28.「あの世」に行ってみたら、そこはズートピアで、やたらとキラキラしていて、ロープウェイなんかもあったりする。 あるいはインサイド・ヘッドのアタマの中みたいな世界。 そういう過去のCGアニメーションと似たところがありつつも、決して二番煎じになっていないんですね。『ズートピア』みたいなサービスの行き届いた作品はそう簡単には現れないだろう、とか思ってると、こうやって勝るとも劣らぬ作品が早々に登場してくる、この驚き。 それどころか、テーマはますます切実になってきて、娯楽作品ながら我々をしっかりとシメ上げてくれます。昔、『死んでしまったら私のことなんか誰も話さない』なんていうタイトルの映画があって、内容とは別にタイトル聞いただけで泣きそうになっちゃうのですが(笑)、本作、真っ向からそのツボを突いてきます。他人から忘れられる、という残酷な現実。寂しいよね。そこには悪意すらも介在しておらず、しかも誰もにとって多かれ少なかれ避けがたい運命である、ってのがまた、残酷なんです。自分が周囲の人々からちゃんと認知されている、忘れ去られないでいる、という人間存在の根幹が、いかに不確かで果敢無いものであることか。本作を子供と一緒に観ながら、なんとなく自分と子供とを繋いでいる関係すらもが、何だかクモの糸のごとき頼りないもののように思えてまいります。 本作の主人公は、少年であるが故に、視線は常に未来に向かっており、過去というものもあくまで未来へと繋がるためのものとして捉えている。だから、過去の中に閉ざされてしまった人物であるヘクターとの関係は最初、まったく噛み合わないものになってて。 で、その後の展開については、ネタバレになるので迂闊な事は書けませんが、第一級のミステリ作品と言ってよいほど伏線のピースが次から次にハマるべき箇所にハマっていって、気味が悪くなる位によくデキたお話でして(笑)。もちろんアクションにも事欠かず、それが骸骨ネタなどの死者の世界ならではのものになっているのが楽しかったり。 で、楽しいんだけど、やっぱ泣けるのよね。 楽しくまとめてるけど、やっぱ、残酷なのよ。 ツラいのよ。 【鱗歌】さん [映画館(吹替)] 10点(2018-03-27 23:08:25) (良:2票) |
27.狙ったのか偶然か、お彼岸のこの時期に公開とは、なかなか憎いよこの野郎!それにしてもディズニーは強いね。近所の映画館、普段は閑古鳥鳴いてるのに、家族連れで大盛況でしたよ。いやぁ~恐るべし! さてさて肝心の中身ですが、話の展開や結末が分かりやすいくらい分かる、あまりひねりのない、良く言えば王道、悪く言えステレオタイプで、一つ上のモノを望む映画ファンには物足りないかも。ただ、ファミリー向けにはいいのかなと。目を見張る色使いの鮮やかさや、躍動感のある動きの数々は、アニメーションならではの醍醐味に溢れていた。映画館で観る価値はある。 ただ、死者の世界という特殊な場所ならではのアイデアが、今ひとつだったのがちょっと残念だった。もう少しなんかあればな~と思った。 お彼岸のこのタイミングで観てこそ、味わい深さも一際ではないでしょうか。 |
【ケンジ】さん [DVD(吹替)] 5点(2021-03-08 12:05:44) (良:1票) |
25.中盤までは、物語はそれほど関心がなくて映像だけを楽しむ感じでしたけど、真実が明らかになる後半からは、物語に引き込まれていました。 最後は、涙、涙でした。 よかった〜。大好きです。おススメです。ぜひ見てください。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-09-27 21:30:59) (良:1票) |
24.じんわりと幸せを感じさせてくれる作品。 写真がないから戻れないひいひいおじいちゃん、 普通に二度目の死を迎えちゃうじゃん!って思っていたのに、 本人と既に出会っていたのが読めなかった、私はおバカなのか。。 主人公の男の子がこりもせず二回ギターを手にした時は笑った。 日本にはあんな風に写真を飾って、死者の日っていうお祭りみたいなのがなくて、さみしいなと思った。 どこの国にもないか・・汗 音楽は禁止だと言われ育ち、こっそりギターを愛していた主人公。 いつもやさしく微笑んでただ座っていたひいばあちゃんが、最後に歌を歌いはじめたときは泣きました。 実際に観てからだいぶ時間がたつけど、リメンバーミーの主題歌、あの曲は鳥肌がたつ。いい意味で。 すごい若い男の子が歌っていたんだよね。 なんかレビューとかけ離れたかな。 また見たい映画です。 【新しい生物】さん [映画館(吹替)] 9点(2018-07-07 02:49:49) (良:1票) |
23.家族愛溢れる映画で、とても良かったです。映画館で映画見ながら涙が出てきたのは、久しぶりのような気がします。前半は説明っぽくて、この映画大丈夫かな、と思いましたが、終わり良ければ総て良し、という感じです。ディズニーアニメということで、子供向けではありますが、実際に胸に響くのは、大人の方じゃないでしょうか? 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-04-06 23:54:06) (良:1票) |
22.“死後の世界“を描いた作品は、古今東西多々あるけれど、メキシコ文化のそれは新鮮で芸術的だった。 ディズニーは近年、多様な人種や民族をルーツに持つ主人公を創造し、新たな価値観や世界観を携えた物語を多数生み出している。それは“大帝国“ディズニーだからこそ取り組めるクリエイティブであり、今追求するに相応しい使命だろう。 秀麗なアニメーションによる映像美は見事だったけれど、描きされるストーリーとキャラクター造形は、鑑賞後よくよく考えると、類型的で浅はかな印象が残った。 特に腹に落ちなかったのは、「悪役」とされるキャラクターにおけるアンバランスさだった。 結果的に主人公の曾々祖父さんを殺したヴィランであることは間違いないし、断罪されるべきキャラクターであるけれど、同時のこの悪役キャラクターの存在が、主人公の音楽に対する憧れやリスペクトの象徴であった事自体は揺るぎない事実だ。 かつてバディだった曾々祖父さんの音楽を盗用した盗人であり、殺人者ではあるが、この悪役がプレイヤーとしては超一流であったことは否定できない。 そうなってくると、死後の世界まで押しかけて、その悪事を陽の下に曝け出す事自体が、なんだかすっきりしない。功罪の振れ幅があまりにも大きすぎて、一人のキャラクターの中に収めるには無理があるように思えた。 この悪役自身、大鐘に押しつぶされるという実はかなり残酷な死に方をしているわけで。 もう少し適度なバランスのキャラクター設定があったのではないかと思える。 【鉄腕麗人】さん [地上波(吹替)] 6点(2024-08-16 23:44:43) |
【TERU】さん [ブルーレイ(吹替)] 10点(2022-11-26 22:02:20) |
20.どんなにキレイな映像でも、どんなに脚本が優れていても、騒々しくてセリフの多すぎる映画は嫌いだ。 いつものように勧善懲悪のご都合主義、お約束の結末まで見えていてイヤになる。 ただし、死者の日のコンセプトを生かして家族の意味を問い直した発想は見事。親の価値観の押しつけ、先祖の大切さ、著名人の不正などについても考えるヒントを与えてくれている。 【mhiro】さん [地上波(吹替)] 3点(2022-05-21 21:10:27) |
19.「人は2度死ぬ」をテーマにしたディスニーらしい説教クサイ内容ではある。他方で独我論的に「わたしが死んだら世界が終わる」と考える人間にとっては死後の世界なんてあの世もこの世もどうでもいいわけで、この手の内容は全く受け付けないだろう。いずれにしても、流石に映像的には見応えはあるし、テンポも悪くないので飽きずに最後まで見られる。全体的には家族とか祖先とか子孫とやや保守的な内容ではあるが、その根本には「他者の評価」という価値観で生きることの是非を問うていると考えれば、それなりに楽しめるのかもしれない。親に認めて欲しくて靴屋を継ぐのではなく、音楽が好きでミュージシャンになりたいという少年の姿勢にある種の「リベラルさ」を感じられるかどうかがポイントか。 |
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18.家族の大切さと死後の世界のシステムを学べる良い作品でした。 でも、写真の無かった時代にはどうしてたんだろう? 逆にこれからは写真を飾る風習も減ってしまいそうだし、死後の世界も大変だね。 デジタル化に対応してくれるといいけどね。 【もとや】さん [地上波(吹替)] 6点(2022-04-13 17:13:16) |
17.あの世や死といった重いテーマを、 コミカルに描くことで重くなりすぎず それでいて軽すぎず感動的に仕立てる さすが、ピクサーの安定感。ほんと好き。 故人を偲ぶ大切さ 家族を想う大切さ 大事なものはきちんと詰まっています わかりやすく、テンポもよく、 大人から子供まで楽しめる、いい映画 【愛野弾丸】さん [DVD(吹替)] 8点(2021-01-03 22:13:47) |
16. 途中でえーっていう展開になって・・・。私にとっては素直に楽しめない作品でした。 【海牛大夫】さん [地上波(吹替)] 6点(2020-05-19 20:46:02) |
15.メキシコ風の死者の国という、かなりストライクから外れた設定を選んでおきながら、鮮やかに伏線回収して着地するストーリーと、職人芸全開の映像と音楽で、完璧なクオリティに仕上がっている。まさにピクサーに外れ無し。真骨頂。お家芸。子供はもちろん楽しめるが、扱われるテーマは大人にとっても見ごたえあり。 【54dayo】さん [ブルーレイ(吹替)] 9点(2020-05-03 15:31:26) |
14.死生観とか贖罪とかわりと重めで難しいテーマ扱ってるくせにそれに対する答えはすごくシンプルで、内容はと言うともっとシンプルで家族が家族を想う話でありきたりもいいところなのに今更感は一切感じず素直に感動できる不思議な映画。 【ケ66軍曹】さん [ブルーレイ(吹替)] 10点(2020-04-10 20:48:11) |
13.いつもは字幕派の私ですが、ミゲル役の石橋陽彩(ひいろ)君の魅力に圧倒されました。 歌手志望の気持ちもぐいぐい伝わってくるし、歌唱力の素晴らしさ。 しみじみと泣けましたよ~。 それから、骸骨が動く動く。 ハリーハウゼンさんに見て頂いたら目を丸くすることでしょう。 実にリズミカル。 骸骨のガッツと活力に、私も力をもらいました。 このご時世ですから、お家で映画。 気持ちをすっきりとリフレッシュ出来ました。 繰り返し観たい名作。 【たんぽぽ】さん [地上波(吹替)] 9点(2020-03-27 18:37:53) |
12.もしかすると何かもっと背景を知った方が楽しめる映画なのかもしれない。 設定はまあ面白いし、音楽もいいが、まどろっこしい感じは残る。先に向かう筋も読めるので、楽しくも単純な作品に思える。こんなものかな。 【simple】さん [地上波(吹替)] 6点(2020-02-22 20:53:28) |
【なますて】さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-12-28 06:14:34) |
10.賑やかで極彩色に溢れた死後の世界は楽しそうで良いなと素直に思いました。 でもお話しの方が少し薄めだったかな?音楽嫌いとか親父の正体とか、もう少し早い段階であの家族のわだかまりは何とかならなかったのでしょうか? 【Kの紅茶】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-03-26 20:48:33) |
9.良かった。安定のピクサー作品。 個人的には物心つく前のチビすけ、もしくは長生きしすぎて幼くなっているご老人は 映画において絶対に泣いてしまうポイントなので、はい、泣いてしまいました。 ただ残念だったのは藤木さんの歌声が歌手でもありながらイマイチであった事かな。 字幕でも見てみます。 【movie海馬】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2019-02-13 00:30:31) |