55.是枝監督の作品は観る人を選ぶというよりは、観るときの気分を選ぶような気がする。この映画も、レンタル店で何度か手に取ろうとしてはやめた作品だったが(私には人の生き死にについて考えることをやたら忌避してしまう時期がある)、今の私にはすっと入ってきた。静謐さのなかにほのかな温かみが滲んでおり、製作者側に人間そのものへの愛がないと作れない作品だろうと感じた。また、大学時代に専攻していた学問がきっかけで、人の「語り」に興味がある私にとっては、アドリブっぽい自分語りのシーンも興味深かった。俳優陣も見事に味のある人揃いで、特にARATAの透明感のある文学的な風貌が印象深い(年をとってちょっと寂びれた今の彼のほうが個人的には好きだが)。人生は誰にとっても物語なんだな、そんなことをしみじみ感じた日曜の昼下がり。退屈だが、悪くない時間だった。 【よーちー】さん [地上波(邦画)] 7点(2009-10-05 00:06:40) (良:1票) |
54.柔らかな感動。この監督には無言のシーンで感動させられることが多いと思います。 【ヒロヒロ】さん 7点(2004-09-05 17:22:38) (良:1票) |
53.老婆とスタッフが面談をしているシーン、赤い服を着て踊っていた幼女時代の思い出を語ったお婆さんの所で、いきなり何の前触れもなく「ドドドドド」と感情が湧き出てきました。普通、感動する時と言えば少し前から「感動するぞ感動するぞ」というサインが頭の中で点灯していて、涙腺がちょっとウルウルなって、背筋にちょっと緊張感が走って、ジワジワジワジワと感情が高まっていくものなのですが、今回は突然何の予告もなく来ました。ビールの缶を開けたら実は炭酸が思いっきり振ってあって、いきなり発泡して慌てて「うひょー」と思ってしまうように、自分の中から溢れ出した感情をどう処理すればいいのかわからず、それよりまず第一に何故こんなシーンで感動してしまったのかわからず、ビデオを一時停止するくらい狼狽してしまいました。ホントこんな経験初めてです。「なんだったんだろう?」と振り返ってみるに、上手く言えないんですが、「生きた喜び」みたいなものをシンプルかつ素直に、真正面から表現していたからなんじゃないかな、と思います。観終わって、ぼーっとしながら考えてみると、映画全体を見てみても、ストーリーが秀逸、俳優も良く揃えてあり、映像も素敵、どれも素晴らしいものです。しかし、何よりこの映画の主役は「もし自分が死んだら・・・」ということを真剣に考えて、ちょっとテレながら思い出を語ってくれた素人の出演者の方々だと思います。彼らは、どんな俳優さんよりもリアルで、美しかったです。本当にいい映画を観たと、満足している次第です。 【fero】さん 9点(2003-12-02 14:48:36) (良:1票) |
52.是枝さんの映画はとても好きだけど、これはとてもつまらない。 |
51.海外で評価の高い(らしい)作品。 日本人の自分はあまりハマれなかったが、海外で評価される理由としては ・宗教観(死生観)の違い ・日本と違い老いのプラスイメージがある ・字幕だと演技の素人っぽさが伝わりづらい とかかなーと。 典型的な日本人の自分(笑)には、 死後の世界ねぇ… 年寄りばっかで美しくない… 演技が素人すぎる… と、3点ともマイナスに影響した。日本人向けではない作品?(笑) |
50.脚本自体が是枝監督なので、当然ご自分で撮られるだろうことは当たり前なのですが、ちょっと待ってください この題材、もう少し味付けして(例えば、ハリウッド的に)撮っていたなら もっと面白いものになっていたのでは? 正直、題材の良さのわりにまるで面白さがなかった もう少しエンターテイメント性が出せる別の違う監督が撮っていたなら なんて思ってみたりしました。名監督に対してあれこれ言ってしまって申し訳ないですが。 【3737】さん [インターネット(字幕)] 3点(2012-09-12 21:46:58) |
49.こんなファンタジックで幻想的な話で、何でこんな「ただカメラを回しただけ」みたいな撮り方をするのかね。根本的に合いませんでした。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2011-08-28 00:58:51) |
48.設定こそ奇抜だが、演出はリアルを極め、その象徴となった素人さんの起用は良い方向に転んだと思う。ただ、一昔前の邦画の悪いクセだと思うんだけど、ダラダラ感がかなりきつく、退屈。そもそも登場人物の想い出にそれほど興味を持てない。さらに、経費はどこから出ているのか?、など非常に野暮な事まで考えてしまった。ぶっ飛びコメディタッチなら気にならなかったんだろうけど…。何をどう楽しめばいいのかを、なかなか見つけ出せない映画だったな~。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2011-08-22 19:30:17) |
47.なんとなく言いたいこともわからなくはないけど、設定に無理があるのと、何より「舌滑」の悪い若手俳優が多すぎる。疲れました。 【たかちゃん】さん [ビデオ(邦画)] 3点(2010-06-11 06:26:50) |
46.豪華な俳優陣で、生死、今を大事にしなきゃと考えさせられるところがありました。面白いプロットの映画でした。 【HRM36】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-06-04 09:27:53) |
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45.発想だけで発進した上それを満足に回収できないまま終わった感じ。終始退屈。何の見せ場もなくの延々2時間はきつい。 とにかくダラダラ見せられたという印象。アイデア自体も意味を感じない。 |
【Yoshi】さん [ビデオ(邦画)] 3点(2008-03-29 15:18:35) |
43.アイデアは良くて、期待が大きかった分、ガッカリしてしまいました。 ピークが何にもない、だらだらとした映画です。せっかくの題材なのにもったいない。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 2点(2008-02-04 17:43:59) |
42.この監督の人間の(特に会話の)撮りかたは、言葉に詰まったり、会話の腰を折ったり、かんだりしてもお構いなしで、演技というものを意識させないリアリティがあって個人的に大好きです。 ただ、この映画は題材は良いと思うのですが、どうにも退屈で眠い。死後ドキュメントみたいな雰囲気は良いんですが、設定の割に仕掛けが弱く、物語や映画としてのカタルシスみたいなものがまるでないのがちょっと物足りないと思いました。 さぁ、どんな想い出を選びましょうか。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-01-26 16:53:32) |
41.香川京子が出ていたことに後で気付いた。ショック! 是枝監督の作風は苦手。 もう、コレエエワ。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-10-12 16:27:33) |
40.とあるシーンがあると聞きつけたので鑑賞。観るまで是枝監督の存在自体全く知らなかったのだが、自分と生まれ年が同じで1962年生まれとのこと。それでハタと思ったのはこの監督は学生時代に当時翻訳されたスタッズ・ターケルの「仕事!」を読んでいたのではないかということ。脚本を作るにあたって、相当な人数の人にかたっぱしからカメラを回しながらマイクを向け、その人の天国に持って行きたい思い出を取材し記録したということだが、ターケルがテープを回しながら、同書の取材で様々な職業の人に自分の言葉でその人の仕事を語らせ録音し、それをそのまま文字にして成功した手法を彷彿とさせる。是枝監督がターケルを読んでいたか否かは単なる私の趣味でどうでもいいが、記録装置を存分に使って、同じテーマの問題をおびただしい人数の人に聞き、その反応を余すことなく記録し、それをもとに作品を作り上げるという手法は、人間存在に深く迫った作品を作る手法として、ノンフィクションの活字作品だけでなく、フィクションの映像作品にも有効に機能することが示された作品であったと思う。観ている間、登場人物に感情移入している時間と、自分の過去を思い起こしている時間が何度も何度も交差する、一種不思議な体験を味わわせてくれた映画であった。 【南浦和で笑う三波】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2006-12-21 01:19:08) |
39.すっごくideaがおもしろいなというのが率直な感想。こんなストーリー、誰が思い浮かぶでしょう。そこにものすごく惹かれました。エキストラのみなさんの演技がいい。いや、もはやあれは演技ではなく素ですね。それがものすごくほのぼのしていて微笑ましかった。ただ主演のARATAの演技ははっきりいって下手。間延びしちゃいました。スローな映画は嫌いじゃないけど、ちょっと端折って欲しい部分が多かったように思います。ただやっぱりこの映画のストーリーはおもしろい。 【未歩】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-04 12:12:23) |
38.各々が思い出を語るシーン、これって台本があるんだろうか?自由に語らせている感じ。だって語られる言葉に対する聞き手の共感やささやかな驚きがあまりに自然だから。終始ドキュメンタリータッチでありながら、動きの少ないシーンがほとんどのためカメラはわりとどっしりとかまえられており、そのことによって画面に安心感があり、作品全体を覆う優しい空気の源ともなっているような気がする。一方で小田エリカが葛藤を露に雪を蹴散らすシーンはカメラが大きく揺れることでその心情を表現する。光も特別な場所を効果的に演出している。映画が幸せを再現し、それを観た人々が幸せになり、映画によって人々を幸せにしたことに幸せを見出す。是枝監督の映画とのかかわり方が見えてくる。映画を作ったことないけど、映画作りの醍醐味って観客の人生(その人の記憶)に関われるかもしれないってことなのかもしれない。 【R&A】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2006-05-17 11:22:18) |
37.監督の意図ははっきりとはわからないけど、なんだか明日もがんばろって、前向きになれる映画ですね。原ひさこが寺島進にさくらの花びらを渡すシーン、ぐっときました。人生をどう生きようか迷っている人にとっては、考える良いきっかけになるのでは。色々なタイプの、様々な考えの人が見えるのは、12人の優しい日本人を思い出しました。それにしても、是枝さんの映画はドキュメンタリーみたいですね。自然なやりとり、僕は嫌いじゃないです。 赤い靴のおばちゃんの笑顔がホントすてきや~ 【とむ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-12-18 03:13:21) |
36.美しくて、やさしい映像に包まれたものが、心の中にずしんと響く。ドキュメンタリータッチなので、自分なら?と思わせる。見た直後だけじゃなくて、数年後でも思い出して、今の自分なら?と思い出すであろう、良い作品でした。 【サイレン】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-05 23:26:32) |