【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-06-14 15:57:25) (良:1票) |
119.これはシリアスな映画だよ。それに本当の「戦争」を描いているんじゃないだろうか。かく言う私はやはり”戦争を知らない子供たち”なんだけど・・・ 「戦争映画」には色々あるけれど、その中の「反戦映画」には「西部戦線異常なし」を代表とする戦争の悲惨さを訴えるものが多い。もちろんそれも必ず必要だと思うけど「何故戦争が起こったか?」「何故殺し合いをするのか?」を教えてくれる映画はなかなか無いように思う。しかし、この映画はそれを非常によく教えてくれているように思われる。塹壕での敵同士の2人はそれぞれ”この美しい国で戦争が起こったことはとても許せないことだ”と思っている。そしてそれぞれ”相手が戦争を始めた”と思っている。また2人共、そうした想いを相手も自分と同じように持っていることに気づいていて、友情も芽生え始める。そしてここからがこの映画が特に教えてくれているところだと思うけど・・・そんな2人に各々次のような同じ行動をさせている。それは「何かの拍子で相手をナイフや銃でケガを負わせる」「ケガを負わされた方は『痛い』といってその痛みに顔をゆがませる」「そして『よくもやったな、殺してヤルー』と叫ぶ」というものだ。これらの行動を2人に同じようにさせている。そして結局2人は、相打ち的なことをやって死んでしまう。つまりこの映画は、戦争の起こる大きな要因には「単純に、肉体的に、痛い目に遭わされると相手を殺したくなる」ということ等、当人達が本能的に自らの行動としてやっている面がある、ということを教えてくれているのではないだろうか。 【メロメロ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-03-18 01:50:09) (良:1票) |
118.これほど余韻を残した映画は初めて観た。エンドロールを観ながらしばらく固まってしまった。地雷を背にしたまま助からない恐怖を突きつけて終わるラストシーンの出来の良さで評価が決まった感がある。決して反戦に重きを置いた映画とは言えないが、この戦争を始めたのはお前の国だ、と言い合う場面やお前が刺したから撃つんだというこの二人の人間の論理が、戦っている二つの国の縮図と交錯して見える。戦争状態でなければお互い隣町の住人同士であったのに。遠い国の戦争も生に近い映像を茶の間で見られる事に慣れつつある現在だが、放送局での指示が最前線まで飛び、カメラのレンズが苦悩する兵士の目の前まで迫る様な戦場での報道のあり方に問題提起もしている。観る者の心を揺さぶる素晴らしい映画。 【WEB職人】さん 9点(2004-02-29 21:58:36) (良:1票) |
117.なんかよくわかりませんでした・・・。私には難しかったです。どこを考えたりすればいいのかよくわからなかったです。 【mako】さん 3点(2003-06-21 12:40:26) (笑:1票) |
116.歴史が浅い戦争だし、旧ユーゴスラビアということもあり身近とは言い難いボスニア戦争。よってこのテーマを観る機会も少ない。 派手さは無いが戦争の無意味さを静かな構図で強烈に印象を受けた。他の戦争映画と比較すると何とも言えない違った味がある。 きっとボスニア戦争の残酷さ何億分の1の縮図なのだろう。他にも観てみたいと思いました。 |
【noji】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-08-14 00:58:14) |
114.2001年公開のヨーロッパ合作映画。ボスニア紛争の前線地帯にある無人の塹壕(=No Man's Land)で起こったとある事件を巡るブラックコメディ。ボスニア・セルジア・国連・マスコミ…様々な人間が寄ってたかってもこの小さな事件すら誰も解決できない。地域紛争・民族紛争の“どうしようもなさ”を本当にどうしようもない出来事を通して切り取った佳作だと思う。そして、事件の当事者の一人である兵士が終盤に叫んだ台詞こそがこの映画の核心なんじゃないかな。 「ハゲタカが群がって…俺らの悲劇はそんなに儲かるか!」 【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-05-07 22:13:54) |
113.序盤、現場のシビアなリアリティに比べて、中盤以降の国連やマスコミの俗な側面の描き方がベタすぎてこの映画の見方がわからなくなった。国連のミニスカ秘書、あれは笑わそうとしているの?皮肉ってことなの?コメディっていうことでいいのですか? ? ラストもねえ。衝撃といえばそうですが・・鯨が岸に打ち上げられたって人間はっちゃきになって助けようとするのに あんなことあるかな。なんぼなんでも。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-11-06 16:01:45) |
112.現代の戦争に対する皮肉をシーンにして貼り付けた、スクラップブックのような映画。映画から発信される情報量が少なく、断片的なために、内容が深いように錯覚するが、実は表面的なアプローチしかしていないため、非常に浅い。映画を見た後の充実感は無い。 【アーロン】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-07-14 15:06:24) |
111.戦争は愚かで滑稽なものと、とても見事に描いている。セルビア側とボスニア側は元より、国連軍の頼りなさやマスコミの功罪もとても巧く織り込んでいる。ドイツ人とフランス人の描写を含め、随所にユーモアも混ぜ込み全く飽きさせないものの、終始随分とシニカルなテイスト。内戦て戦争てどういう意味があるのよ?と思うと同時に、だから内戦て戦争てこういうことなのよ、とラストシーンが象徴しているのだと感じました。傑作です。 【泳ぐたい焼き】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-03-08 20:18:48) |
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110.現代を一つの設定としてうまく言い当てるのも映画の仕事。美しい田園が広がる中、背中に地雷を感じて微動もできず、便意をこらえつつ横たわり続けるという状況に、“現代”が、単にボスニア・ヘルツェゴヴィナという地域を越えて、言い当てられている。この切迫感と、それをうんざりしている気持ちとがまぜこぜになった心理状態。セルビア兵とボスニア兵が、互いに銃で脅して「戦争は俺たちが仕掛けた」と言わせ合うあたりの笑いも苦い。国連もマスコミも最後の裁き手としては登場しない。ただ遠雷が聞こえてくるだけ。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-06-12 12:10:00) |
109.敵と1対1という極限の状態の中に笑いのエッセンスを少し加え、国連の平和維持軍の在り方について問いただし、戦争の無情さを描いた、見る者を引きつける映画でした。たいていは戦争を茶化すか、または非情な場面のみを映すかだけなんですが、この映画のバランスは絶妙です。 【shoukan】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-17 17:57:38) |
108.こんなに戦争を愚かに感じた映画はありませんでした。 戦争をさせられている人がそうなのではなく。 戦争自体が、あまりにも、くだらない愚かなものだなぁ、と思います。 コメディだったのか。。。 【猿の腰掛け】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-06 17:54:11) |
107.戦争を思いっきり皮肉ってますね。国連も名前だけでな~んもできない。ニューシネマを思い出すような救いのないラスト、このモヤモヤ感がたまりません(笑)結局戦争っていうのは子供のけんかといっしょでふとしたことで起こってしまいしょーもないことで人を殺してしまうんですよね。終わり方も戦争ではよくあることで仕方のないことだと思えば、、、監督の撮り方は上手いなぁ。。 |
106.国連が無力だということがよくわかった。 日本がここに関わってなくて良かったと思う。 できればこういった憎しみの連鎖には加担したくないものです。 物語としては、後味の悪いものですけど、メッセージとしては強く印象に残った。 【もとや】さん [地上波(吹替)] 8点(2007-05-15 18:59:30) |
105.見る方向が面白い戦争映画だと思います。ひとつの場所だけ(たまに飛びますが)でこれだけ楽しませてくれるところが良いですね。そして、やるせないあの終わり方・・・戦争のむなしさを物語っています。 【SAKURA】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-02-19 22:25:00) |
104.それはすべて一日の出来事だった。 戦争はただの殺し合い。 この映画を見て思ったこと。救いの無い物語…、それが戦争。 【アンナ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-12-09 12:36:24) |
103.これは良かった。 世界の縮図をわかりやすく見せられたような映画だった。 【STEVE-O】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-17 09:24:07) |
102.すげー地味。あんまりこういうタイプの恐怖に訴える作品は観ないので、「斬新な切り口」と言っていいだろう。「戦争反対」といった固いイメージではなく、「戦争って参っちゃうよなぁ。マジでやりたくねぇ」みたいな、いろんな意味で身近な倦怠感が伝わってくる。良作。 【えいざっく】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-03-25 09:51:12) |
101.戦争のやるせなさ、愚かさを描いた秀作。ラストは正直、これで終わっちゃうの?って感は否めないけど、それが戦争であり、それがメッセージであり、それがこの映画の良さなんだろうと思った。しかしそれが戦争の愚かさであり、この映画の後味の悪さである。 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-03-20 22:43:01) |