55.シャーロック・ホームズについては原作を読んだことも、映像化作品を見たこともないため、少々厳しい鑑賞でした。「多分原作に絡めたネタなんだろうなぁ」という点はいくつか見つけたものの、原作を読んでないのでその面白さは分からず。また、ホームズとアイリーンの関係についての言及もなく、ルパンと峰不二子のような二人のやりとりも楽しめませんでした。こんな感じで原作を知らない人間は置いてけぼりにされるし、かといって推理小説のファンが喜ぶタイプの作風でもない。一体どんな客層を対象にした映画なのか、その製作意図がよくわかりません。古典の新解釈であれば、定石通りエピソードゼロから始めた方がよかったように思います。内容についても中途半端で、アクションメインの作品にしては見せ場が少ないし、かといって探偵ものとしては知的な部分が少々お粗末。観客もいっしょになって推理する形になっておらず、分かったような分からないような主張をする宗教組織の陰謀をホームズが少しずつ解明する様を外野から眺めるだけでは、探偵ものの醍醐味は味わえません。ホームズが推理力や洞察力を披露する場面は多くあるものの、本筋に関わる部分やいざという危機一髪の場面でその能力を発揮していないこともマイナスで(小手先のトリックは見破っても陰謀には気付かないし、常人と同じように敵の罠にかかってしまう)、ここぞというタイミングで彼の非凡さが活かされる場面があれば作品は引き締まったと思います。本作には5人もの脚本家がクレジットされていますが、それぞれの脚本家が得意とするパートを別々に担当しているうちに(ハリウッドではよくある脚本の作り方)、映画としての統一感が欠けたことが原因でしょうか。。。と弱点の多い作品なのですが、ホームズのキャラクターの作り込みは良く、主演にロバート・ダウニーJrを得られたことも幸運で、さらに19世紀ロンドンという異色の世界を舞台にしたアクション大作としての雰囲気作りも出来ているので、シリーズ化にあたっての基礎はかなりしっかりしています。続編はかなり面白いものが出来るはずです。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 5点(2010-08-15 20:26:37) (良:2票) |
54.★ぼくも「シャーロキアン」ではありませんが、ホームズ・ワトソンのコンビはおそらく詳しい人から見てもなかなか上手く原作のキャラをアレンジしてるんじゃないかと思います。 ★だらしないホームズが、かっこいいワトソン博士に精神的に頼ってる図ってのもなかなか日本のアニメっぽい設定です。そういやホームズはどうしても最近作の「戦うCEO」氏がアタマに浮かんじゃうのが難ですが。あの社長も執事に怒られてたっけ(笑)? ★昔のロンドンの薄汚さ、異国趣味雑多な感じは面白かったです。あと作りかけのロンドンブリッジ?なんてのはCGの発達した今じゃなきゃ見れない光景なんで、こういう使い方はいいですね。 ★イギリス民謡・舞曲を思わせる音楽もいい。ただあれはイングランド?なんとなくアイルランド系の音楽に聞こえるんだけど(すいませんよくわかってないです。頓珍漢な指摘だったらごめん) ★ストーリーはそこそこ。どうして映画になると起こる事件って、みんなあんな大げさになっちゃうんでしょうね。普通に、貴重な宝石強奪!とか政府の高官暗殺!とかそれくらいでいいじゃないですか(普通じゃないか)。しかもいろんな人物の視点からどたばたどたばた、おかげでこの映画、推理モノじゃなくてただのアクション映画に少々の推理をくっつけた、それこそよくある映画になっちゃった。 ★せっかくホームズなんですから、次回作、作っていただいてけっこうですので、そのへんの正統的面白さも加えてください。あの尺ならもう少し無駄な部分削って出来ると思う。 【wagasi】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-03-22 23:14:04) (良:1票) |
53.シドニー・パジェットの挿絵から抜け出たようなオーセンティックなシャーロック・ホームズはグラナダTV版があるので作る必要はないし、好かないガイ・リッチーがホームズ・エレメンツを使って暴れてる感じですが、まずまずなエンタメ・ホームズ? グラナダ版にも出演経験のあるジュードのワトスンには大方の観客がOKをだすでしょうが、ダウニーJr.のホームズは英国英語発音もふくめてちょっとな~~(ヤク漬けのイメージ合致はともかく、戦う社長トニー・スタークの方があってない?) 2人の女性キャラ、アイリーン・アドラー(ボヘミア国王と別離後結婚した夫と離婚? 峰不二子キャラはヤだな)、メアリー・モースタン(この中では「四つの署名」は存在しないようですね)も魅力薄。 リッチーは「ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎」をジュブナイルでも同じホームズ物のバリエーションとして意識していたでしょうし、似た印象をもつものになっています。(まがまがしい秘密結社的な邪教集団、モリアーティの影) 高名な人物の落し胤であるブラックウッド卿の出自は「プライオリ・スクール」的かな。 クライマックスの建設中のタワーブリッジ(1894年完成)は今の技術でないと見られない光景。 ヴィクトリア朝のロンドンを小綺麗でなく生々しく描いたのはいいし、「ワトスンに冷たくされるとサミシイ」ホームズはやはり観客のツボ♪♪♪ 正統派ミステリーファンはホメない映画でしょうけど、仕方ないかな。 フィッシュ&チップスはああいう風に食べてるとおいしそうに見えます。 【レイン】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-21 13:11:06) (良:1票) |
52.シャーロック・ホームズに関しては名前を知っているぐらいと言う状態での鑑賞。ホームズはこんな人です、と言うのはよくわかった。鋭すぎる洞察力があったり、格闘も強かったりと。そう言った個々の描写は良かったと思う。それに、主演の二人は良い味を出していて好演だった。全体的に見て、アクションシーンは及第点と言ったところだが、ハリウッドらしく無駄に金を掛けているなと思う部分もあった。肝心の物語の中身はと言うと、その謎解きの部分が正直いまいちだった。ホームズのキャラを見せることが主になっていたような気がして、謎解きは二の次になっていたように感じた。 【スワローマン】さん [映画館(字幕)] 4点(2010-03-13 19:46:36) (良:1票) |
51.武闘派のシャーロック・ホームズも、実に面白い。 【TERU】さん [地上波(吹替)] 7点(2023-05-26 21:25:47) |
【おとばん】さん [インターネット(吹替)] 5点(2018-08-05 19:01:05) |
49.ホームズらしいかは置いといて、冒険活劇として及第点の出来と思われます。安心して楽しめる。 時々カンフー映画を見ている気にもなりますが、一応強引ながら推理物としてもヒントは散りばめられている。 この辺はまあ、副産物的なところですかね。 個人的にはそれらより、ホームズ達の常にコミカルなやり取りやキャラクターがこの映画の魅力かと思いました。 イメージと違い過ぎるホームズとワトソンの関係性も、作品が終わる頃には好きになれました。 【ハービィ】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-06-16 23:32:04) |
48.人物像が原作と全然違うのはまあ仕方ないとしても、画面の一つ一つがいちいち撮り方に慎みがなく、18世紀イギリスの気品をまったく感じさせないのです。前半でせっかく出てきた洞察力や想定力なんかが、後半は何も使われていないのも問題。つまり、テーマが存在していません。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2016-05-10 01:45:42) |
47.シャーロック・ホームズと聞けばミステリーを連想されると想うのだが 蓋を開けてみれば名を借りたミステリー要素はオマケのアクションコメディである。 しかし面白く無いか面白いと言われればかなり面白い映画とも言える。 何より配役がベストチョイス。ロバートダウニーJとジュード・ロウの掛け合いをみてるだけでポップコーンに手が進む。 シンプルで下品、下品なのだけれども品のあるダウニー、良いね。 どこからどこまでCG技術を使ってるのか分からないほど洗練された映像美。 大人も子供も楽しめる映画だと感じた。 ただひとつ・・・・出てくる女優が全くキレイじゃないしかわいくもない。 |
46.ガイ・リッチーの思い切ったキャラ造形が、ロバートとジュードという適材を得て生き生きと動いている、そこが一番の魅力。“結婚するのー?”“まじで?”とワトソンにちくちく嫌がらせを仕掛けるホームズ。全く12才のガキのようである。楽しい。見るたびにかちーんと固まっている受難犬トレッドストーンも可愛い。そして音楽と美術、こちらも優秀。19世紀のロンドンを全身全霊をこめて再現したかのような見事さ。女性のドレスは優雅で、男性のスーツは化繊のてろてろ感の無い上質さ、ああ眼福でした。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-11-11 01:10:18) |
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45.名作がリメイクで軽くなってしまった。サスペンス部分もあまり魅力がない 【ラスウェル】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-10-12 21:41:15) |
44.謎解きが少し強引だった気がするし、思っていたシャーロック・ホームズのイメージとだいぶ違ったけど、面白かった。 【ネフェルタリ】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-08-26 11:24:00) |
43.軽い掛け合いと、必要以上のスペクタクルと、おまけ程度の推理でできているアクションアドベンチャー。ノリはインディジョーンズ的かも。 楽しかったので、新作も観よう。 【すべから】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-05-13 14:09:16) |
42.素直に面白いと感じられたアクション作品。ミステリー色は薄いけれど、「シャーロック・ホームズ」だからと言ってミステリー一辺倒に仕上げる必要はないし、原作へのオマージュとして十分に成立してるんじゃないだろか? allcinemaで検索すれば55作品もヒットする世界的に有名なヒーローもの(?)。本作品の解釈や表現が、ひとつの主流になってもいいんじゃないかと思います。 画面全体から溢れ出る19世紀のロンドンの空気、主演2人の演技力とコンビネーション等等。英国紳士的「シャーロック・ホームズ」像から離れ、ゼロスタートで楽しむのが一番ですね。 ただし、ストーリーはもう少し厚くして欲しかったな。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-03 18:43:29) |
41.アニメみたいに軽く楽しめますが、ちと物足りないというかもう少し針のようにとんがったシャーロック・ホームズを期待してしまっていますね。。偉大なあの方の影響で。。 【HRM36】さん [地上波(吹替)] 5点(2012-03-28 11:27:02) |
40.少年時代に慣れ親しんだシャーロック・ホームズとはまったく違う映画だった。ユーモアとミステリーの世界から、ホームズやワトソンの名前を借りただけのアクション映画の世界に飛び込んでしまった。ミステリーとしてはお粗末そのもの、昔見たロバート・スティーヴンスのホームズがなつかしい。 【ESPERANZA】さん [地上波(吹替)] 2点(2012-03-20 10:00:13) |
39.推理小説が映画に向かないのは、やはり根本の興味が理屈の面白さに由来しているからだろう。謎解き的部分は、検証的にサササッと退屈させないように見せてはいるが、でも根本が非映画的なものだから「方向違いなことやってる感」は残る。そこで活劇的な冒険を付け加えて映画本来の楽しみに戻そうとすると、なにもシャーロック・ホームズである必要がなくなってしまう。で映画は中途半端なものになってしまった。いっそ「ホームズ三世」とか適度に揺れを最初から仕込んどいたほうが、観る方は入りやすかったかも知れない。でもそうしたら時代が現代になってしまい、本作唯一の見どころ、テームズ川風景が無効になってしまうから、「ホームズの従兄弟」あたりがいいか。昼の眺望も、夜の航行から見える岸向こうのロンドンもよかった。あの手の技術で明治の隅田川も、日本映画で再現してほしいな。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-08-22 09:37:09) |
38.なかなか面白かった。 ホームズのイメージをヘンテコにデフォルメした映画は結構あるような気がするが、こういう方向か。参った。推理というよりパズルなのだが、それが副要素てきなポジションに下げてあるところが憎い。今の推理モノの当たり前とホームズでは勝手が違うため、逆に味付けになっている。 キャラが立っているが、これは字幕で見たとき伝わるのだろうか。ちょっと気になった。役者の小技が楽しいのだが、文字で伝わると思えない。吹き替えでの鑑賞がお勧め。この作品で字幕はオリジナルトラックのミキシングやノイズ感が楽しめる以外は意味がないと思う。 とりあえずこういう映画化はアリ。CGの使い方も上手。佳作だと思う。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2011-08-14 20:49:06) |
【マーガレット81】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2011-03-21 19:25:56) |
36.(英語音声、日本語字幕でも観ています) それまでのホームズ観、とくにグラナダ版で印象づけられた紳士っぽいものが本作ではことごとく崩されてしまったのが強烈だった。 鳥打ち帽もかぶらず身なりもラフで、たんなるKYおやじという描写(笑)。相棒ワトソンとの仲もピリピリしたもので、破天荒なホームズ像という新しいイメージを作ったのはアリかもしれない。 ただ、他の登場人物たちが19世紀末のロンドンを彷彿とさせる労働者であったり娼婦であったりという中で、ホームズだけが浮いている印象を受けたのはなぜだろうか? 彼だけがその時代の中に生きているという一体感が無かったのが残念。 19世紀末のロンドンのゴミゴミしたイメージを再現した世界観は観ていて楽しいし、今後登場するであろうモリアーティ教授との戦いを想像するだけでもワクワクするものがあるが、まだまだホームズの人物像としてはなじめないのが残念ではある。 【オオカミ】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-03-04 22:21:21) |