72.かなり好きな作品。人体という「内なる宇宙」を旅するというアイデアがすばらしい。その「体内巡り」が眼目なわけで、ストーリーについてあまりあれこれ言うのはヤボってもんでしょう。音楽も現代音楽風でそれらしい。スパイがらみのお話になっているあたりが、時代をしのばせます。今作るとしたら映像表現はもちろん、ストーリーの根幹そのものが変わってくると思います。 ところで、車ごと地下に降りたり、ミクロ化するプロセスをじっくり見せるあたりが『サンダーバード』風だと思ったら、あちらがイギリスで放送された翌年にこの映画が封切られたようです。さて影響はあるのか、どうでしょう。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-06-04 09:43:30) (良:2票) |
71.作られた時代が時代なんでボコがあるのは当然、ツッコミを入れながらも素晴らしい迫力と緊張感で包まれた後半の1時間ちょいは見もの。医学的に見ても斬新すぎる展開や設定だったと思うしドラえもんのスモールライト・・を使ってはないがミクロ化になれる機械を使って人体に侵入するっていう発想がいいなぁ。邦題が幻想的な旅路なので人体の神秘がアドベンチャーテイストで表現されててよかったっす。紅一点のラクエル・ウェルチのすばらすぃボディに目が釘付け(笑) 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-01-13 00:26:11) (良:2票) |
70.子供の頃、新作映画の特集として「少年マガジン」か「少年サンデー」のどちらかが本作をとり上げていて、食い入るように読んだ事を覚えている。映画自体を観たのは暫く後のことだったけど、自分にとって初めての「SF映画」はたぶんこれ。ファンタジーやスペースオペラが渾然と「SF」に分類される商業映画の風潮のなかで、60年代に「センス・オブ・ワンダー」で勝負している本作は尊敬に値すると思います。体内に入る前に見せられる大仰な装置や丁寧なミクロ化の手順。最終段階は注射器と一緒に縮小するような描写に感激する。久しぶりに観て驚いたのが、探査艇のデザイン。40年以上前のものとは思えないほど洗練されたフォルムです。原題を大胆にアレンジした邦題もファインプレーだと思っています。今となっては、さすがにドラマ部分の淡白が気になるものの、全編を通した旺盛なチャレンジ精神がSFマインドを刺激してくれる逸品です。 【アンドレ・タカシ】さん [地上波(吹替)] 8点(2010-07-17 20:42:41) (良:2票) |
69.ハサミを落とした看護婦とそれを叱った医師の会話。是非ともこうなって欲しかった想像編。《チャリーーン》と看護婦がハサミを落とした音に始まって・・(・・て、この時点で耳の中のミクロ隊員たちは既にパニック状態なんだけど・・) 以下、看護婦・・・「すみまっせん!」医師「こらー!」(やばい喋るなミクロ隊員たち大ピンチ!) 以後また看護婦「すみまっせん!」医師「ばかやろ シィッだぞ!」(やばい ミクロ隊員たち尚ピンチ!) 以後もずっと続く看護婦とそれを叱った医師の会話。「すみまっせん!」医師「こら喋るなっ!」看護婦「はい、すみまっせん!」医師「わかったから黙れ 喋るな!」看護婦「はい、すみまっせん!」医師「こらあ!」(って、この頃にはもうミクロ隊員たちは全員気絶寸前 耳の中 大ピンチ!)それでも以後延々と続く看護婦とそれを叱った医師のやりとりに 非常に傍迷惑な思いを味わってしまったミクロ隊員たちとあの博士。 【3737】さん 7点(2004-11-05 22:20:09) (笑:2票) |
68.初見は小学校の映画上映会。前半余計な音楽を一切排除して(含タイトルバック)胎内に到達したとたんに無調系のサウンドイフェクトを加えるというシャープな判断にまず打ちのめされた。ドラマ的には目新しいものはないが、テーマが体内観光だから視覚的に満足できればそれでいいんだ。そして結果は大満足!潜航艇のデザインはあのノーチラス号のデザインにもかかわったスタッフだそうでフライシャーとのタッグは最強ですね。エレベータで地下に降りる車と潜行艇縮小のプロセスが特撮的に一緒だったり、作戦室にアリが入り込んでいたり(そんなところで手術されるのは嫌だなあ)と、突っ込みたくなるところも多々ありますが、全体としていちいちじつにもっともらしく見えるのはやりたいことに迷いがないからだろう。ところで美術としてスタッフに名を連ねているダリがどういう働きをしたのか見当がつかないのはどういうわけだ。むしろウルトラセブンでこの映画をパクったエピソードに多大な影響をあたえているような(怪獣の名前がダリー)。いったい何やってんだか。 【皮マン】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-09-17 19:30:17) (良:2票) |
67. 人体をめぐるセンスオブワンダー。広大な宇宙の果てと同様、ミクロの先の先は宇宙そのものの世界観がいいね。その視覚化に挑戦し、アドベンチャーを通じて医療とスパイとSFの融合が程よい。タイムリミットのハラハラ感も秀逸。 医療チームの縮小は、今の視点でみれば内視鏡(潜航艇ならぬカプセル型が実現)やカテーテルなど、高度医療のメタファーと言える。 現代の映像技術と比較して古さを指摘してもアンフェアであり、むしろわかりやすさに重点をおいた映像化は高く評価できる。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-12-10 22:23:13) (良:1票) |
66.小学生の時に観ていてハサミを落としてしまうシーンのみ記憶。50年近く経て再見。小宇宙人体を舞台にした冒険SFは見応え十二分。奇想天外なアイデアを形にした製作に携わった方々と最高傑作の邦題をつけた方に敬意を表します。件のハサミのシーンの後の彼女を助ける際の男性三人の目がランランとしていたのに凄腕監督の茶目っ気を感じました。 |
65.1966年製作だけに、SFといっても今見直すと装置や特撮が相当しょぼい。 突っ込みどころも満載で、そもそも血流が激しくて作業にならないはず。 でも、ミクロ化して人体の中を巡るというアイデア勝負の映画なので、細かいところは目をつぶってということだろう。 童心で見ればワクワクするような夢のある作品であることは確かで、遊園地のアトラクションのよう。 古典SFとしての評価は高いが、時代的なことを一切考慮に入れずに今の大人が見れば、いろんな甘さや綻びが目に付いてしまう。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 5点(2014-10-22 21:05:06) (笑:1票) |
64.驚き桃の木山椒の木、どこからどうしてこのような発想ができるのだろう。そしてまた目から脱出というのも・・・。科学的な世界と幻想的なものとの融合が何とも言えない。小さくなるのは時間がかかるけど元に戻るのには時間がかからないのか。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-05-11 21:21:53) (良:1票) |
63.もうすぐ半世紀たつこともあって古臭いのは否めませんが、この時代のSFは夢があっていいですね。特撮の限界に挑む感じも最近ではなくなりつつありますし。 【色鉛筆】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-07-17 18:13:59) (良:1票) |
|
62.子供の頃に何度も何度も観た。SFアドベンチャー的な雰囲気が最高に面白かったし、人間の体の仕組みがよく分かって非常~にためになった。 【えいざっく】さん [地上波(吹替)] 7点(2007-03-16 17:56:08) (良:1票) |
61.自分が小学生のころにテレビでみて感動していた記憶がある。今みるとしょぼいが、40年前の映像であることを考えればやっぱり満点。 【pokobun】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-01-08 15:09:41) (良:1票) |
60.小さい頃この映画で白血球って怖いんやってのを理解しました。最近、観直したんやけど設定自体おもろいな~。舞台美術もよーがんばってる。昔の味のある特撮でも最高レベルに近いんちゃう。ストーリーも宇宙船や潜水艦モノで起こりそうなエピソードを人体内にうまく置き換えてて、なんか納得。邦題もえーわ。邦題だけでなぜか観たくなる。邦題だけですんごいおもろいってすでに洗脳されてる。そんで、やっぱ白血球って怖いわ。あんなモノ、体の中で飼ってるって考えたら、俺って凄いもん持ってるねやって自信わいてくる。とにかく1時間ほど体の中を小旅行した気分は味わえると思う。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-20 09:44:45) (良:1票) |
59.往年の名作と呼べる作品ですね。当時のハリウッドは考え方も柔軟で、アイディアも次から次へと出てきた中、幸運にも面白くまとめられた作品という感じです。ちなみに“決死圏”という単語をこの映画のタイトル以外で耳にしたことが無いのですが…。 【金子淳】さん 7点(2004-07-18 14:14:23) (良:1票) |
58.この邦題、よくつけたなーと思う。原題よりいいんじゃない? 【ネフェルタリ】さん 7点(2004-06-27 10:24:54) (良:1票) |
57.「人間はミクロ化するとバカになる」と言う話をなんかの本で読んでしまったためか、幼い頃に感動したミクロ化も、今となってはさほど驚きはなく、むしろB級の臭いすら感じられた。映画内では、ミクロ化の科学的(っぽい)根拠は曖昧なままだったのもそれを後押しした。それでもこの映画に価値があると思うのは、まさに人体を内部から解剖したようなリアリティと、それをCGのない時代に映像化したその意欲。潜水艦の目の前をぷにょぷにょ動く赤血球、それこそがこの映画の最大のサプライズ。あの質感を、CGでどれだけ再現できるだろうか?CGのおかげで様々な映像が可能になったけど、例え今見るとちゃちな感じでも、確かに目の前にあるような「実物感」はやはりCGではパーフェクトに再現できないと思う。さらに付け加えるなら、ミクロ化は科学的根拠は乏しいものの政治的背景が見え隠れしていて、それが物語のサスペンス性を盛り上げている。考えて見れば、この映画が製作されたのは冷戦真っ只中の時代。「インナースペース」よりも見応えあるのも納得。ところでこの映画のミクロ化のアイディアは、後年様々な日本のマンガにも影響を及ぼしている。「スモールライト」もそうだけど私なんかはアラレちゃんの「デカチビ銃」を思い出す。あれも後で1時間後にもとに戻るという設定になったんだよなあ。その功績もたたえて、この点数。(実を言うと、この映画をまた見ようと思ったきっかけはケロロ軍曹でした(笑)体の中に入るお話があったんだよ~!) |
56.子供の頃良くテレビで放送されてたんで、良く見たんですけど、これが私が生まれる10年近く前に製作されたってことがすごいっすね。体内に入るというアイデアがほんと画期的。なんとも神秘的で胸躍ったもんです。体内で遭遇するものも、何か意志を持って襲ってくる所なんか列記としたアドベンチャー映画ですね。今より40年近く前にさまざまな試行錯誤の中で撮影されたであろう特撮がとても味があって、お気に入りの8点です |
55.とってもおもしろかったです。小さい頃、家にあった「人」の図鑑が大好きでよく見ていて、血管の壁が「なんだかスジコみたいだなぁ・・」と思っていたのを思い出しました。昔の映画とはいえ、今見てもこの斬新な映像は多いに楽しめるので良いですね~。過去にもこの先にも、白血球につぶされて死ぬ人間なんてあの人だけなんじゃないでしょうか?? ある意味貴重ですねぇ。。てか、ハサミを落としたあの看護婦!もうちょっと申し訳なさそうにしろよ~~笑 【akoako】さん 7点(2004-04-01 08:54:28) (良:1票) |
54.典型的なSFって感じですね。縮小技術やレーザー光線の実用化などの科学技術は目覚しいほどに進歩しているのに対し、医療技術が対して変わっていないってのがなんだか可笑しいですが、それすら気にならないほどにこの作品はすばらしいです。映像は確かに時代を感じさせるものだし、特撮もCG合成全盛期である今の人々から見れば物凄くショボイというのは確かなんですが、しかしながらCGに引けを取らないほどの神秘的な情景を見事に映像化していますし、僕は脚本(ストーリー)第一で映像技術は二の次三の次なので、全然気になりませんでした(むしろよくここまでという感じです)ミクロの世界で起こる様々なトラブルやサスペンス要素が上手く絡み合って、今見ても充分見ごたえのある映画になっています。毛細血管や肺胞、毛様体などの言葉が出てくるため、なんだか生物の授業を受けてるみたいですけどね(笑)それにしても、人間の体というのは劇中でも言っているように物凄く神秘的な存在ですね。まさに外宇宙に対する内宇宙といったところですね。 |
53.40年も前の映画なので映像に古臭さを感じるのは仕方ないと覚悟していたが、思惑を一転する優れた映像世界に驚いた。当然ではあるがほとんどCGなどに頼らない特撮による体内の描写は、美しさと独創性に溢れている。ストーリー展開にも緊迫感がバランスよく散りばめられた極めて娯楽性の高い秀作。 【鉄腕麗人】さん 8点(2004-02-04 18:47:40) (良:1票) |