18.この作品、ここでの評価の高さに前から必ず観よう!と思っていたものの、相米慎ニという監督がどうも苦手でして、なかなか借りてこなかったけど、今回、借りて来て良かった。心から本当にそう思う。父と母の都合によって、ある意味、家庭崩壊状態にあるこの3人の家族、そんな状況の中で揺れ動く子供の気持ちを見事に描いていて感心させられた。これだけ子供の気持ちを痛烈に描いている作品はなかなかないと思う。レンコが父親の会社の近くで電話してくるシーンでの祭の音、父親(中井貴一)とレンコ(田畑智子)のやりとり、その後も何度も繰り返し出てくる祭のシーン、夜の花火、それを見つめる娘と母(桜田淳子)、夏休みの宿題テーマにしながら家族とは何かということが上手く描き出されている。最後の方の海でのシーンが特に好きです。それにしてもこの作品のレンコ役の子の演技は凄い!としか言えない。これからも素晴らしい監督と出会えれば、日本を代表する名女優になること間違いないでしょう!また一つ、いかにも日本的な作品に出会えて良かった。そして、今までは苦手だった相米慎二監督の他の作品についてももう一度、じっくりと見直したいと思う。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-10-01 22:06:08) (良:3票) |
17.田畑智子という子役、どこかで見たことがあるなぁ・・・と思っていたら、現在も活躍している、あの「タレント」の田畑智子なんですね! 田畑智子のデビュー作ということで、何か掘り出し物を観たような気になれました。 しかし、鬼の様な長回しの連続ですなぁ。 すごい、すごすぎました。 溝口健二もビックリの気合いの入った長回しシーンの数々に感動しました。 しかも、当時まだ子供だった田畑智子を使っての、あれだけの長回し。 さぞかし厳しい演技指導を受けたのでしょうな。 田畑智子というタレント、いや、「女優」を見直しました。 単なる愛嬌のあるタレントではなかったんですね! 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-11-23 23:46:51) (良:2票) |
16.相米慎二監督といえば「跳んだカップル」、「セーラー服と機関銃」などのアイドル映画がすぐに思い浮かんでしまい、あまり見て来なかったが、これはそんなイメージを見事に忘れさせてくれた秀作だった。中井貴一と桜田淳子の演技はもちろんうまいが、子役の田畑智子がすごく良かった。子役は大成しないとよく言われるが、今の彼女の活躍ぶりを見るとこの言葉は当てはまらなかったみたいだ。同級生役の茂山逸平もいい味を出していた。エンドロールのバックの映像も印象的だ。見て良かったと久しぶりに思える映画だった。 そして、相米監督にすこし興味を持てた。 【イニシャルK】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2005-03-27 15:12:34) (良:2票) |
15.あんまし「天才子役」などという言葉を安易に使ってはいけないと思うのですが、この作品の田畑智子は素晴らしい!ちょっと大人びたところのある少女の悲しみや不安を実に瑞々しく表現しています。後半のお祭りの中を走りぬけて、どこか幻想的な森で一夜を明かすシーンなどはとても良いです。こーゆー邦画の良作を埋もれさせてはいけない。 【ぐるぐる】さん 8点(2003-11-19 18:16:11) (良:2票) |
14.タイトルからは想像しにくいが、離婚寸前の家庭を扱ったなかなかの感動作。中井貴一、桜田淳子らの演技や関西弁も上手いが、なんと言っても田畑智子がいい。お涙頂戴的演出を感じないと言えば嘘になるが、風呂場に閉じこもったシーンでのセリフなど、彼女の演技には何度か泣かされてしまった。相米監督のマジックにズキュンとやられてしまった。 内容が良いだけに惜しまれるのがこの「お引越し」というタイトル、こりゃダメだ。間違っても『裕福な家庭が舞台の、引越しノウハウてんこ盛りなお話し』なんかでは無い、誤解無きよう。 【じゃん++】さん 8点(2003-11-03 16:36:36) (良:2票) |
13.主要人物に現実感が感じられず、どこか嘘っぽい。これはシナリオと演出、どちらに原因があるのかよくわかりませんが。途中に出てくるおじいさんとおばあさんだけが、それらしかった。京都人からすると、学校と自宅が離れすぎていてこれも違和感大。私立小学校とも思えません。そもそも、なぜ京都が舞台なのか。必然性がわからない。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-12-01 18:11:38) (良:1票) |
12.親子や夫婦のあり方を考えさせられる異質なヒューマンドラマ。 中井貴一と桜田淳子の水準以上の演技は当然として、これがデビュー作となる田畑智子の天才振りが作品の質を底上げしている。 天才とはよく言ったもので、まさに天賦の才能。 それ以上にも、それ以下にもならない。 その後の田畑智子の微動だにしない演技力の平行線には驚かされる。 とは言うものの、この作品の素晴らしさが失われるわけではないだろう。 おめでとうございます。 【もとや】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2004-04-03 10:55:47) (良:1票) |
11.いい映画。 親と子供の事情が良く描かれてる。(ビデオ) 【zero828】さん 8点(2004-02-24 21:17:48) (良:1票) |
10.中井貴一のヘタな京都弁が耳について集中できなかった。田畑智子は良かった。かわいいしかしこそう。「おめでとうございます!」が今流れてるカードのCMとかぶってる。。 【drop】さん 7点(2004-02-15 12:32:28) (良:1票) |
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9.このタイトルゆえにこの映画があまり知られていないということは多分にあると思う。なぜこんなタイトルにしてしまったのかは不明だが、映画自体はとてもよく出来た家族ドラマだった。何と言っても子役として主演している田畑智子の演技が素晴らしい。子供らしいエネルギーと複雑な心理状況を見事に演じていた。相米監督ならではの淡々としたカメラワークと映像美も印象深い秀作である。 【鉄腕麗人】さん 8点(2003-12-21 17:44:19) (良:1票) |
8.これを見ると、桜田淳子はつくづく惜しいことをしたと思う。このまま女優をやっていたら、多分歌手よりも成功していただろうと思う。田畑智子については↓の方たちが言ってるので省略。えーっと、、映画そのものについては、、あまり印象にないです。 【キリコ】さん 6点(2003-11-28 22:25:06) (良:1票) |
7.相米慎二監督の作品は長回しという技巧ばかりが突出しておりあまり好きになれないのですが、この映画は比較的人間ドラマと技巧のバランスが取れているので好きな方です。しかしそれも脚本に参加された奥寺佐渡子の功績に依るところが大きいのではないでしょうか。相米慎二は離婚という現実に直面した家族の心情を描くことよりも、スペクタクルなシーンを構成することに注力しているように見えます。祭りのシーンが挿入されるのもそれがいかにもスペクタクルな描写だからでしかなく、具体的な何かの象徴として提示されているわけではないと思います。あるいは海外の映画祭に出品されておりますので海外受けを狙った計算なのかもしれません。ドラマとしても今見直すと離婚しない夫婦が多数派であることが前提とされており、現代の多様な家族像の前では古びてしまっています。 |
【ホットチョコレート】さん [地上波(邦画)] 5点(2012-06-10 06:21:41) |
5.2011.11/1鑑賞。夫婦のギスギス感が良く伝わる。桜田淳子が思った以上に上手い。 京都?の祭りからの演出が子供から大人への脱皮の一段階を現しているのかも知れぬが私には今までの流れをぶった切る印象の方が強く好みでは無く、唐突感の方が強い。ラストシーンも私が夢見てる感じでスッキリせず。でも子供の気持ちよく解かる。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-02 09:54:41) |
4.知らない作品だったけれど田畑智子のデビュー作ということで録画しておいた。見はじて、アレ?アレ?もしかしてこの後ろ姿は・・・?桜田淳子。驚いた。ウィキによればこの作品が公式な仕事の最後のものらしい。こんな年齢まで仕事してたんだね。 あと、長回しで有名な監督が、この作品から長回しに執着しなくなったと、別サイトの解説に書かれていたけれど、十分に長回しだったなあ。 【フラミンゴ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-10-28 20:07:33) |
3.親の離婚を題材に、少女の心情を描いたドラマ。 夫婦の別居に至るまでの過程や心理描写を、時間内に収めること自体が無理なのだが、 子供目線という設定がここで生きてくる。揺れ動く心の葛藤を少女役の役者が好演。 演出も中々いい。大人の視点から見ると、このラストで本当にいいのかという疑問もあるが、 他に見せ方もないよなという思いもある。地味な内容だが、何となく心に残っている佳作。 機会があれば、もう一度観てみたい。 【MAHITO】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-08-21 12:40:52) |
2.この監督は水が好きで、今回も不意の夕立やら疎水やら出てくるんだけど、それよりも火が圧倒的だった。引越しのゴミ燃し(放火のニュース)、アルコールランプ、大文字焼き、祭り、舟の炎上。少女の成長って民俗学的にもよく火と関わってる(『ミツバチのささやき』でも跳んでた)。それを背景にして、レンコが「おめでとうございます」と叫んだときには感動した。成長することを自分で祝福し、毅然とまなじりを決して受け入れていく。崩れて行く家族にすがろうとする自分を「おめでとう」と叫んで奮い立たせていく。おめでとうとは、ただお赤飯を前にしてるってだけでなく、厳しい言葉なんだね。前半は「けなげ」のパターンに収まってしまうんじゃないかと思ってたが、あの「おめでとう」でそこから一歩進めた。風呂場に立てこもるときの廊下の緊張、そうか立て籠もる話が好きなんだな。鋭く尖った三角形のテーブル。レンコはよく走った。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-07-22 10:13:25) |
1.子供の方は、いろんな場面でわがままでうるさくてあまり可愛いと思えないし、両親の方も、それに対するきちんとしたしつけなり親としての毅然とした対応ができているとは言い難い。したがって、内容面ではそんなに入り込めませんでした。演技の方では、田畑智子はひたすら朗読調の一本調子、中井貴一はキャラクターに合ってない上に関西弁が異様にぎこちなくて、どちらも評価はできないのですが、桜田淳子の意外に堅実な演技には驚きました。こんなこともできる人だったんですね。この作品は彼女にかなり救われてます。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-01-09 02:07:11) |