3.冒頭10分で見るのやめようと思いました。
正直、自分が見るには20年早過ぎると…。
でも、このサイトの点数がよかったので、とりあえず最後まで観ました。
この1966年の第1作目をリアルタイムで観た人の半分以上は既に亡くなっているのではないでしょうか?
私は10代の頃、80年代にテレビの深夜放送で第1作目を観ました。
現在、私は40代です。
40代で、第1作目を観ている人なんて、「みんなのシネマレビュー」を覗いているような、よほどの映画マニアしかいないと思います。
そんな私でさえ、この1966年の第1作目は古い映画と感じます。
で、本作なんですが、サブタイトルが「人生最良の日々」ですか。
素晴らしいタイトルですね。
実際、私にもそんな人生最良の恋愛経験が、2度ほどありました。
それぞれ20代、30代の時、この第1作目のような恋愛経験をしました。
でも、2019年の本作を見ていて、ふと、我に返ってしまったんです。
自分が20年後、もしくは30年後に、半分ボケてしまって、介護までされるような年寄りになったとき、彼女たちは会いに来てくれるだろうか?
映画の中では、男性の夢が随所に見受けられます。
それを考えると、急に現実に戻されたように感じて、感情移入できなくなってしまいました。
映画は90分で終わり、ネットで本作について調べてみて、アヌーク・エーメが87歳だと知ってビックリしました。
てっきり彼女は70歳くらいかとばかり思っていました。
こうなると話しは変わります。
私にとって20年後の自分は想像できるのですが、40年後の自分はどうしても想像できない。
40年後に自分が思い出をどのように大切に守っているのか全く想像できないことに気づきました。
映画の中で生き生きとしている87歳のアヌーク・エーメを見た私は、この映画を今後も大切にしていこうと決めました。
テレビで放送されたこの映画をディスクにダビングして、自分が87歳になったとき再鑑賞して、自分がどう感じるのか楽しみになりました。