5.原作を読んだのが10年以上前なので、かなり独断と偏見が混じっていますが、自分にとってのノー・ライフ・キングとは以下のようなものでした。ゲームの中で繰り返される数万回の誕生と死。それは、0と1の羅列から生み出される只の記号にしか過ぎないのだけれど、少年たちは心の奥底で、産み、殺し続ける行為に、自らが神であることに対する不安と罪悪感を蓄積させていた。それを埋め合わせようとする無意識が造り上げたモンスター、それがNO LIFE KINGの伝説・・・。こういう気持ち、映画をつくっているオッサンたちは本当に理解してくれるんだろうか。一抹の不安を抱えながら、ビデオを再生しました。不安は的中しました。「ぼうや、ファミコンばっかりやってないで、外で遊べよ!」・・・こんなカンジで、映画は終わっていました。なんか、やる気なかったみたいっす・・・。