65.よかったー! 細部までとてもナチュラルでした。たとえば蕎麦を食べるときのナオヤの手つきとか・・。彼の演技の秀逸さは「手」ですね。全然わざとらしくないの! 朝子の、切実さのこもった、アドリブ的に見える演技にも共感しました。なんか、この映画に関しては俳優サンの名前でなく、役の名前で呼びたくなるのです。脇役に至るまで、監督の求めるものによく応えてる感じなんだけど、がんばりすぎてなくて、とにかくナチュラル。だから個人としてみんなちゃんと立っている。『二十才の微熱』と比べると、誰にでも薦められるエンタティメントに昇華されたなー、と思います。ただ、『二十才の微熱』のラストにこめられた、身を削られるほどの切実さはすでにないんですよね。時代も、監督も、大人になった、ということだと思います。プレ・ハッシュ!として、『二十才・・』も、ぜひ多くの人に見て欲しい。 【おばちゃん】さん 9点(2003-05-04 23:17:41) (良:2票) |
64.こんな映画滅多に出会えない。それなのに僕は出会ってしまった。例えていうなら『抽選で100名様にプレゼント』が当たったような感じ。本当に滅多に出会えない。本当に。なのに僕は出会ってしまった。こんなに大きな衝撃と溢れんばかりの感動と涙が出るくらい爽やかな爽快感を受け、たった100名様しか貰えないのに、それを一人で二個も三個も当ててしまったようなラッキーな出会いだ。あぁ、なぜ今なんだ?今出会うべき作品なのか?今の僕には勿体無いほど面白い。二人分の二つのスポイト、井戸に落とした青いインクと唾。二人の男と一人の女。友情、愛情、幸せ、不幸。産まれる事と死ぬ事。多くのテーマと限りないメッセージ。今の僕が受け止めれるのはほんのちょっとで勿体無い。だけど、今出会えてよかった。この映画は最高だ。大好きだ。10点だ。 【ボビー】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-04 23:30:41) (良:1票) |
63.素晴らしい。笑えて切なくて悲しくて暖かい。渚のシンドバッドでも脱帽したが、さらに超えたね。より無駄なく、より洗練された作品だった。誰だって孤独だし辛い現実を生きている。だからこそ寄り添って、傷つけあいながらも前を向いて生きようとする。橋口の目線はひたすら優しい。優しい映画、というと偽善的な臭いを感じるかもしれないが、そうではない。厳しさをわかった上での優しさだからこそ、観るものを感動させる事ができるのだと思う。それにしても、日本での知名度低すぎ!!!こういう監督が日本映画復興の鍵を握っていると思うんだけどなあ・・・ 【ロビン】さん 10点(2003-12-21 00:01:47) (良:1票) |
62.意外に良く出来た映画だったので驚いた。人間関係の滑稽さや冷酷さを巧く描き出していると思う。悩みつつ、間違いつつ生きていくことの大切さを見た気がする。 【スマイル・ペコ】さん 8点(2003-05-24 21:47:24) (良:1票) |
61.面白い面白い面白いぞー!いやー、エエモン見せてもろたわー。ゲイの監督の撮ったゲイの映画だからか(あんまりそこばかり気にしてもよくないと思うけど)すごく人間関係、というか人と人との距離感を繊細に、丁寧に表現していました。それに主役三人を始めとする出演者の演技、そして話の流れの自然さ。普通、こういうある種特殊な設定の話だと、それを「飛び道具」的に大げさに扱うような気がしますが、ホンット自然。抑えた感じのユーモアもいい感じでした。それにしても、この映画のテーマはある意味革命的、というか挑戦的ですね。ゲイが自分らしく生きていくためには、偏見の目とだけでなく、一夫一婦を当然の前提とした既存の家族制度、そしてそれを基盤に成り立っている社会そのものとも闘わなくてはいけないのでしょう。ゲイでない人も、これからは人間関係というものを根本から見直し、家族や社会といった様々なレヴェルの「共同体」というものを再構築する必要があるのではないでしょうか?(←うおお、なんか俺、インテリみてえ、しかも自分で書いてて意味がよくわかんねえぞ)まあ、とにかくいい映画でした。ここまでいいとこちらも欲が出てしまいます。あの後の、続きが観たい!ぜひ続編(もしくは続編的新作)を!! 【ぐるぐる】さん 10点(2003-03-26 18:24:01) (良:1票) |
60.すべてが作為的です。特にヒロインの造形と描写にそれが顕著です。いかにもはみ出しキャラを作り出そうとして、かえって型にはまりかけています。撮り方としても、長回しが何か所にもわたって登場しますが、それほど機能しておらず、むしろ作品自体の停滞感を醸し出しています。唯一の見どころは、兄嫁役の堅実な存在感と演技だったのですが、誰だろうと思っていたら、秋野暢子ですか! 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2024-07-12 00:51:50) |
59.(2002年 渋谷シネクイントにて鑑賞時のレビュー) 「ゲイのカップル」と「自暴自棄な女性」とが主人公という設定があざといなあ、というのが観る前の正直な気持ちでした。前評判はいいものの、どうだかなあと斜に構えていたが、なかなかいい作品でした。 作中、一貫して感じるヌルさは、ゲイ特有のものでしょうか。ゲイが主人公であるだけじゃなく、監督も? とにかく、そのヌルさが心地よいものでした。 会話の普通っぽさ、何気なさが印象的。ドモったり、モニョモニョ聞き取りにくかったり。それがナマの生活感を演出していました。 【りょうち】さん [映画館(邦画)] 7点(2021-02-06 00:46:18) |
58.「一人を二人が奪い合う」というのが一般常識としての「三角関係」。こんなアイデアがあったんだ、という感じ。片岡礼子さんは、全然知らなかったのですが、個人的に好みの顔だったので、ダメ女役なのに全然そう見えなかった。 【マー君】さん [DVD(邦画)] 6点(2015-12-06 12:17:59) |
57.邦画不作の魔の90年代を抜けてようやくまともな映画が出て来たのは嬉しいけれど、 意気込みほど面白くはなかった。 |
56.田辺誠一は嫌いな役者だが片岡礼子がとてもよかった。とても感情移入できそうにないストーリーなのだが、見入ってしまった。後味もよかった。掘り出し物。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-09-22 01:16:52) |
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55.前半は淡々としすぎていて辛気くさかったですが、後半持ちかえしました。もう少しカット数を増やして、カメラアングルも考えてほしいです。じゃないと退屈です。 【アフロ】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2012-03-19 17:11:14) |
54.恋愛ドラマが映される。その二人がたまたま男と女ではなく男と男であった。という風に。すごく自然だ。でもそれだけじゃ面白いわけない。そこに女という異物が放り込まれる。俄然面白くなる。男と女が抱きしめ合う。そこに恋愛感情はおそらくない。でもその瞬間に何かが変わる。単純に抱きしめること、抱きしめられることという行動そのものの大切さを知るというか・・。二等辺三角形がどんどん正三角形になってゆく心地良さ。しかし単純明快な三角形だけならいいのだが、どうもややこしいドラマが横やりしてくる。社会に適合しない3人が不幸から脱却してゆく様を許せない人間がいる。社会に取り込まれ続けた兄嫁。「嫁」という社会通念からはみ出ないように生きてきた兄嫁。この展開はけして悪くなく、むしろ物語に深みを与え、幸せになるために何かをしようというメッセージを明確に発信もさせている。でも複雑なのよりも単純な三角形のほうが面白いわけで、そこでもっと楽しみたいわけで、この映画、最高に面白そうな三角形なんだけどその時間が短いのよ。 あ、でも135分もあるのか。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-02-03 16:37:37) |
53.ストーリーもキャラクターも、それぞれの表情も良かったと思うのですが、なんとなく展開がもたついてスッキリしなかった感がありました。 【なこちん】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-01-13 05:29:55) |
52.久々に時間を忘れさせる映画だった。特に兄夫婦が乗り込んできてからはすごい。前半の導入からこの映画はテクニカルで、それぞれの生活をテンポ良く描きながらその出会いまでをさらりとつなげる。話はとてもシリアスだが、それを感じさせないコミカルな演出と、画の巧みさ。この家族の形を肯定する必要も否定する意味もないと思うが、親の十分な愛情を受けずに育った三人がそれぞれ家族という形を模索していく姿にこの映画の見所があるのだろう。 【Balrog】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-10-29 23:21:48) |
51.徹底的に緻密に作られた設定・ストーリー・台詞・キャスティング等々本当に「お見事!」というしかありませんが、どうしても「それでいいのか?」という疑問が残ってしまいます。もう少し若い頃(10代、20代)に見ていれば「これでいいのだ」と受け入れることができたとは思いますが・・・・・。なので、この点数となりました(傑作であることは間違いありません。 片岡礼子の演技は本当に素晴らしく満点です。) 【TM】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-07-27 10:52:18) |
50.いろんな人のエピソードがからみあってる、のはいいんだけど、どれも中途半端だったかなぁ。家族みんなの対決の場面は見応えがあったし、先が読めないストーリーも面白いし、憎めないキャラもよかったけど。 【●えすかるご●】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-01-17 01:00:05) |
49.何が良いって言われたら困るがなんか良いって感じの映画ですね。ゲイの二人ととにかく子供の欲しい女という濃い主人公の三人がそれぞれ自然で良い味をだしていて、普通は縁のないような設定でも無理なく見れます。なんか気持ちの良い映画です。好きです。 【すべから】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2008-07-11 18:46:41) |
48.映画の中で、夢を見る。ゲイのふたり。長年精神科通いの藤倉朝子。それぞれが社会の枠からはみでたマイノリティな存在でありながらも、彼女達だからこそ抱くことのできる夢を持つ。世間の偏った「常識」という枠にとらわれない彼女たちが紡ぐ夢。これを見たゲイの人もそうでない人も、きっとこの映画の中で、ちょっとおかしな、だけど面白い夢を見ることができたのではないかと思う。明るく、楽しく、ハッピーな映画。ラストはなかなかよかった。「傷つくことを恐れず、新たな一歩を踏み出すために」これがこの映画に込めた監督の思いなのだそうです。 【☆Tiffany☆】さん [地上波(邦画)] 8点(2007-07-31 05:17:29) |
47.100%ゲイが題材というわけではなく、脚本の構成上ゲイの設定が必要だったという感じです。 中盤までは非常にテンポよく観ることができましたが、終盤ちょっと失速ぎみ。ラストの締めはよかったと思います。 ゲイ役の一方(高橋和也)は元男闘呼組の人だったり、主演の田辺誠一は大塚寧々の旦那だったりと、作品以外で新たな発見がありました。 【Prayer】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-01-04 19:18:40) |
46.みなさん平均点高いですね。嫌いな作品ではないけれどちょっとビックリした。 【アンナ】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2005-05-04 00:24:32) |