6.ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(準グランプリ)を受賞した作品。
ペネロペ・クルス主演の熱い熱いスペイン映画。
そして衝撃のラスト。
ただ単にビックリするという意味での衝撃のラストではなくて、“映画の始まりの時点では絶対に予想できないであろう”という意味での、衝撃のラストである。
ペネロペ・クルスは、本作で映画初出演にして初主演を演じた。
そして、その過激な役回りが話題を呼んだ本作。
終始、“吸わせ過ぎ”である。
私は、こんなに吸わせ過ぎの映画を観たことがない。
あと、屋外で駅弁を食べるのも凄い。
駅弁ってのは、普通、電車の中で食べるものではないのか??
でも、屋外だと解放感があっていいのかな?
本作は、全体的な作りとしてはやや緩慢な印象を受ける。
とにかくゆるい。
だが、そこは「スペイン映画」。
日本人的感覚で単純に評価するのは違うような気もする。
ただ、これが「スペイン映画」と断定するのも危ない気がする。
でもとにかく熱い本作。
「スペイン=熱い国」のイメージにピッタリくる作品ではある。
本作を楽しむには、理屈を唱えてはならない。
ただただ、目の前で起こる事象を真っ直ぐに受け止めるべし。
そうすれば最後には、“ニヤり”とさせられるであろう。
そして、本作の“熱さ”に心焦がされるに違いない。