46.こどもたち=純粋無垢・天真爛漫な存在、と型にはめていないところがいい。悪ガキがいて、いじめがあって、それでも独自な「彼ら」の世界がある。けれども、響き始めた戦争の足音は、その全てを奪っていく。激しい戦闘シーンも、流れ続ける血や涙の描写も無いけれど、「彼ら」の世界が無残に葬り去られる様子が、降りしきる雪のようにただ淡々と描かれる。「さよなら」の言葉は、去り行く仲間に対してだけではなく、二度と戻らない「彼ら」の世界に対して向けられていたのかも知れない。そして、友人に対して何の力にもなれず、あの日に帰ることも出来ない、傍観者である「私」に対しても。 【中山家】さん 9点(2003-12-03 02:11:32) (良:1票) |
45.≪ネタバレ≫最後ボネが見つかって、静かに机の上のものをかたづけるシーンの‘間合い’が素晴らしい。観終わって劇場を出た後もジワジワ泣けてきて困った。 【そうしょくみ】さん 10点(2003-06-20 01:32:11) (良:1票) |
44. すごく切ないです。学校では、多少のいじめ(?)こそあれ、様々な人種が分け隔てなく遊んでいるのですが、それを一度に壊してしまったのが、この戦争なんですね。淡々としているのですが、シャルロ(チャップリン)を観て楽しむシーンや、ゲシュタポが入ってきたときの緊張感、何ともいえずリアルでした。結末も、さることながら、ジャンが握手をして去っていくシーン、哀しかった。 それにしても、ジュリアン君、可愛かったなぁ。 【アイカワ】さん 9点(2003-04-05 16:44:34) (良:1票) |
43.ユダヤ人迫害だとか、反戦映画ってのはわかる。 話としては淡々として、冗長さを感じる。 娯楽映画に漬かりすぎたのか、良さがよくわからなかった。 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-06-30 20:12:23) |
42.数あるユダヤ人迫害を題材にした映画の中では、それほど感情を動かされるものではなかった。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-03-28 00:23:30) |
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40.ルイ・マルの自伝的作品だそうで・・・。やるせないですね、これは。ナチ映画は色々ありますが、これは、かなり私的にはキツかったです。少年たちのささやかな楽しみのある日常が一転する、その描写が、なんというかもの凄く切れ味鋭い刃物でいきなりバッサリ切られたみたいな(そんな経験もちろんないけど)感じで・・・。厳しい印象ばかりだった校長が、その厳しさ故に、自分の信念に基づいた行動を暴かれるという皮肉。去り際にボネが振り返るシーンは、涙も出ません。、、、あぁ、どんな言葉も薄っぺらくしか思えない。ルイ・マルがこれを撮るために監督業に就いたというのも納得の作品でした。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-02-16 01:04:13) |
39.「シンドラーのリスト」や「アンネの日記」などユダヤ人を扱った映画は数多くあれど、これはこれでまた良い。ルイ・マル監督の思いが込められたすばらしい作品だと思う。映画は途中までは学園ものかと思わせるほどの、微笑ましい日常生活が続くが、ドイツ占領軍のユダヤ人狩りは少しずつ迫ってくる。そしてひとつの密告から急展開に。 監督自身の少年時代の忘れられないできごとが基になっているため、とても説得力があるように思う。連行されるユダヤ人らを見送るラストシーンは、私自身も忘れることができない。なおピアノ演奏されるシューベルトの「楽興の時」第2番は、この映画に実によく合っていて、これまた心に深く刻まれる。 【ESPERANZA】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-05-28 08:43:56) |
38.淡々としすぎてラストまで盛り上がりの欠ける作品。なのでラストが思ったほど悲壮感がない。もうちょっと起伏の激しいエピソードが随所に欲しかった。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-02-03 13:18:24) |
37.いい映画だなぁ。 夢と冒険、ファンタジー溢れたドラマチックなベタ映画もいいけど、胸をチクリと刺すようなセンスのあるドラマにはなかなかお目にかかれない。 二人の主役のうち、いつも寂しそうな顔をしているユダヤ系の少年が印象的だったが、本作は彼らの交流を淡々と描きながらも、さりげない反戦のメッセージとともに静かな感動と余韻を残してくれる。 いっさいのセリフを排したラストの絵は、彼らの小さな世界で、彼らなりに人生経験を積んでいるんだな、という思いがひしひしと伝わってきた。 言葉など必要ない。映像だけでも、十分心情を表現できる。 久しぶりに映画らしい映画を観たな、という満足感を与えてくれた作品だった。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-24 20:50:30) |
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36.悪い映画ではないけれど、むしろ良質な作品だとは思いますが、もしシナリオ段階でハリウッドや日本映画界に持ち込まれたら、全面書き直しになっていたことでしょう。あまりにも描き方が平坦で、微妙で、観る側に“読解力”を強いるから。「古文」の授業で短歌や俳句の解釈をやらされているような感覚です。 けっして米日の映画が優れていると思っているわけではありません。要は「文化の違い」かなと。それはちょうど、あの竹馬の妙な乗り方を見て感じた違和感と重なります。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-02 02:27:45) |
35.子どもたちの顔と名前が一致するあたりから、引き込まれる。最後の落とし方も、ルイ・マルらしい。子どもたちの顔と名前が一致したところで、もう一度最初から見たいと思う映画だが、実際見るかというと、そこまでではない。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-03-09 06:59:11) |
34.なかなかお目にかかれませんよね あちこち時間をかけて探してもなかなか見つからない 買うとしたなら中古市場でもウゲゲな値段になってるし、それに某ツタヤディスカスのDVD宅配レンタル在庫はたったの一枚しかないというのに、一位予約希望者が今では40名越えなんですよね これではラチあかない だから必死で探しましたさ 福岡県内を。でも置いてない見つからない何でないんだ だめじゃん福岡って諦めかけた時、幸いにも見つけてしまったんですよね ツタヤ老司店で。ありがとうツタヤ ナイス老司店 ナイス自分。観れてよかった 長年のまだ見ぬ恋人的存在だったんですよね さよなら子供たち。 残念ながらレンタル物件なんで手元には残らないんですが、7日間のあいだで十分3回観ました 堪能出来ました。 見方としては一度目フルに流して(子供たちの名前はどれが誰なんやら案外わからないまんま) 二度目は字幕が読めるスピードで中盤まで早送り(正直、前半部分の展開はかなりだるいんで早送りしてしまったのも致し方ないとは思ってる)。そして、子供たちの顔と名前、登場人物、出来事、結末を全て分かりきった上で観直した三度目、 一度目二度目を見終えた時以上に切なくてやるせない思いが沸々と増していた。それと同時に考え込むべき要素が増えていた。そんな自分的見方を参考に申し上げておきたいんですが、これ、一度流す程度に観ただけでは満足出来ませんよ 例え途中のだるい展開を早送りするなりしたとしても とにかく子供たちの顔と名前を一致させてから観る事により、もっと意味がわかってきます 悲しさが増します。 よって、せめて一度以上の鑑賞される事をお勧めしてみたいんですが、余計なお世話になってしまいましょうか どうもすみませんでした。 【3737】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-08-02 22:10:07) |
【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-09-03 16:24:32) |
32.やりきれないけれど、これが人間がしてしまった大きな間違いであることは消せない。いつまでも残すべき作品だと思います。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-11-19 16:49:15) |
31.時間が長く感じ、だるかった。でもラストのジュリアンの表情は印象的で、切なさと深い悲しみが感じられた。 【Syuhei】さん 3点(2005-02-06 05:02:11) |
30.子供ってのは無邪気な残酷さを持っているから、双方傷つけあう事も多いのかもしれないけれど、そういう危うさの中にも子供たちなりの友情というものもあるんだと思います。自分の素性を隠しながらのボネの普段の生活は相当なストレスだったと思いますが、友情によっていくらか緩和されていたと信じたい。その友情が最終的に引き裂かれるシーンはやはり辛いものがありました。 |
29.ダメですね、他のレビュアーさんのように詩人にはなれそうにありません。自分の肌にはまったく合いませんでした。 【K】さん 5点(2004-10-04 17:19:33) |
28.「さよなら子供たち」って、こんなに重い意味があったんだ。ルイ・マルの一生忘れることのない郷愁のような思いが、自分の中にまで伝わってきて、やるせなかった。 【omut】さん 8点(2004-10-01 21:29:25) |
27.たんたんと進みました。派手なところはないけど、人物の心情がよく伝わってくる映画は好きです。でもやっぱり地味で退屈しちゃった‥。あまり歴史に興味が無いときに観たからかなぁ‥。実は、うちの定期購読の新聞は週1で「週刊テレビガイド」が届くんですが、それに載っていたラファエル・フェジト君の美しい横顔にひとめ惚れしてしまったので、録画したんですね。これ観るには動機が不純でしたね。 授業中ゲシュタポが入ってきてからラストまで、意外と落ち着いていました。ジュリアン君も意外に冷静でびっくりしました。今までのナチスとユダヤ人のイメージと違うので驚きました。しかしジャンのその後は、本当に想像したくないです。 |