7.電話ボックスの内外など音の生殺に自覚的な作品ですが、殺人シーンにおいては殺される者の悲鳴や呻き声といった“音”を消すことで、殺した者の心理、臨場感を盛り上げています。そしてニョキッと出た腕と道化のような絵が視覚的に殺人者の心理を支配し、その緊張感に音がまとわりついてきます。大英博物館での追跡シーンは、後年の自由の女神やラシュモア山を想起させ嬉しくなってきますね~。ラストの絵はBlack Mailに添付された画像のようで、向けられた刃は彼女に、見る者に深く突き刺さり、差出人名を確認するとヒッチコックとなるのです。 【彦馬】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-15 12:48:08) (良:2票) |
6.見始めて、あれこれもしかしてサイレント?と意表をつかれた。 もうヒッチコックのサイレントは大体は見たはずなのに、あれ? だけど、途中から音声が入り二度目のびっくり。 内容としてはなかなか入り組んでいて面白いが、展開の遅さで少しイライラしてしまった。 しかし終わり方は完全に予想を外された。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 4点(2020-09-20 19:42:46) |
5.元々サイレント映画として撮られていたらしい。それが途中で刑事たちの会話が入ってびっくりした。サイレント映画の場合、印象に残る映像や心理状態すら音楽で表現する巧みな効果などが見られる。この映画もそうだ。ところが台詞が入るとどうもそっちの方に神経がいってしまって、せっかくの緊迫感が薄らいでしまったように感じられた。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-04-25 06:13:04) |
4.例えば、灰皿のタバコを使って見せる時間の経過であるとか、電飾を錯覚してナイフに見せるとか、絵画やダラリとした腕の記憶であるとか、犯人追跡で見せる緊張感を煽るカットバックであるとか…、今日では当然であるような手法をヒッチコック監督は当時から正確無比に使っています。さらに初のトーキーであるものの、ただ台詞を話させるだけに留まらず、早速お喋りのおばさんにナイフと連呼させ脅迫観念を募らせたりと、常に効果的な方法を模索している感じが窺え、その発想力は凄いとしか言い様がありません。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-11-09 18:27:46) |
3.サスペンスにしてはほぼ全くといっていいほど緊張感がない。殺人をするまでの前半が長く、そのわりに終盤にかけてがあっさりしている。ヒッチコックの映画技法は多少楽しめるが、面白くはなかった。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 3点(2008-01-30 15:39:19) |
2.大英博物館のシーンなどなど、ヒッチの源流を感じます。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-01-03 20:15:45) |
1.録音状態がひどくて映画として楽しめるレベルじゃないですね。なんといっても台詞が聞き取れないレベルなのは致命傷です。これは日本語字幕はおろか英語字幕すらないDVDのせいなんですが、台詞以外にも音があったりなかったりするので、TVの故障かと思いました。古い映画を楽しむためには、映像効果や効果音をある程度は我慢する必要がありますが、これはちょっとひどすぎでした。主演の女の子は(二の腕が逞しかったけど)可愛かったです。 |