1.よくある「実話をもとに」と宣伝されている本映画ですが、日本でも昔からクマによる食殺事件は頻繁に起きていて、じゃアメリカやカナダの山であれば当然はるかに多いだろう…というのは容易に想像できるわけです。
だからこの映画の「実話」という宣伝に何の魅力も感じない一方、実話ベースだからなのか、あまりに展開が地味で淡々としすぎるのが大きな問題点となっています。
映画の後半に至るまで熊はほとんど関係なくよくわからない二人のどうでもいいやり取りを見せられるだけ。
そして熊に襲われるシーンは本当にわずかだし、よくわからない無音やスロー演出の導入でげんなり。
そこからの逃亡劇も地味の極み。
実質10分で済む内容を映画サイズに引き伸ばしたような内容じゃぁ、残念ながらとても面白いとは言えません。