45.この監督さんは、観客を映画の世界に取り込むのがうまいと勝手に思ってます。セブンの時は絶望的な気持ちにさせてくれたし、ゲームの時は映画のリアルさそっちのけに観客を疑心暗鬼のゲームの世界へとひきづりこみ、ファイトクラブでもパニックルームでも映画の主人公へと観客の心情を近づけてくれる。この映画にもそれを感じた。それはつまりゾディアックとゆう謎にみちた実に魅力的な犯罪にとりこまれ、それにより途方もない徒労感を味わう事と、それでもなお必死に追ってしまうマニアックな心情の二つ。観客の多くは味わうんじゃないやろか。もうゾディアックなんてどーでもえーやん。しんどいわって。ゾディアックを追った多くの人が味わう気持ちと同じ心情になれる。そして何かにはまって食べることも忘れるほど集中した事がある人なら、漫画家がそれでもなお謎に迫ろーとマニアックにはまる気持ちを理解して、最後の謎ときに結構ワクワクついていけるんじゃないやろか。俺はこれ大しておもしろいとは思わなかったとゆうのが正直な感想ですが、つまりもうゾディアックなんてどーでもえーわって感じでしたが、それすら監督のコントロールかもしれませんね。何年もの間、人々が味わった感覚を 2時間半ほどの映画に凝縮したのかも。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-11-03 04:18:18) (良:2票) |
44.未解決の連続殺人事件を描いた韓国映画『殺人の追憶』が時代の闇を描いていたように『ゾディアック』もまた60年代後半から始まる(ベトナム戦争真っ只中からキング牧師とJFK暗殺から始まる)アメリカ史の闇が描かれていたのかもしれない。フィンチャーが『ベンジャミン・バトン』を撮ったことでそれは確信めいたものに変わる。物語のメインはゾディアック事件に翻弄される男たち。彼らは犯人というより「暗号」に翻弄されていたのかもしれない。そして皆が皆、人生を狂わせてゆく。法と規則から離れた存在の挿絵漫画家が最後まで異常な執着をみせてゆく。「暗号」の謎に。誰かが解かなきゃいけない。そう思い込む心理は、真実が露見しない社会の中で生きる人たちの心理なのかもしれない。しかししかし、フィンチャーは社会派ではなかった。殺しのシーンの怖さは尋常じゃない。ものすごく怖い。これがあるから長尺に耐えれた。これがあるから重さを感じた。フィンチャーがどう考えているのか知らないけれど、これがあるからアメリカの闇という壮大さは消し飛んで小さな犯罪に収束する。つまりフィルム・ノワールなのだ。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-21 15:04:58) (良:1票) |
43.実話を元にしているから仕方がないのかもしれないけど、ちょっと長い。フィンチャー作品だから期待して見過ぎちゃった。容疑者が二転三転して、中盤からおいていかれる感がある。。 もう一度言うけど長い。 【honeydew】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-02-05 20:55:04) (良:1票) |
42.原作もゾディアック事件の詳細も知らないまま観ました。158分の長丁場、正直集中力が途切れそうになりそうになりました。やはり・・・。これがもし小説ならわからなくなればページを読み返したり前の章に戻ったり出来るわけですが、DVDとはいえ途中巻き戻したりするのも野暮だしね・・・ということでそのまま最後まで鑑賞。ある程度の予備知識を得てから鑑賞すれば非常に面白い映画だと思います。秋の夜長にじっくりと越し落ち着けてね。 この映画のもう一つの見所は1968年から1991年まで変遷するサンフランシスコの風景や人々の風俗の丁寧な再現でしょうか。完全主義者のフィンチャーはさりげなくハイクオリティなVFXと贅沢な大道具小道具によってその時代を再現しています。映画美術に関心のある人にはそう言う面では158分は退屈しないと思います。 【ロイ・ニアリー】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-11-12 09:40:48) (良:1票) |
41.僕はこの映画が好きだ。 それは好奇心を超えたところにある、執念というものを 年月経過を得ながら描いているところだ。 結論としては、不毛かもしれない。 しかし、私が映画として想像力をもっともかきたてられるのは、 なにか信念を持って不明にあたる姿であり、 そこに10点中8点 くらいではあるが論理が成り立つことだ。 ジェイク・ギレンホール、という俳優はとても魅力的と思う。 この映画の中ではその熱狂ぶりが、犯人以上に得体が知れない。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-12-10 23:33:10) |
40.ある意味ですべての労働者への応援歌という感じ。前半こそ猟奇的な犯行で恐怖心を煽りますが、中盤以降は真犯人を追いかける側に焦点が移動。で、地味とか徒労とか誤解とか翻弄とか非協力とか、あるいは報われなさぶりとか諦めとか、これって自分の日常の仕事と同じじゃないかと妙に共感してしまいました。途中で出てくる「ダーティハリー」の皮肉も効いています。世の中そんなにうまく行くわけねーだろと。 そして最後の最後までがんばった者に、ほんの少しだけ報われる(ように感じる)瞬間が来るんですよね。日常の仕事も、かくありたいものです。 まったく余談ながら、グリーン先生(アンソニー・エドワーズ)の比較的豊かな髪に驚き。「ER」のストレスから解放されて生えてきたのか、それともズラですかね。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-06-18 02:15:29) |
39.実話を元にしてるからか淡々と進む。そこを無理に盛り上げてるように感じられるシーンもあるし、漫画家の人が事件にのめり込む理由もわからないのであった。 【おとばん】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-08-06 17:26:54) |
【fujicccoo】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-04-20 00:45:20) |
37.事件の事は多少知ってはいたが、この作品は自分には合わなかった。ひとつ確信したのは、薄々勘付いてはいたが、個人的にジェイク・ギレンホールが苦手なんだって事くらい。 【movie海馬】さん [CS・衛星(吹替)] 4点(2015-04-02 18:14:00) |
36.このサイトのフィンチャー作品では1、2番に低い点数だったので、全く期待しないでみたのだが、面白かった。 確かに未解決事件なので、最後の消化不良感は否めないが、それでもちゃんと納得できるエンディングに作られており、テンポもよく盛り上がりも何カ所もちりばめられているので飽きさせない、満足できる作品でした。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 8点(2015-01-16 16:59:48) |
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35.フィンチャー監督はこの作品から作風が変わった。早いうちからデジタル撮影を導入し、ダークでソリッドな画作りを追求する傍ら、冷徹な人間観察も以前にも増して磨きが掛かる。しかし、2時間半は長すぎる。未解決事件によって人生を狂わされていく捜査陣は理解できても、自分が見たいのは"映画"であって、"映画風ドキュメンタリー"ではない。同じ未解決ものなら『殺人の追憶』の方が遥かに上。 |
34.1960年代に発生した実在の未解決連続殺人事件を扱ったサスペンスだが、むしろジャーナリストと警察官たちの人間ドラマとして見るべきだろう。その描き方は確かに重厚ではあるが、しかし冗長でもある。 【野良猫】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-09-09 19:51:59) |
33.この長編映画で得た唯一の収穫は、 マーク・ラファロが良い役者であると 再認識できたこと。 【ナラタージュ】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2012-02-22 19:50:24) |
32.序盤から暗い雰囲気で盛り上がりの欠ける展開が最後まで・・、退屈でした。 【のははすひ】さん [DVD(字幕)] 3点(2011-06-15 23:11:02) |
31.長い。 おまけになかなかストーリー進まないし。 でも、序盤の緊張感が最後まで続くのは大したもの。 最後の方、なんだかよくわからないまま緊張して見てたし。 あと、漫画家の彼女がちょっといい。 「メガネ萌え」って言うのかな?。 思わず幸せになることを願ってしまった。 ただ、見終わった後、映画トータルとしての満足感はどうにも小さいなあ。 【まかだ】さん [DVD(吹替)] 6点(2011-05-01 14:25:47) |
30.セブンをもっと硬くソリッドしたような映像は素晴らしい、ただものすごく退屈。 |
29.息をつかせないくらいの150分でした。緊張感があり、原作者の執着がうかがえる。実話だけに鳥肌ものです。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-04-18 00:24:20) |
28.長さは特に気にならない。グレイスミスの事件に対する異常なのめり込みが怖かった。 【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-02-10 01:32:29) |
27.個人的にはフィンチャー監督の最高傑作だと思う。ややコケオドシ的な安っぽさがどこかにある監督だと思ってたのだが、ここまで重厚な映画を作れる力量があるとは思わなんだ。ロバート・ダウニー・Jrの演技は素晴らしく、彼をはじめ、出演者が良く時代の雰囲気を出している(衣装も良い)。俳優たちの声がみんないい。 【GO】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-01-16 02:41:02) |
26.警察の組織のしがらみで事件解決の足かせになる案件って、未だにあるのかなぁ? 【トメ吉】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-05-11 11:29:05) |