248.本作の見所はなんといっても、その多彩“男ばかり”の登場人物。
なんと、総勢8人!
彼らは、強盗集団を結成するのだが、それぞれをカラーネームで呼んでいる。
「ホワイト」とか「ブルー」とか。
そんな魅力あふれる8人を、画像を交えて簡単ながらレビューしていきたい。
まずは、ハーヴェイ・カイテルが演じたホワイト。
ハーヴェイ・カイテルの出演作品は相当数観たが、その中で、本作における彼はそれほどハマり役という感じはしなかったが、それでも重要な役どころを演じており、最後の最後まで活躍する。
次にティム・ロスが演じたオレンジ。
この人もカイテルと同じく、最後の最後まで重要な役割を演じた。
しかし、どうもクサすぎるキライが・・・
まあ、役回り的には妥当なのかもしれないけども。
そしてマイケル・マドセンが演じたブロンド、これが一番カッコ良かった!
このマイケル・マドセンという俳優、『キル・ビルVol.2』でも印象的な役を演じていて素晴らしかったけど、本作でもそれに優るとも劣らない魅力を発揮していた。
口元に笑みを浮かべながら、ウイスキー・グラスを傾けてドスの効いた声で語るところなんぞ、キマり過ぎ。カッコよすぎ。
アメリカ人らしい魅力を持った俳優で、本作で一気にファンになったね。
そして、ボスの息子であるエディーを演じたクリストファー・ペン。
残念ながら、去年亡くなられたとのこと。
本作では、マイケル・マドセンの次にカッコ良かった。
ボスの前でマドセンとふざけた取っ組みあいをするんだけど、大柄二人がジャレ合うこのシーンは迫力もあり、それでいて和み感のあるいいシーンだった。
こんな俳優が早くに亡くなってしまったのは、まことに残念である。
そして最初から最後まで“異端児”を演じ続けたピンク役のスティーヴ・ブシェミ。
決してカッコのいい役ではなかったけど、屈強な男達の間に入って、なかなかの個性を発揮していた。
残りの3人は簡単に。
ローレンス・ティアニーが演じたボス(ジョー)。
言ってみれば、『西部警察』の石原裕次郎みたいな感じの存在。
エディ・バンカーが演じたブルー。
ほとんど出番ナシ。
監督のクエンティン・タランティーノも出演しており、演じた役がブラウン。
前半であっさり殺される。
しかも不自然な笑顔がどうも・・・