6.ビーバップハイスクールでは物足りなくなった人のための劇薬級の映画。何がって、このデタラメさが。
ビーバップそのままのチンピラ若造仲村トオルが、さんざん単細胞ぶりを発揮した挙げ句、ヤクザも刑事も怒らせて三つ巴(?)の抗争へ。マシンガン、火炎放射器、手榴弾、日本刀で襲いかかってくる刺客たちとの、いつ終わるともしれぬ激闘が、一大クライマックスとなっています。
作中のシーン全てではないだろうけれど、タイトル通り実際に新宿の街中でロケ撮影されたシーンも多く見受けられ、しっかりと雰囲気を伝えつつも、その無謀さがまた何となく胡散臭かったり。
クライマックスの銃撃戦、爆破、炎上。日本映画もやればここまでデキるんだなあ、と。いや全然デキてないけどね。でも大胆、そして勢いがある。これを厚かましいとも言う。素晴らしいとも言う。ジョン・マクティアナンはもしかしてダイハードを撮る前にこの作品を見てたんじゃないかとすら思えてくる。いや、思うだけなら勝手でしょ。
それにしても、プロレスラー木村健吾よりもピッチャー江夏豊の方がやたら迫力あるのは、どうしたもんだか。