129.多少の不自然は強引に押し切って、何回も「あの時ああしていたら…」を見せてくれるサービス精神あふれる作品。 なので、速い展開にぐいぐい引き込まれてあっという間の2時間だけれど、物語には決定的に重みがない。 だって、そもそも主人公は最初の人生でもう既にケイリーのことは忘れて大学生活を謳歌しちゃってるわけだし、現在に戻るたびに二人はくっついたり離れたりを繰り返している。 ここで、何回やり直してもどうしても恋に落ちちゃうくらいの、深い結びつきがあればラストがコピー通り「映画史上最も切ない」となったと思うんだけどなぁ。 もちろん、カオス理論なんて難しいハナシを持ち出すまでもなく、人の一生ってのは、家族や友人や恋人との繋がりと影響に大きく左右されるものであるということに異論はありませんし、そういう意味では大変楽しめました。 ところで、同じ境遇に置かれているお父さんを助けることはムリだったんだろうか? 【poppo】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-08 23:02:18) (良:1票)(笑:1票) |
128.映画という表現スタイルは、つくづく「タイムスリップもの」と相性がいいんだな、と気づかされました。俳優は基本的に一人の人物を演じるわけですが、タイムスリップする度にまったく違う性格に変化しないといけないし、もちろん衣装も変わる。部屋の内装もそれに合わせて変化するし、タイムスリップする特殊効果も必要です。こういう視覚的な楽しみって、映画でしか表現できないものですね。だから、映画に携わるすべてのパートのスタッフたちが総力をあげて取り組まないといけないので、作ってる人たちはやりがいがあったのではないでしょうか。そして、この映画は、すべてのパートの成果が見事に結実した作品だと思います。演技、衣装、美術、CG、そのほかすべての要素が映画の「表現」に貢献しています。これは凄い。 あと、他の方のレビューを読んでいると、過去作との比較を交えたものが多くて、しかもそのラインナップがそれぞれレビュアーさんごとに違うのが読んでて面白かったですね。それほど、この映画は過去のタイムトラベル映画の様々な要素を受け継いでいる作品なのでしょう。個人的には「恋はデジャブ」「ミッション8ミニッツ」「時をかける少女」などを思い出しました。「思い出」が一つのキーワードになる作品ですが、見ている観客の「映画の思い出」も刺激されてるような気がします。それでいて、マンネリも感じさせず、何か新しいモノを見せられたような充実感がありました。 自分の人生のために他人を振り回すのは良くないですが、「あいつのせいでオレは人生を棒に振ってしまった」とも思いたくないですねえ。辛いことから逃げてはいけない、というようなメッセージでもあったのかな。この映画で描かれる「辛いこと」がハンパないレベルなので、そういう生き方も大変そうですけど。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-19 03:12:14) (良:1票) |
【*まみこ*】さん [地上波(吹替)] 9点(2010-12-04 03:09:35) (良:1票) |
126.主人公はストーリーが進むにつれ、過去を変更するためには何かを犠牲にしなければいけないことを学び、その結論があのラストの選択になっています。 ちょっとの選択が人生を変えることは、とても多いけど、その選択で不幸感を味わっても、別のもっと悪い場合を考えれば、実はよかったことではないのか・・と考えれる映画になっています。 過去に戻って人生をやり直したいと思わない人はほとんどいません。この映画はそんな人たちのカンフル剤となると思う。実際過去を変えても、いいかどうかなんて誰にもわかんないですからね。 (持論ですが)人生に必要なのは努力と適切な選択。過去を変えるよりも、今からちょっとよくしていこうと自分は思います。でも今日も後悔してばっかりだ。 【ヒナタカ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-12 19:44:52) (良:1票) |
【くまさん】さん [地上波(吹替)] 8点(2010-01-28 12:59:50) (良:1票) |
124.内容としては結構使い古されたネタですが、展開の多彩さ、いい感じのどんより具合、そしてラストにグッときました。都合の良い話ですがね。暗いバックトゥーザフューチャー。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-11 18:21:16) (良:1票) |
【NIN】さん [DVD(吹替)] 9点(2007-11-07 02:19:25) (良:1票) |
122.しっかりとした因果関係を設定することなく、求める展開を「バタフライ効果」という出来合いの理屈を都合良く使って構築し、観客を納得させようとするのでは芸を感じられません。 単なる作家の怠慢だ。 毎回最悪の結果になるのには理由がいるでしょう。だって、それによって主人公は決断するぐらいなんだから。 【カラバ侯爵】さん [DVD(吹替)] 5点(2007-03-04 20:43:07) (良:1票) |
121.「ホントお前頑張ったよ」って主人公に言ってあげたいくらい主人公頑張ったよ、ホント。ダークな人生送った主人公が状況を良くしようとすればするほど逆に悪くなっていっていくのがもう何とも言えないくらいに切なかった。はぁ~ 【たいがー】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-06-25 19:49:38) (良:1票) |
120.ちょっとしたことで人間の人生は大きく変わる・・・。いつかの番組で山口もえが大絶賛していましたがこれほどまでの映画だったとは。 【hiro】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-05-22 15:33:08) (良:1票) |
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119.余りに後悔が多すぎるため「あ~あ、昔に戻ってやり直したいな~」などと思うことも無くなりました。私には修正すべき過ちが多すぎてとても過去などと言うものを相手には出来ないのです。思い出すという行為は既に重度の苦痛と悲劇しか生みません。むしろ今は現在という過去を後悔にしないよう必死で生きるだけです。未来などもう見えません。真っ暗です。過去も真っ暗です。私はどこにいるのでしょうか・・・。 【taron】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-18 19:09:11) (笑:1票) |
118.もしもあのときこうしていれば・・を複数のストーリーで見せてくれる映画といえば『スライディング・ドア』だったり、その元ネタとなったキエシロフスキーの『偶然』が代表に上げられると思うのですが、その複数のストーリーを観客だけではなく、主人公自らも体現してゆくというのが今作の新しいところ。そのカラクリがいまひとつ理解できないのですが、そこは無視するとしましょう。前半、つまり子供時代はとても面白く見ていた。重要と思われる部分の記憶が飛んでて、主人公と同じく観客にもその空白の部分は明かされない。その記憶の空白の後の残酷な絵や包丁を持ってたたずむシーンは、空白の謎に興味を抱かせるにはこれ以上ないほどの衝撃的な画となっている。ところがその大きく膨らんだ期待に対する回答は思ったほどの驚きはなく拍子抜け感は否めない。後半のストーリーにも結末にも文句は無いが、前半のドキドキワクワクをちゅうぶらりんにされたままの私にとっては文句も無いかわりに満足感も無かったのでした。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-02-09 15:24:51) (良:1票) |
117.人は何かを失うことでしか次の何かを得ることが出来ない。両手をどんなにめい一杯に広げても、その掌の上に乗るものの量や大きさは決まっていて、欲張って乗せたりすると当たり前のように脇から零れていく。人生は何かを捨て、何かを選び、また何を諦めながら続いていく。本当に大切なことなんてわからない。一年後に何が残っているかもわからない。だけど人は後戻りのできない一瞬一瞬の繰り返しの中で生きている。そんなの当たり前でわかりきっていることだけど、でもそれでも人はいつも過去を振り返り、「あの時はこうしていればよかった」とか「あの時、なぜいってやれなかったんだろう」とか悔みながら生きている。過去に戻りたいと誰もが願い、誰もが頭の中では過去に戻っているだろう。この映画はそんな誰もが戻りたいと思った過去に日記を読むだけで戻れるという一人の青年の話。羨ましいと思って観ていたけど、終わってみると羨ましいなんて感情はどこかへ消えていた。“切ない”この感情は色んな映画で感じてきたけど、この映画ほど衝撃的な切なさは今まで感じたことがない。心の深いところに直接染みこんで来る切なさは、体全体に広がった。痛み、涙、張り裂けそうな想い。エンディングで流れるoasisの『Stop Crying Your Heart Out』がぼくの涙の蛇口を開けっ放しにした。『Stop Crying Your Heart Out』を引き立てるためにこの映画があるような気がするし、この映画を引き立てるために『Stop Crying Your Heart Out』が存在するような気もした。何から何まで切ない色で染められたこの映画は、ぼくの心に深く深く残った。。 【ボビー】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-12-10 23:59:44) (良:1票) |
116.これを考えた人は「かまいたちの夜」の「ピンクのしおり」をゲットしてると思います. 【マー君】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-11-23 15:04:06) (笑:1票) |
115.「切ないハッピーエンド」という宣伝文句に全く偽りなしの傑作映画。凡人には100%思いつかないであろうストーリー展開の巧みさは流石の一言!ネタ切れでリメイクに頼ってばかりのハリウッド映画に希望の光をともしたことでしょう。あとキャストも魅力的。デミ・ムーアの旦那というイメージばかりが先行してる感が否めないアシュトン・カッチャーも初めてのシリアスも堂々とやってて好印象ですね。相手役のエイミー・スマートも無名というのが信じられないくらいの存在感があって素晴らしい。綺麗なんで是非とも売れて欲しい女優さんである。オデブな親友、“どS”すぎる兄貴も良い仕事したよね。あと多くの方が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』っぽいと書かれていたので、軽いノリのコメディタッチなSF映画かなと思って見てたら、全く違ったのにも驚きましたね。意外にもPG-12級の暴力シーンが大半を占めており、けっこう意表をつかれた気分です。僕的には全然OKですけど暴力描写が苦手な人やソフトなラヴストーリー映画を期待した人は観るのを辞めるべきです。後悔するでしょう。ちなみに僕もエンドロールのオアシスの“Stop Crying Your Heart Out”が流れると涙腺が崩壊しました。サビなんてD→A→Em7→Gという単純なコード進行(エアロスミスの某曲にも似たの有り)なのに・・・やっぱりシンプル・イズ・ベストって事なんでしょうかね? 【ピルグリム】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-11 21:23:11) (良:1票) |
114.カオス理論っていうの? タイムパラドクス? よくわからないけれどそれは実生活でもイメージがわきますよね。「あのときこうやっておけば」とか「あの人に会っていれば(会わなければ)」とか・・・ふう。ま、そんな感じです(意味不明)。バタフライ効果といっても『オールドボーイ』じゃないですよ。どちらかというとシリアスな感じの 『バック・トゥ・ザ・フィーチャー』かな。一瞬だけ過去に戻れて「そのとき」をリロードすることができるから。でもこの手の映画ではつきものですが「こちらに立てばあちらに立てない」。必ずうまくいかないものです。友人が凶暴になっていたり、誰かが死にそうになっていたり。もう本当に疲れます。トラウマ要素が連発なんだもの。そしてラストは・・・。WIN WIN WINってほんとなのかな? 何かが誰かが犠牲になる。それは誰も気付かないところでかもしれない。悲劇は自分だけ知っている。とても悲しいね。そしてエンドロールにかかっていた曲はオアシスだった。そこでまた泣きそうになりました。いい映画でしたね。ちょっと重いけれど。 【ひろすけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-07-06 21:17:42) (良:1票) |
113.知人に強く勧められ、“主人公は過去を変える能力がある”という前知識だけで鑑賞。 いざ始まるとその能力はなかなか描かれず、時に記憶が欠落し不安にかられる幼年期の主人公が描かれます。これが安易に恐怖を高めるためだけのものでなく、話が進めばきちんとした理由があることがわかり、この映画の凄さを痛感します。PG-12ということで残酷なシーンも多々あり、かつ上質なスリラーでありながら、ジャンルワケするならラブストーリー。 “過去を変えられれば”と以前は思いましたが、この映画を観た後は現在を肯定出来るようになった気がします。終劇間近からエンドロールで流れるoasisの“あの曲”は、まさにこの映画の為にあったかのよう。声にださず口ずさみながら涙を流しました。観終わった後はぐったり。 【巷説犬福物語】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-06-10 00:07:34) (良:1票) |
112.今までに観たことがないタイプの良作。人間の精神的な部分をかなり緻密に描いている。過去を少しだけ変えることができる男の話だが、この作品からは「過去は絶対に変えることはできない、選択を誤るな」というメッセージが確実に伝わってきた。日常生活で後悔することはたくさんあるけれど、それを一つ一つ受け止めることしか僕らはできない。常に前を向いて歩こう。そんな風に思わせてくれる作品だった。 【こばやん】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-02-13 03:31:43) (良:1票) |
111.だいぶ前にみて、再鑑賞。 すごく面白い印象があったけど、うーん。 オアシス、いいね。 【kontiki】さん [DVD(字幕)] 6点(2023-08-25 21:28:18) |
【クレイバード】さん [DVD(字幕)] 9点(2023-05-21 21:37:33) |