166.ある意味、ゴダールの『勝手にしやがれ』以上に「映画」そのものの概念を一変させた奇跡的な作品でしょう。ズームレンズ1本でアメリカを横断すりゃ、それで映画なんか出来ちまうという、コペルニクス的転回! ただ、そのイージーな方法論(?)が真に成功したのも、この本作のみということを映画史は記録することになる…。いきあたりばったりな展開のなかから、「アメリカ」という国の”素顔”が、”本質”が鮮やかに浮き彫りにされ、それは今見ても十分インパクトがある。ただ、映画に「物語」だの「生理的刺激(=興奮・快感)」といった「面白さ」だけを要求する向き、1本の作品を自分なりの興味なり意志なりで「読みかえる」ことをせず、単にその与えられた「面白さ」の好みのみを評価の判断基準にする向きには、やはりオススメしませんが。と、「物事を素直に見れない性質の悪い天邪鬼」であるぼくは、10点献上したうえで、あえて申っせていただきます。 【やましんの巻】さん 10点(2003-10-08 11:04:21) (良:4票) |
165.いや~、最後のおっちゃんがスナイパーだったとは。あんた、腕良すぎ。 【やすたろ】さん 4点(2004-05-06 23:17:46) (笑:3票) |
164. うーーーーん、手放しに激賞か、ボロクソに酷評かに二分されとりますな。或る意味無理もないか…。アノ時代に密着し過ぎなトコロがヒトを選ぶのかなぁ。デニス・ホッパーの演出ぶりもプロフェッショナルの域に達していないし…。ただステッペン・ウルフの「Born to be wild」が響く中、チョッパーハンドルのバイクでブッ飛ばすシーンは確かにカッコイイとは思う。あ、ラズロ・コヴァックスのカメラも立派だったっけ。まぁ、超低予算と超短期間で作られたニューシネマの草分けに(一応)敬意を表し…6点。銃社会ってヤツはコワイね~♪日本人で良かったヨ。 【へちょちょ】さん 6点(2003-02-27 05:34:40) (良:3票) |
163.去年会社を辞めて一年かけてアジアを旅しました。旅先ではいまだに60年代からの亡霊のようにのヒッピーに「なりたい」人たちが数多くいました。時代錯誤には違いありません。しかし彼らなりに「自由」を希求した結果であり、僕にもそれは「分かる」気がしました。麻薬におぼれていてもそれは当人の自由です。たとえそれが原因で死ぬとしても。自由とはそんなものではない、もっと崇高かつ建設的なものでなくてはならない、と言うかもしてません。しかし、そんな社会とか天下国家というような看板を持ち出すなんてそれこそ時代錯誤だと思うのです。自由であるということは自由であるがために死ぬかもしてない(殺されるかもしれない)という覚悟を持つこと。テレビ局のヤラセ冒険旅とは違うのです。われわれが容易に出来ない、それでいて憧れることを映像芸術として昇華させた作品、私にとって文句なしの大傑作です。 【dawa】さん 10点(2001-05-04 14:27:18) (良:3票) |
162.まさにアメリカン・ニューシネマの代表格。斬新な脚本と大胆な演出は今でも色褪せることなく魅力的だ。当時のハリウッドに強烈な衝撃を与えたというのも理解できる。ロックをBGMに自由を求めて南へと旅立つ二人は、混沌とした状況下で将来に不安を抱える多くのアメリカの若者を象徴している。そして、旅の道中に起こる様々な出来事は病めるアメリカの姿を如実に示している。行く先々で受け入れられない彼ら。そしてあまりにも呆気なく訪れる、不条理なラスト。一時間半のロードムービーは、自由を謳歌していてもそれは本当の自由なんかじゃない。本当の自由を求めても実はどこにもそんなものは無いんだぞ、と訴えかけてくる・・・。 |
161.わかるやつにはこのヒッピー精神がわかる。わからんやつには一生わからん。これは覆らない名作! 【BABYDORA】さん 10点(2002-12-26 13:51:18) (良:2票) |
160.誰がなんと言おうとこの作品は名作だ。考えるんじゃない、感じるんだ。バイク乗りだけが感じられる世界だと思う。 【JIN】さん 10点(2002-12-16 10:56:09) (良:2票) |
159.アメリカ白人は常に何かへの恐怖を抱いている、とボウリング・フォー・コロンバインで銃社会の根源を説いたのはマイケル・ムーアだったけど、実に40年も前に「アメリカ人はお前の象徴する自由が怖いのさ」とJ・ニコルソンが喝破していたとは驚いた。以後なにも変わっていないのかアメリカ人。デニス・ホッパーの慧眼に恐れ入る。ただのヤク中あがりのクッパ大王ではないんである。反ベトナム戦争当時の空気はよく伝わるし、音楽もぴったりで最高。スタッフ全員が口出しして収拾つかなくなったというLSDでラリっちゃってるシーンすら不思議な魅力をかもしだす、作り手の情熱ほとばしる作品。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2011-10-08 11:00:19) (良:1票) |
158.「連中は自由な人間を見ると怖がる」「自分が自由であることを証明するためには人殺しだってする」ジャックニコルソンのこの台詞が作品の全てを物語ってしまった。当時のアメリカはようやく人種差別を撤廃しようと動き出し、「自由の国」を作ろうとしていた。そんな時代背景の中、何か大きな管理下で自由を気取った人間は、屈託の無い自由人を変人扱いする。そして排除する。まだまだそんな時代だったのだろう。アメリカって怖い。怖すぎる。 【ちゃか】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-10-08 18:08:45) (良:1票) |
157.主人公二人が何を求めて突っ走っているのか分からないのがいいような、そうじゃないような感じ。フォンダの「失敗だ」と旅を振り返る言葉もなんだか納得がいく。途中マリファナの映画になったり、訳のわからん映画になってるが、その合間に、「ついてこれなかったら音楽聞いてな」とでもいうように名曲が入っているので退屈はしない。「ザ・ウェイト」が大好きな曲なので、流れたとき泣きそうになった。主人公たちにはあこがれも共感もあんまり感じなかったのだが、これが世代の差なのか。しかし、行き場のない自由というのはやはりみていて切なかったように思う。ラストはなんともあっけないので「終わりかよ」と唖然としたが、60年代の「自由」の行き着く先としてふさわしいような。それにしても、悲惨な死に方をしないニューシネマの主人公っているんだろうか。 【ジェイムズ・ギャッツ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-25 16:19:26) (良:1票) |
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156.大げさに面倒な感想を言うまでもなく、普通に面白い。ジャックニコルソンに髪と存在感がある。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2004-10-25 13:31:57) (笑:1票) |
【かずのすけ】さん 4点(2004-06-08 21:14:16) (笑:1票) |
154.この映画について改めて考えると、初めて観た時わくわくした自分と、映画の中のホッパーとフォンダ、そして現在の自分との違いに複雑な気分になる。 |
153.当時のアメリカ映画ってハッピーエンド!主人公が勝って当然! という決まりごとの真っ只中だったのでしょう。 ヒッピーが自由と平和を求め町中にたむろってた時代。 その自由と平和を求め旅立ったライダー二人が他人に自由を奪われる。このラストシーンはかなり衝撃的だったはず。 当時の若者は自分と照らし合わせて見れたのだろうし 今見るのと当時見るのとではまったく重みが違う映画のような気がする。 旅先での人々は本当に現地人の素人を使って撮影したらしいし生のアメリカを味わえる映画。 一度は観ておくべき映画だと思います。 【DiscA】さん 5点(2004-03-19 20:09:38) (良:1票) |
152.バイク嫌いな人はボーントゥビーワイルド聞き終ったら巻戻して良いよ。 【膝小僧】さん 4点(2004-03-04 05:59:46) (笑:1票) |
【k】さん 8点(2004-02-03 15:29:15) (良:1票) |
150.イージーライダーのバラード!この曲の流れるラストシーン。 これだけでご飯3杯食える。マリファナ持って腕時計を捨てて、 ハーレーのパンヘッド改造チョッパーに跨れば、現実は、はるかかなた の自由の国。のはずだったのに・・・祭りは終わります。 現実逃避したものは、現実に復讐される。 だからこそイージーライダーの一瞬の煌きに憧れるのでしょうか。 恐らくですがこの映画のポスター(ハーレーに跨る2人)は、 歴代の映画の中でも1番売れたんではないだろうか? 【iris】さん 10点(2003-12-18 21:04:08) (良:1票) |
149.僕なりにこの映画の言いたいことを考察すると、それはズバリ‘不条理さ’じゃないかと思う。ストーリーの9割以上で‘自由’をうたっていながら、ラストシーンでは「時に、人の死または物事の終わりとは、ある日突然に何ら関係のない人や物や事柄によってもたらされるものである。」・・・と。ただ、別の見方をすると「あまり自分の好き勝手なことばかりやってると、後で痛い目にあうよ。」というような人生における教訓もしくは警鐘とも感じるが、そうでないことを願いたい。 【Fatman】さん 7点(2003-04-22 20:08:30) (良:1票) |
148.オイラは10年位前カリフォルニアにいました(一年ほど)CAに行く前に一度見た時は???でしたが、向こうでも見ました(ドンギマリで)最高でした。それいらい何度も見ています(演技してる俳優さん達も本当にキマッテますよ)皆さんが知ってるCAの某ストリートや、某ビーチで結構皆さん吸われてました、それ位メジャーなたばこ?、アムスまでは行きませんが、そのようなベースが理解できないときついかも、なのでドラッグムービーと思って見て下さい。キマれば最高!英語が理解できればなお最高!!but日本では禁止っすよMJは。 【rastaman】さん 10点(2002-10-17 00:10:20) (笑:1票) |
147.厳密に言ったら精神的自由などというものはどこにも存在し得ないものだと思う。だって精神というものは僕らを縛るものであり、僕らは精神というものに本来縛られたがっているのだから。でも、そういう精神なんて今の世の中、どこを探したらあるんでしょうね。イージーライダーの主人公達が信じた自由とは、そんな自覚が生み出すある種の諦めや敗北感からの自由だったのではないかな?(だからこそ僕らはあの時代の映画を観て心を震わされるし、時代の感覚として確かにそれは僕らの胸に切羽詰ってくるのです。)彼らが敗北感への反抗に対して敗北を味わった…といえるだろうか。確かに彼ら自身はそうかもしれない。でも僕らは今でもそういう敗北感に対するラディカリズムをある生き難さの感覚として抱えている。イージーライダーという映画はそのことを僕らにそっと教えてくれるのです。 【onomichi】さん 8点(2002-04-12 01:11:43) (良:1票) |