64.この映画はアクションでもサスペンスでもなく、こってこてのバイオレンスなんですよ。アクション映画のボリュームとも、サスペンス映画の「ほ~」とも違う、苦みばしったバイオレンスの風味を感じる映画だと思います。無駄にややこしい話が感情に歯止めをかけてアクションを盛り上げない上に、その話すら尻切れとんぼで完結せずサスペンスとしても成立していない。この映画をアクション、もしくはサスペンスとして見れば、アラだらけで中途半端な作品と感じられます。が、この映画の脚本には見逃せないほど素晴らしい部分がいくつかあるため、そういった手落ちと感じられる部分すら、もしかしたら監督の計算づくではないかと思います。必要以上に登場人物に感情移入させてはそこいらのアクション映画と同じになってしまう。だからこそ話をややこしくしてあえて盛り上げることを抑制し、このクールな苦味を味わって欲しかったのではないかと。この映画の素晴らしい部分とは、まず第一に銃撃戦へのこだわり。誘拐シーンのじりじりとしたあの緊張感は、撃ちまくるだけのアクション映画とは完全に一線を画します。走って逃げるとか、勢いで振り切るといういい加減なことはせず、ゆっくりと進み、時に立ち止まって常に追っ手を牽制しながら、徐々に間を空けていくという前代未聞の逃走劇です。他の映画ではまったく見られない奇妙な構図なのですが、「実際に銃撃をやればこんな感じになるのかな」と妙に納得させられます。クライマックスの大銃撃戦もただひたすらかっこいいだけではなく、マガジンをきちんと交換していたり、銃を撃つときの反動が見る側にも伝わってきたり、弾が当たった時は痛そうだったりと、とにかく描写が細かくてよく考えられてるんですね。そこいらのアクションとは別物を作ろうとしていたことが伺えます。そしてもうひとつの素晴らしいところはおじさんたちのかっこよさ。ジェームズ・カーンの「老いぼれを見たら修羅場を生き延びたと思え」の名セリフが示すように、おじさん達がやたらかっこいいんですね。ハゲ散らかして腹の出たおじさん達がとにかくプロフェッショナルで、そこいらの映画のヒーローとはまったく違うかっこよさが新鮮でした。この2点により、この作品は誰でもわかる派手な映画ではなく、玄人がじっと見てこの風情を味わう映画を目指したのではと私は思います。もっと評価されてもいい作品ではないでしょうかね。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-06-08 00:11:55) (良:3票) |
63.「誘拐犯」のCMを見ると、「計画は完璧なはずだった・・・。」って言ってます。しかも、「ユージュアル・サスペクツ」のクリストファー・マックァリー脚本&ベニチオ・デルトロ主演、とも言ってるのでこのCMを見ると「絶対サスペンスだ!」って誰だって思っちゃうのは当たり前。僕も最初そう思いました。映画を見てビックリ。サスペンスじゃないじゃん!でも、後になって考えてみると、この映画は「誘拐」をテーマにしたサスペンスではなく、「誘拐」というのは単に人と人が銃で争い合う状況を生み出すための設定でしか無かったんですよ。だって、本編を見れば分かるとおりで誘拐に計画性なんて微塵も無いし、何より原題をよく見てください。「The Way of The Gun(銃の使い方)」なんですもの。しかし、この映画を担当した日本の配給会社の社員はこの映画の本質を見抜けなかったんでしょうね。どう見てもサスペンスでは無いのは明らかなのに、C・マッカクァリー脚本でB・デルトロ主演というだけで「ユージュアル・サスペクツ」に続くサスペンスだと思い込んでしまったようです。その結果、付けた邦題は「誘拐犯」で、宣伝文句は「計画は完璧なはずだった」。映画の内容とはこれっぽっちも合っていないんだから、CMに触発されてユージュアル・サスペクツのようなサスペンスを期待した人が面白いと思えるはずがありません。だからサスペンスという前提でこの映画を見た人にとっては正当な評価を下すのが本当に難しい映画なんだと思います。一回見た人は頭をリセットしてもう一度見て見て、そしてこの映画を今一度判断して欲しいです。それでもおもしろくなかったら、ゴメンなさい。 【もっち~(←にょろ)】さん 8点(2003-12-01 14:53:01) (良:2票)(笑:1票) |
62.とてもとても面白くない。誰が誰の味方で敵なのか分かりづらい、などと文句を言う気も失せるくらいつまらない…。 【プミポン】さん 1点(2003-11-30 18:03:29) (良:1票) |
61.あまり話題にならなかったが、映画の宣伝に「ユージュアル・サスぺクツを超える心理戦」とあったし、キャスティングもいい感じなので、もしかしたら隠れた名作?と思って観た。名作ではなかった。それぞれのオチと伏線のバランスが悪い。いかにもな伏線が多すぎる。特に伏線としてあの大富豪の後妻さんのでてくるシーンに対してのオチは、ラストに持ってくるほどのオチでもないしストーリーに絡みそうで絡まない。複雑なわりに驚きが無い。消化不良という意見が多い様ですが同意見です。最後の銃撃戦もやりすぎに感じました。精子提供で小銭を稼ごうとした二人にしてはカッコ良すぎ。 【R&A】さん 4点(2003-06-02 18:37:13) (笑:1票) |
60.ご、ご、ご、ご、ごめんなさーい、よくわかりましぇ~ん(゜-゜;;)。なんか最初は「はずみで誘拐した」だったのに、なぜにこの二人が拷問術に精通してたり、あんな山のように武器をもっていたり、突入とかが堂にいってたり、射撃があんなに上手いのか、わかりましぇんでしたぁ~。どーして?どっから?なんでハードボイルドになっちゃうの?デルトロがそ~ゆ~の似合うから?なんでぇぇぇぇ(T■T)、わからーん。 【ちっちゃいこ】さん 6点(2002-01-16 22:29:25) (良:1票) |
59.最初の誘拐のシーン、銃を突きつけられていても全く表情を変えないボディガード2人組が、やたらいい味出してます。この時点で、この作品は普通の映画じゃないな、普通の展開にはならないな、と。 誘拐は明らかに失敗、なのに、結局、成功してしまう。やっぱり普通の映画じゃない。 この辺りも、銃撃戦の音だけを延々と聞かせたり、銃撃戦を演じる人物を画面に出したり引っ込めたり。「画面の中と外」を使った演出の遊び心が、ちょっと意表をついていて楽しかったりします。 映画中盤は多少、まったりモードになりますが、登場人物たちそれぞれに思惑があって、事態はいささか面倒なことにもなってきます。主人公が二人組なら、ボディガードも二人組。さらにその対決に絡んでくるベテラン仕事人、ジェームズ・カーンとジェフリー・ルイスも二人組。それ以外にもいくつか、影の二人組の組み合わせ(?)が・・・。 という、それぞれの二人組の思惑が錯綜して、クライマックスに突入する。ここで描かれる銃撃戦は、もはやサバイバル。意地悪にばらまかれたガラスの破片までにも苦しめられつつ、撃って撃たれて、激しい戦いが繰り広げられます。 ジェフリー&ジュリエットのルイス父娘の競演、にしてはこの二人の接点が妙に乏しいのが、ちょっと微笑ましくも。 【鱗歌】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2021-01-24 09:12:29) |
【マミゴスチン】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-08-05 05:37:23) |
57.銃撃戦はなかなかイケル。やけに人が死にすぎやけどそれ以外はなんとなぁーくどことなぁーくなんとなぁーく「明日に向って撃て」みたいな感じかな、砂漠がウエスタンみたいに見えたところがよかったっす。でも後は・・・ジェームズ・カーンが太った印象しかないし、誘拐の発端もちょっと軽すぎ。「ユージュアル・サスペクツ」の脚本家なんだからしっかりしよーよ(笑)最後に「妊娠しちゃった」ってきたのが一番ありえんな。 |
56.ストーリー的には結構ひねりがあるのに、何だかひねらなくてもいいものを無理やりひねっているような… もう少しシンプルなストーリーでも、十分に見応えのある作品に仕上がってのではないでしょうか?その辺りが残念な作品。主役二人のカッコ良さが、ストレートに出て来ない。もったいない。観終わって大いに消化不良ですね。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [地上波(吹替)] 5点(2005-04-09 15:01:07) |
55.ジュリエット・ルイスってなんか怖いです。まぁそれだけ上手いんでしょうけど…なんか肝心の後半がドンパチやればいいみたいな… 内容が代理出産がどうのこうのなんやし、もっと精神的な交錯が欲しかったかな~ 後なんか暗い… アウトローな感じが変に暗いです。 |
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54.なんか画面の土煙がこっちまで来そうだし、汗が飛んで来そうだった。ストーリー最後がちょっと強引かな。 【さら】さん 7点(2005-03-16 16:08:50) |
53.はじめのほうから話は面白くなかったけど、銃撃戦は良かった。タイ・ディッグズが見たかったから、見られて良かった。 【Gene】さん 6点(2005-03-12 15:08:09) |
52.凡作とはどんな映画なのか教えてくれた映画(もちろん感謝しているわけでもないです)。まず、登場人物に魅力がない。登場人物がやたら多いわりに誰も彼もストーリーを進めるための捨て駒のように扱われ、誘拐された女性はギャーギャーうるさいだけ。デル・トロはさすがにうまく役柄をこなしているものの、ライアン・フィリップのほうはやや貫禄不足。おまけにストーリーの焦点が散漫なため、ストーリーは「ユージュアル・サスペクツ」よりも単純であるにもかかわらず、非常にわかりづらい。ここら辺を見ると監督は「ユージュアル・サスペクツ」ではブライアン・シンガーの演出に頼っていたとも考えられる。そしてラストの銃撃戦の取り方も非常に下手。クリストファー・マッカリーにとことん脱力させられた1作でした。 【マイカルシネマ】さん [地上波(吹替)] 5点(2005-03-11 20:25:43) |
51.何だろうな~これもよくわからなかった。ジュリエット・ルイスを見る度にバイオレンス系映画を思い浮かべてしまうけど、これもそうなのかな。行き当たりばったりの犯罪を描いていくと、こんなにも不完全燃焼な作品になってしまうのか。 |
50.恐ろしく単純なストーリーなのに、全然ストーリーが理解できんのはどういうわけだ? 【永遠】さん 2点(2004-05-25 13:10:29) |
49.結構面白かったです。カッコいいし、全員が別目的なのもどうなるんだろうとはらはらした。そしてベニチオ・デル・トロが相変わらずかっこよかったです。 【パレロコ】さん 6点(2004-04-24 13:16:49) |
48.登場人物すべてにそれぞれの企みがあり、みんな悪者というところが面白い。映画全体としてはたるくていまいちの出来なんだけど、随所にみられるあっと驚かせるアクションはクールでなかなか味があった。ただのごり押しのアクションとは一味違う。でも、その気になればもっと面白くできたんじゃないかと思う…。デルトロはあいかわらず良い。 【ぷりんぐるしゅ】さん 6点(2004-04-16 15:40:06) |
47.銃撃戦での主役二人の動きは真に迫るもので印象的でした。話の方はぶっちゃけどうでもよかったです。 【リトルバード】さん 2点(2004-03-02 13:23:25) |
46.これだけのいいキャストを使ってこれは無いんじゃないの~!?ジュリエット・ルイスはもっと上手い女優さんだったはず・・・ 【にう】さん 4点(2004-02-19 07:02:57) |
45.シンプルな邦題から導き出される良質なサスペンスを期待したのだが、正直「なんじゃこりゃ」という映画だった。登場人物の破綻したキャラクター性、散漫なストーリーに陳腐なラスト、サスペンス映画かアクション映画かどちらとも言えない極めて中途半端な作品。 【鉄腕麗人】さん 1点(2004-01-30 18:00:41) |