90分の中にアクションとサスペンスとコメディの要素を惜し気もなく詰め込んだこの脚本は、とても濃厚な味わいの良質な作品だったと言えます。そして夕食は、カレーライスでした。離れていても夕食の献立を一緒に悩み、そして簡単に考えられるようになった科学の進歩に母は大変喜んでいました。 【ボビー】さん 8点(2005-03-13 17:59:34) (良:1票) |
71.私は小心者なのでこんな電話がかかってきたらすぐに切っちゃいます。 【たま】さん 7点(2005-03-04 23:23:51) (笑:1票) |
70.これは面白い、面白すぎの一本。ですがそれもそのはず、原案がラリー・コーエン。このヒト、こういう面白い事を思いつくんだから、悪魔の赤ちゃんなんか3本も撮ってないで、こういうのこそ、自分で監督すればいいのに。と思うのですが、多分、このヒトには監督も脚本も任せない方がいい、ってことなんでしょう。自分で撮ったらおそらく、怪作の部類に入ってしまう・・・。 平和な家庭に、いきなり悪党どもが闖入し、家にいた母親が誘拐されてしまう。監禁された部屋には壊された電話機。この母親、理科教師ということで(こういう風にいちいち設定を活かそうとするのが楽しくもまたイヤらしいところですが)、電話機を何とか復旧しようと試行錯誤、その結果、どこかの誰かさんの電話に回線を繋ぐことに成功するのですが、その繋がった先というのがよりにもよって、とんでもなく軽薄な若造のケータイ電話。 すでにこの設定で映画を作ろうという事に無理があり、とりあえず面倒くさがりながらも警察に駆け込んで一件落着、というところなのですが案の定、うまい具合に都合よく、というかうまい具合に都合悪く、警察署で揉め事が発生したり、不自然に電波が弱くなったり、「逆・ご都合主義」でグイグイ物語が進んでいきます。なにせ、ケータイの持ち主が軽薄なテキトー男、こういう人には物語にブレーキをかけることなど、不可能です。無理があっても、こういう人が率先して物語を転がしていき、スピード感を高めていきます。 そりゃ、もう少し脚本の穴を繕うことだってできなくは無いんでしょうが、重要なのは、この勢い。クリス・エヴァンス演じる軽薄兄さんの暴走に、脚本家も監督も、そして我々も、覚悟をもってついていくしかありません。欲も無ければ私怨もない、ただただ、巻き込まれた運の悪さに、こんな人を巻き込んでしまった運の悪さ。ひたすら、映画は突っ走っていきます。 そこにブレーキが掛けられるのはただ一人、警察官のウィリアム・H・メイシー。いや、こんな頼りない人に、この暴走映画を止めるなんて、無理でしょう。その彼が、この物語にどう関わるか、どう食い込むか。 あのイヤミこの上ない弁護士。このイヤミっぷりは実にお見事ですが、そのイヤミを以てしてもブレーキをかけるどころか、物語はさらにさらに加速して。 終盤まで危機また危機の連続、サービスし過ぎで、かえってここだけフツーの映画っぽくなっちゃった面もありますが、そこまで言うのは贅沢かな。いや、面白かったです。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 9点(2024-05-06 15:03:06) |
69.ノンストップサスペンスで緊張感はあるんだが、ドタバタ感もあって娯楽性もあるという中々よくできた脚本で楽しめる。最初は音声では伝わらない危機感がだんだんと共有され、最後は映像の力で決定的になるという展開もうまい。他方、警官はマスコミ(TV)というある種のオールドメディアで事態を知るという世代感覚の違いも表現されている。 ただし、こういうテクノロジーツールがキーアイテムになる作品って、その後のテクノロジーの発達によってちょっと古さが出てしまうのが難点か。 |