103.「今更、遅い」これが私の正直な感想である。忘れもしない1994年の夏から秋、当時学生だった私は「アフリカのルワンダで虐殺が起こっている。このような出来事を見過ごしていいのか」と大学のキャンパスでビラを配布し東京・青山の国連大学に「国連は何をしているんだ」と抗議をしに足を運んだ。でも当時は皆が「こいつ、何言っているんだ」と冷ややかな反応であった。今では某IT企業でエンジニアをしているノンポリの私だが当時は、正義感に燃えた青臭い学生であった。当時は皆が無関心だったルワンダの虐殺に今更、このような映画を見せつけられて何を感動しろというのだろう。正直、心の底から腹が立った。あの時、抗議したにも拘わらず当時、皆、無関心だったではないか。今更遅い。私の言っていることが正しいかどうかは別としてもこれが正直な感想である。起こった後で涙を流して何の意味があるのだ。<追記>怒りにまかせて本コメントを執筆しましたが、この映画を観て感動した人たちを攻撃したり批判する意図は全くありません。あくまでルワンダをフィクションとして取り上げた本作の製作関係者に対して憤りを覚えただけでこの映画を観てどう思うのかは各人の自由だと筆者は考えています。 【Copperfield】さん [映画館(字幕)] 0点(2006-01-21 20:15:27) (良:9票)(笑:2票) |
102.楽しい映画ではありませんし、映画としての出来も決して素晴らしいと言えるものではない。ただしこの映画のように、作られることに意義のある映画というのは実際にあるものですし、その意義が極めて高いので文句なく10点をつけました。観るべき映画だと思いますし、例えばカメラっていうのはこう回すんだよ、シナリオっていうのはこう書くんだよ、という映画では全く無いですが、映画というものにはこういう使命も間違いなく存在しているんだという一つの例ではあると思います。何が起こっているのか知りながら世界中の人々が何一つ出来なかったジェノサイド、人類史上でも稀に見るほどの大量虐殺を、せめて後世に語り継いで行こうとすることは大切です。ドン・チードルはその謙虚な個性で、無力ながらも出来るだけのことをしようと務めたごく普通の一人のホテルマンに非常にハマりました。ウソ臭い感動のツボや、ありがちなハリウッド的盛り上がりには欠けますが、人間が正気を保つことの難しい状況の中で、ヒロイズムでなく平凡な人間のあり様を貫いた主人公には尊敬の念を覚えます。久しぶりに善玉を演じたニック・ノルティ、理想に燃えて現地に入りながらも志半ばで帰還せざるを得ないホアキン・フェニックス、電話一本で主人公を救おうとするホテル・オーナーのジャン・レノ、皆それぞれに素晴らしい演技を見せてくれました。観たことを忘れない映画であると思います。 【anemone】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-07 03:20:07) (良:6票) |
101.(エンドロールの歌から)━━━━ルワンダ・ルワンダ。神さま,聞こえますか。この叫び声が,聞こえますか━━━━神さまなんていないから,同じ世界に住む私たちが,聞いてあげなくちゃいけない。 【小星】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-22 00:11:53) (良:3票) |
100.この映画をみて国連の批判や、国益重視の先進諸国の批判はできるが、だからといって自分たちだったら何ができるのか??寄付ならできる。しかしある1人のアメリカ人はお金を3万円だけ日本人に渡してこう言う。「お金は僕が出すから君がかわりに戦場に行ってくれよ」と。ルワンダの現状はわかった。我々日本人はクーラーのきいた映画館で、馬鹿な国連に腹をたて、この虐殺に無関心だった人間たちを軽蔑し、そして殺されたルワンダの国民に涙を流す。しかし頭の片隅には明日の仕事の段取りを考えている。せめて寄付でもして良心を満足させたいが、そういえば、家族とディズニーランドへ行く予定なのであまりお金を使いたくない。しかしこんな大虐殺が実際に起こっていたなんて信じられない。本当に素晴らしい映画だった・・と思っていたら友人から「今日は焼肉でも食いに行こう」と誘われる。ルワンダの事件は確かに深刻だったが焼肉は食べよう。多少良心は痛むが最初のうちだけだ。ルワンダの惨状に涙は流すが食欲はなくならないのだ。そして今日の夜もビールを飲み続ける。酔い加減も気持ちよくなってきたらさっそく、この素晴らしい映画のレビューをつけよう。もちろん10点をつけて、ルワンダに無関心な人間を哀れんでみせよう。私だけはこの映画をみて目が覚めた、この事件に強い関心を持つようになったのだ。そういう自分に満足をしながら温かい布団の中にはいってぐっすりと眠る。さあ来週はディズニーランドだ。なんとか今年のクリスマスまではこの事件のことを忘れないようにしよう。そうやって今日という日が過ぎていく。この映画を知って無関心だった事件に関心を持つようになった・・しかしそれだけである。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-09-12 17:58:54) (良:2票) |
99.どの国も自らにとって重要な拠点でもなければ力を貸してくれない…ということを改めて思い知らされました。 映像自体のインパクトはそれほどないものの、メッセージのインパクトは物凄い。 主人公がありとあらゆる手段を繰り出し命懸けでやっと救えた1200人と殺された人々の数を比べたとき、ただただ絶望的な空しさが残りました。 ルワンダ虐殺という事実に世間の目を向けさせたことに大いに意義がある作品だと思います。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-08-16 23:49:24) (良:1票) |
98.軍隊が来て欲しい。映画を見ながらずっと思っていました。秩序のない世界では、統制のとれた軍隊に、人は救いを求めます。最後に流れる曲に涙しました。 【ジャッカルの目】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-03 23:27:18) (良:1票) |
97.映画で描かれているフツ族・ツチ族は、ベルギーの植民地時代に便宜的に作られた階層です。文化的な背景を持った民族ではありません。民族間の対立を煽ることで支配層への攻撃をかわすことが目的で無理やり作ったものです。独立後もその対立が続いています。彼らが争う意味は何もありません。それがわかっていても我々には何もすることができません。いつも悲しむのは母や子供たちです。この映画は、戦争に対する我々の無力さ、虚しさ、悲しさを気づかせてくれます。いい映画です。 【爆裂ダンゴ虫】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-10 23:32:18) (良:1票) |
96.期待以上の出来に、大満足です! 単調になりやすい、実話ものを、、よくぞここまで上手く料理した!って、感じですね! 脚本、演出がすばらし~い! とても良く練られています..無駄な台詞がまったく無い..細かい動き(演出)、ちょっとした台詞が伏線となり、後の出来事、大事なシーンに絡んでいきます.. 序盤、中盤、クライマックス! どこを取っても、ダレるところはなく、正に 秀逸!! 心を打つ台詞も幾つかありました..ラストの演出がこれまた絶妙! 思わず、涙..役者陣も好演! 新作 3年ぶりの “ 10点満点 ” です!!! 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-11-06 12:16:29) (良:1票) |
95.思っていたほど立派な人物ではない。これが率直な意見です。ある出来事から逃げ出したかったのに、思うように出来なかったため、仕方なく他人も救った。こんな感じがしてしまいました。自分の意志とは無関係に巻き込まれていくところは、「ダイハード」を思い浮かべました。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-06-05 21:47:57) (笑:1票) |
94.確かに猛烈に重い…。昔見たオリバー・ストーンの「サルバドル」を思い出した。低予算らしいけど、ニック・ノルティ、ホアキン・フェニックスやジャン・レノら主役以外にもいい俳優が結構出ていて、安っぽさもない。劇中、報道カメラマン役のホアキンが女性2人に聞く。「あなたは何族?」確かにそうだ。私の目から見てもどっちが何族だか分からない。あんな不毛そうなアフリカの土地を何十年にもわたって100万人だかも殺し合いながら奪い合う意味がさっぱり分からない。だが、海外に行くと、私も「中国人か?」とか「韓国人か?」とか、あるいは「日本人か?」と聞かれる。欧米人には区別など無理だろう。そりゃそうだ。でも、私たちも何百年もいがみ合っている。つくづく人とは複雑な生き物だ。イラクじゃ私たちから見たら同じにしか見えない顔をした人々が今現在、宗教ではなく「宗派」の違いでリアルタイムで殺し合いを演じている。何だか救いようのない気分になる。この映画、日本で公開されるまでに署名活動なんかがあったそうで。映画見た後でネットで知った。郊外のミニシアターは満席に次ぐ満席。久しぶりに「映画を見た」という満足感を感じた。映画を見せてくれた人に感謝。この映画を見たいと思った人が大勢いることに少しほっとした気持ちになった。 【しまうま】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-02-28 21:37:22) (良:1票) |
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93.金曜の夜、恋人と見に行く映画ではありません。後悔しますよ(後悔した私)。観終わると、世界のどこかで起こる様々な悲劇に無力な自分に悲しくなります。それくらい、惹き込まれてしまうんです。事実にもとづいたストーリーも鮮烈な画像もすべてが衝撃的なのですが、それらを緊迫した演技で表現しているのには脱帽。教育的にもおすすめ。 【ちひろ】さん 7点(2005-03-01 03:40:49) (良:1票) |
92.これはすごく重くそして考えさせられる映画だ。演技派ドン・チードルの迫真あるそして説得力のある演技が素晴らしい。大量の死体の上をバンで走り抜けたあと、冷静になろうと思いつつも、ネクタイが結べずいらだつシーンなど印象的。映画のはじめのHutuとTutsiの関係、事件の背景などの説明が分からんところもあって、始めはやや入り込めないところもあったが、途中からはずっとドン・チードルの演技に魅せられた。またその奥さん役のソフィー・オコネドーも非常に好演し緊迫感を出していた。また、シリアスなところに、ところどころ、ロマンチックな場面やギャグなどが盛り込まれていて、最後まで疲れることなく見ることができた。人が人を殺す、しかも大量に殺す、理由もなく殺す、こういうクレージーな状況で、最後まで冷静だったポールとそしてUNのおっちゃん(「何も出来ない」といいつつ、最後まで協力的だった)、赤十字のおねーちゃん、素晴らしいと思う。そうそう、ジャン・レノもよかったよ。 【あまね】さん 9点(2005-01-16 05:50:22) (良:1票) |
【へまち】さん [DVD(字幕)] 10点(2017-11-30 19:44:23) |
90.スピルバーグのようなどうしてここまでと思える殺害描写は無くとも、「金の切れ目が縁の切れ目」を見せつける展開が恐ろしい。白人・黒人、フツ族・ツチ族、ゴキブリからみたら全て同じヒトなのに。ベルギーがルワンダで行ってきた事を描いてもらいたかった。 |
89.虐殺の危機にさらされるツチ族の難民をホテルにかくまうという人道的行為が賞賛された実話だが、難民たちへの博愛よりも、家族の安全や愛情に重点をおいた作りとなっている。まさにポールの自著「普通の人」と言うのが当てはまるかのような、普通の家族愛、親戚に対する愛、隣人に対する愛を持つ普通の人物像が描かれている。そこには、特別なことをしたのではなく、人として当たり前のことをしたのだというポールの矜恃さえ感じることができるのではなかろうか。ルワンダというと政情不安な国で、反政府軍や政府軍、民兵、国連平和維持軍などに翻弄されるホテルの人々にハラハラしながら鑑賞した、力作である。好み40/50、演出11/15、脚本8/15、演技8/10、技術7/10、合計74/100→7/10点 |
88.史実に基づく系の映画は好きではないのだが、この映画はいろんな事を想像もさせてくれたので高評価です。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-12-09 22:48:07) |
87.歴史の勉強になる映画。 もっと面白いと思ったんだけど。。 |
86.実話ベース?メッセージが強い分、正直しんどい。なんだかエネルギーをすべて持っていかれる感じ。多くの人に見られるべきだと思いながらも、個人的には苦手です。 【なこちん】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-02-17 02:09:34) |
85.人種差別と争いごとの醜さ愚かさとともに、人間の本来あるべき姿を問うドラマ。 どこらあたりに脚色が施されているのかはよくわからないけど、実話ものはやはり安定感がある。複雑なストーリーではないので、物語にも入っていきやすい。 主役男優さんのヒューマニズム溢れた顔つきが、一番印象的な作品だった。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-03-15 03:59:33) |
84.無知って恐ろしい、このスクリーンを通して観たもので、知ったかぶりするも語る資格も無いと思うが、実話をもとにしているということ、目の前の光景が実際あったんだと重うとなんか怖いし、やりきれない。 【min】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-03-01 20:33:47) |