35.ベトナムとはこんなにもヨーロピアンな雰囲気なのか…と思っていたら本当にフランス・パリ郊外のセットでした(笑)。合作な理由は監督・スタッフ・出演者が在仏ベトナム人だったから…。ベトナムの情景が一切出ないのはそういう理由だったのか。1951年の時代設定を背景に意図する少女の成長を描き、その文化なり生活など見る所も多いとは思う。“奉公少女”と言えば日本では「おしん」でしょうが、そんなに波乱万丈なものでは無く、終始幸せな生活を送っている少女の物語に、正直あまり興味を感じなかった…。セリフは極薄で、後半のムイ(20才)は殆どサイレントモード。10才のムイを演じたリュ・マン・サンは透明感のある少女で、前半はとても良かったのに勿体無い…。外国では高く評価された映像美も、確かに数有る日本映画…小津安二郎や黒沢明に影響されたようなカメラワーク。当時31才の若さで、同じベトナム女性の心理描写を表現したトラン・アン・ユン監督の試みは決して悪く無い。ちなみに、日本製の蚊取り線香はこの時代から広くアジアで売られている、ポピュラーな商品なのだそうだ。 【_】さん 5点(2003-09-21 20:20:19) (良:1票) |
34.いいムードだし、映像もキレイなんだけど、やはりあまりに何もかもが美化され過ぎている感も…。つまり、男から見た女性像とフランスから見たアジア像という2つの「オリエンタリズム」が、どうにもちらついてしまうんだな。決して嫌いな作品じゃないんですけどね、素直になれないや。主人公は、少女時代も大人になってからも、最高。ベトナム女性は魅力的だなあ…って、こういう見方がそもそもこの映画と同レベルか。 【やましんの巻】さん 6点(2003-07-16 16:43:17) (良:1票) |
33.ストーリーは良く言って繊細(ともすれば希薄に過ぎる感じ)といった所だが、ベトナムの情景・生活の描写は日本人から見ると異国情緒に溢れており、カメラワークも非常に凝っていて映像的に面白いので意外と最後までボーっと観れてしまう。これもあるひとつの国の、あるひとつの時代を切り取った映画と言えるかもしれない。その意味では色々と貴重だし、雰囲気映画としても立派に成立している作品なのは間違いない。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-11-15 23:52:00) |
32.非常に淡々と少女の日常が描かれる。時にドラマティックな展開になったり、涙を誘うような感動ポイントがある訳でもない。 ひたすらゆったりと雰囲気を楽しむ映画。 しかし、印象的な音楽や台詞も無く、登場人物に感情移入できる訳でもないので、あまりに退屈だった。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 4点(2017-10-30 10:27:13) |
31.子役が素晴らしいですね。時間の流れも、私にはしっくりきました。大人になった姿はヨケイでありましたが。 【la_spagna】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-21 23:41:29) |
30.最近、CSで再見。現実逃避で美しいものを見たいときにはオススメ。でもただそれだけって感じもする。少女がほんとに魅力的で、あの少女のまま終わらせてほしかったなという気もします。 【おばちゃん】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2011-10-11 22:22:31) |
29.前半が素晴らしい。漂い続けるカメラは、家の霊というか地の霊の視点というか。したたるパパイヤの汁、したたるロウ。なんらの恨みがましさも叱責の声もない家。熟し終わった家庭の匂いが、画面に立ち込めている。静かに静かにしゃべる。悪い時代の前の静けさ、いやこのころだってインドシナはちっとも平穏じゃなかったはずで、でもそのなかで家の静けさを維持し続ける緊張のようなものが、空気を濃密にしている。フランスでセット組んで撮ったって言うんだけど、細部のアップもあり大変だったろう。まあ20世紀末のベトナムで撮っても、同じ苦労があったかもしれないが。前半に比べると後半は、少女の初恋が成就されるということで黙劇的な緊張はあるんだけど、話が狭くなった感じ。けっきょく、女は弱しされど女は強し、っていうような話に落ち着く。みな影のように生きている独特の感じ。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-10-06 09:54:08) |
28.少女時代のムイが何とも可愛い。清純さとエロスを併せ持つ絶妙な雰囲気の子役がすごい。見ているこちらも、ゆったり寛いで微笑ましい思いで観ていたかと思うと時々はっとさせられたりして、その緩急具合が心地よかった。ただ残念ながらこの子役に見合う女優が見つからなかったのか、大人になったムイはややイメージにギャップがあり、しかも前半の良さを打ち消すような陳腐な展開になってしまいがっかり。それでもほぼ全編を通し屋敷内のシーンばかりでこれほど映像美を堪能できる作品は貴重。例えて言うなら敷地内だけでその空間美が完結しているアマン系リゾートホテルで過ごすお籠もり休暇のような、品の良い癒し系映画。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-02-15 22:38:07) |
27.少女役の女のコがとにかくかわいい! そして微妙なエロスを感じさせるところもグッド! 全体的にゆったりとした展開なので、多少イライラ感も出るが、やはりトラン・アン・ユンの作品は良いですね~ 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-10-13 10:26:36) |
26.この監督もただ単にいい映像を見せたいのだったら、映画という手段にこだわらなくてもいいと思うんだよね。ストーリーにも面白みがないし、ただただ淡々と日常の風景が綴られていくだけ。この手の手法はもうお腹いっぱいです。 【☆Tiffany☆】さん [地上波(字幕)] 3点(2007-08-25 12:52:07) |
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25.ストーリーに力を入れないのがこの監督の特徴なのかもしれないが、盛り上がりに欠けてあまり面白くなかった。 【こまごま】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2006-12-26 09:59:29) |
24.映像は十分に綺麗なのですが、ストーリー性があまりにもなさすぎるのがちょっと・・・。ヒロインの女性の表情や仕草も、今ひとつ美しさが欠けていると思う(幼少時・成人時ともに)。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-09-03 01:33:09) |
23.はじめてのベトナム映画。 パパイヤをはじめ、美味しそうなお料理に感心しました。 虫や樹木の映像も綺麗。 主人公の感情が伝わってこないので、そこが残念でした。 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-03-21 20:00:33) |
22.内容はともかく、何ともエキゾチックなタイトルに魅かれる作品。時代的にはベトナム戦争前のサイゴンが舞台。貧富の激しい国では、貧しい家に生まれた者は、子供の頃から金持ちの家の使用人として仕えると言うのは特に珍しい事ではない。ほとんどの場合、結婚するまで、運が悪ければ(未亡人になったり、離婚したりすれば)、一生、使用人として人生を終えることになる。教養を身につける余裕も無いし、またその必要も無い。それが当たり前の人生だから、別段自分を不幸だと思うことも無い。この映画の主人公の少女は、たまたま良い奉公先に恵まれ、器量が良く勤勉でもあったので、初恋の裕福な青年と結ばれることになる。一種のシンデレラストーリーと言えなくもないのだが、ストーリー性はほとんど無い。それよりも映像や雰囲気を感じる映画。「青いパパイヤの香り」と言う、タイトルもそうだが、ベトナムの庶民が見れば、この映画から郷愁や日常の記憶など、いろいろな面で心の琴線に触れることも多いのかも知れない。 【lafish】さん [地上波(字幕)] 5点(2006-01-07 03:26:26) |
21.とにかく映像が美しく、それを見ているだけで飽きない。主人公の女の子が食事の支度や掃除などの家事をする姿もこれまた美しかった。確かに明確な主題がないように感じるけれど、「目立たなくても堅実に慎ましくきちんと生活していれば、きっと幸せになれる」と、この映画を見て私は強く思った。平凡でも、きちんとした生活がとても大切だと・・・。少女時代の主人公を演じた女の子がとてもかわいかった。 【きょうか】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-09 03:42:27) |
20.今の季節にぴったりな映画。でも、前半はともかくとして後半は雰囲気に負けてました。説明が省かれすぎててよく分からなかったし・・・。盛り上がりにも欠けるので、おもしろさとしてはいまひとつかも。映像を見てほしいです。 【トナカイ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-07-30 11:39:04) |
19.同じベトナムが舞台の「ラマン」も美しかったですが、こちらも素晴らしい映像美です。ただ、昆虫やら爬虫類もドアップで映しだされるので苦手な人は覚悟しておいた方が良いです。 【わーる】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-09 22:35:25) |
18.雰囲気作りだけは凄いと思う。陰影に富むベトナム家屋、常に窓格子を入れた構図、徹底した横移動のカメラ…。更には絶え間なく響き渡る鳥のさえずり、虫の音、蛙の鳴き声、雨音、それに加えて後半は戦争を告げるジェット機の爆音…。しかし私は、それらがもの凄くあざとく感じてしまった。成長したムイが、ラスト近くまで一言も台詞を喋らないのもあざとい、てか、この演出は明らかに不自然。私はこの10年の間に何かあって、声を失ったのかと思った。それに最も肝心なのは、本作のテーマが何かってこと。ベトナム戦争直前の懐妊は、無常観の表現でしょうか? 4点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-05-09 00:36:15) |
17.瑞々しい映像は確かに美しい。音楽も良いし、スタイリッシュな映画です。けど、やっぱ退屈なのよね、お話が。ただ、別宅持ってた男にその土地のじーさんが言った言葉「魂に近い所にいると人はリラックスできるのだ」ってのはナルホドと心に残りました。私の人生が常に居心地悪いのは魂とはかけ離れた生活をしているからなのだ。そーさ、知ってるよ。 【黒猫クロマティ】さん 4点(2004-10-06 11:53:46) |
16.途中までは良かった。美しい映像、BGMやセリフをほとんど使わず撮り方と表情で語りかけてくる演出etc....しかし1時間30分あたり、いきなり10年後に飛んでからはイメージぶち壊し。もう途中からは見てるのがしんどかった。。 【A.O.D】さん 5点(2004-10-05 16:37:27) |