2.ありふれた「管理系ディストピア」映画の中で、この映画に何か特別な要素があるとすればその多くの撮影が日本で行われた事、くらいでしょうか。
残念ながら内容は陳腐で、それを情緒たっぷりに描く物だから展開も遅くなかなか観ていてつらいものがあります。
内容だけでみれば半分の時間で十分。
それが倍の時間になっているという事は、よく言えば「情緒たっぷり繊細」、悪く言えば「ダラダラ引き伸ばされてかったるい」映画なわけです。
海外では後者の評価が多いようですが、手垢つきまくった「管理系ディストピア映画」をいまさらわざわざ撮る以上、そこに何か新しい要素を期待するのは当然なわけで、残念ながらそれがない本映画の評価がそれほど高くないのはまぁ当然と言えるでしょう。