1.ハゲスチャンスレーターの額に衝撃を受けたが、この映画にはバッチリ合っていた。また容姿だけでなく元A級だけあって演技はさすがでした。映画としては映像面で見ればB級だけど、人物設定や雰囲気などは割と優れていた。しかし話があまり面白くない。というかこれは構成が悪いのかもしれない。中盤の中弛みには正直参った。最終的にフツーのB級サスペンスに収まるんだけど、そこまでの惹きつけかた、盛り上げ方があまりうまくないと感じた。それと冒頭のナレーションについて。冒頭にナレーションを置く映画は多数あるが、その内容が終盤まで頭に残っている映画ははっきり言って多くない。個人の記憶力の問題もあるだろうが忘れてしまうのものが大多数だ。しかしこの映画はくっきり残った。「女の地位が上がったのは、男が去勢されたからだ」この言葉。社会的な意味ですごく興味深く、この映画に期待をかけ、最後までしっかり憶えていたが、いかんせん内容が伴っていなかった。この素晴らしいナレーションがなければB級サスペンスでは上出来の部類に入っただろう。しかし冒頭で期待を抱かせた結果、映画としては物足りないものとなってしまった。