7.とても綺麗に心に残るファンタジー、セットや特撮なんかが現在の映像技術と比べるとたしかにチャチなんだけど、舞台劇みたく一つ一つのセットを人の手で作ったハンドメイドのぬくもりみたいなのがあって、そういうのも含めて作品全体がとても暖かく感じられた。たくさんの人形が宙を舞ってトランクに吸い込まれるシーンがあって、そこで人形についてる釣り糸がチラリと見えたりするんだけど、むしろ、ほほえましく思えたり。CGを多く使っていたら、かえって大げさで味気ない感じになってしまいそう…。モモが時間の国で「命の花」を見せられるシーンや、最後の大団円のシーンは美しくてジンと来ました。頭がつるつるな灰色の時間泥棒たちには笑えもしたし、切実に考えると恐ろしくも思えてきた。時間に追われ、あげく灰色の心や表情になってしまっている人々に対して「時間とは命そのものなのです」というメッセージが原作には込められているようですが、かなり胸に響きました。余談ですが、以前、都心部のオフィスビル街にあるマックで、レジカウンターに砂時計を置いて時間内に必ず注文の品を用意する、という試みをやっているのを聞いた時、真っ先にこの「モモ」の話を思い出した。経営戦略とか事情はあるだろうけど、店員は大変だし、見ているお客のほうもハラハラしてしまうだろうし。何より、楽しく仕事をして楽しく食べることは、そこでは許されないことだろうな…などと、考えると虚しくなってくる…。 |
6.個人的にミヒャエル・エンデ原作の映画なら「ネバー・エンディング・ストーリー」よりこっちがおススメ。何しろエンデ自身も脚本に参加してるし(出演もしてるし)、かなり原作に忠実な作りになってます。特に前半30分くらいの出来はとてもいいです。モモ役のラドスト・ボーケルも可愛いし。ただ、マイスター・ホラの部屋でモモが時間の秘密について知るシーンと、時間泥棒との戦いの最後のシーンがちょっぴりしょぼいのが残念。。ま、とっても神秘的かつ哲学的なシーンなので映像化はかなり難しいところではあるのですが(あそこだけS・キューブリックに頼めればよかったのに・・・って無理か?)。ともあれ、なかなか良質のファンタジー映画に仕上がっていますので、日々、時間に追われている人(ひょっとして知らないうちに時間を盗まれていませんか?)におススメです。 【ぐるぐる】さん 8点(2003-08-01 19:26:20) (良:1票) |
5.もうぜんぜん合いませんでした。ストーリーと演出が抽象的すぎます。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 2点(2011-07-05 18:15:28) |
【マーガレット81】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-07-10 21:41:55) |
3.原作も大好きですが、映画の色合いも良かったです。吹き替えで見てしまったので、少し気になるしゃべり方の人がいましたが「シュレック2」みたいに映画をぶちこわすほどではなくてホッとしました。子供向け映画の定めで原作に比べて悪者が弱いなあと思いました。ニネット・ダヴォリは相変わらずの笑い顔で楽しかったです。 【omut】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2006-01-26 23:24:43) |
2.哲学チックで教訓的で、とてもドイツ的な物語。でも難解ではなく、易しい。子供向けの映画ではあるけれど、そのテーマ性には身につまされるものがある方も多いのではないかと思う。セットなどがしょぼいのはご愛嬌。素敵な映画ですよ。日々時間に追われる方、そんな自分を考えてしまう方、ぜひぜひ可愛いモモに出会ってみて下さいな。 【ひのと】さん 8点(2003-12-30 16:36:12) |
1.かなり原作に忠実に出来てると思う。小学生の頃に見た時は意味不明で、中学生か高校生のときに原作を読んで、しばらく前に映画をまた見たら結構面白かった。 【ディーゼル】さん 8点(2003-11-04 21:05:21) |