316.この映画に心底共感できるのって、ダメ男の証のような気もするんですが、メチャクチャ共感いたしました。ダメ男にしか分からない映画だと思います・・・ホント。実際には有り得ないストーリーだけど、「コレ、俺じゃん・・・」って思えた男は、きっと最高の評価を下すと思います。できれば、この映画の良さが分からない人生送りたかった・・・・・。 【スカーフェイス】さん 10点(2004-03-22 06:38:50) (良:4票)(笑:1票) |
315.都合のいい話と言われたらそれまでなんです。でも、そこがいい。 とことん情けないダメ男ビリー。でもレイラはビリーのダメな部分を知っていてなお、「あなたほど素敵な人はいない」と無条件に愛してくれる。大抵の人はこういう愛情を両親からもらいますが、ビリーにはそれがない。そのままの自分を受けいれてもらったことがないと、普通の自尊心を持つこともできない、心の安定を欠いた人間になってしまいます(単純な言い方ですが)。あれだけ冷たくあしらわれているのに、親の関心を買おうとするところなんかリアルで、すごく痛々しい。 そのビリーに向かって、「あなたは世界一優しい人、世界一ハンサムな人」ってレイラが言うシーン。もちろんそんな訳ないんだけど、それでもあんなふうに言ってくれる。たいしてのめり込んで観ていたわけではなかったのに、そこでポロッと泣いてしまいました。 親との歪んだ関係にとらわれてバカげた罪を犯しそうになったビリーが思いとどまったのも、あの言葉があったからでしょう。ビリーがレイラのような女性に好かれるなんて、ストーリーとしてはご都合主義と思われても仕方がありません。しかし、ビリーのような人にはそんな奇跡的な出会いが必要でした。 これはラブストーリーであると同時に、心に何かが欠けた人間が満たされるまでを描く物語でもあるのです。とても優しく、希望に満ちた映画でした。 【no one】さん 9点(2005-02-23 21:17:37) (良:3票) |
314.ヴィンセント・ギャロは、自らの腐っていく弱さと自閉していくイノセンスをギリギリのラインで救済して見せたのだと思う。この映画を「主人公にとって都合の良すぎる展開だ」ということで責めるのはちょっと違う。それはその展開こそが映画の方法論だからだ。この映画が指し示す「愛情」というテーマには切実に納得させられた。心底共感したと言うと僕もダメ人間ということになるのかな? まぁそれはいいけどね。ビリーにとってレイラが確かな存在として捉えられる、その弱さを包含したからこそ了解される「愛情」がビリーを破滅から救うことになる。ビリーというとてつもなくか弱いキャラクターをギリギリまで粗暴に扱っておいて、最終的にレイラへの「愛情」という装置に吸収してしまう方法は、一見するとなんの変哲もない物語に思われるかもしれない。ただ、僕にはその弱さの自明的な崩壊がギリギリのところで救われるというか、1周ひっくり返ってやっぱり救われる、崩壊への暴力と広範囲な救済をない交ぜにするような「愛情」という風呂敷でスッポリと包み込んで救われる、というような微妙に違和感のあるラインがとても新鮮だったのだ。ギャロが最後のシーンで描きたかったのは、個から愛への広範囲なひっくり返しの救済というイメージだったのだろうと思う。確かにイメージへの意識が強すぎて、展開が唐突な感じがしないでもない。レイラの母性を強調しすぎる点もちょっとひっかかる。しかし、今の世の中で成熟を永遠に放棄した人間たちがその内包している弱さを開放する方法など全くないのが現実なのだ。ギャロはそれをどうだと言わんばかりに開放してみせた。そこには人間の成長物語など初めから存在していないことに留意してほしい。人間の弱さこそ優しさの源泉だと僕は思う。しかし、それは腐っていくものだ。そして、それは絶対的な強さに転換などしない。僕らはそれをただ抱えていくのみで、そのことは人間の成長とは全く関係のないことだ。敢えて言えば、損なわれつつある人間が絶対的な個という「強さ」を放棄することによって回復していく、そういう可能性の物語なのだといえるのではないか。 【onomichi】さん 9点(2004-05-19 01:25:36) (良:3票) |
313.レイラがビリーを好きになるきっかけが描写されていないのに、恋に落ちてるのが理解できない。だって、ぜんぜん魅力的じゃないでしょう。どこをどう解釈したら、ビリーが優しい人になるのか、分かりません。そりゃ、ビリーにとってレイラは都合のよい女の人でしょう。誰も愛してくれなかった自分を、愛してくれる可愛らしい女の人なんですから。でも、結局自分の愚行の理由を、すべて環境に押し付けて、環境が好転したから愚考を回避した、というラストではビリー自身何ら成長しておらず、相変わらずの自分勝手な甘ったれ野郎ということになる。つまり、序盤でのあの好感の持てない人物とイコールのままなのではないでしょうか。弱さや甘えと、優しさと繊細は別物。そこはまあ、今後変わっていくとも想像することも出来ますが…。あと、中盤の盛り上がりに欠けます。 【虚学図書之介】さん 3点(2004-05-15 15:03:33) (良:3票) |
312.たまに80点取るのび太より、いつも100点の出来杉に幸せはくるべきである。 【笹】さん 5点(2004-01-30 04:40:05) (良:2票)(笑:1票) |
311.これは…感性が合わなかったのかなあ…。個人的に、ストーリーがない映画って駄目なんです。詩的な映像はいいんだけど、起承転結が無い話って、のめり込めないんです。 【金子淳】さん 4点(2004-08-05 18:25:59) (良:2票) |
310.ああー、これって日本でいや"ヤンキー・純粋・不器用"だよな。島田紳助がよくいってるんだよね、「ヤンキーって不器用なだけやねん、けど純粋やん」みたいに。この考え方が昔から根強く残っているのは元ヤンの方々が社会に出て活躍して、その自己肯定の一つとして使用されているんだろうな。そういう考え方もあるんだなー。と、共感もせず淡々と観て思いました。この映画、元ヤンの方とかズバリはまるんじゃないですか?「虚勢・神経質・暴力的」って綺麗にダメ男を作り上げていて、ターゲットにはまったらこりゃ泣くだろうなという演出でした。(意図的ではないにしても。)共感はできないんですが、「いるいるこんなヤツ!」みたいな楽しみがあります。特にレイラがビリーに惹かれていく過程は興味深く観てしまいました。日本でも、どうしようもなくダメな男にばかり捕まってしまう女っていますよね。肉体が豊満で、露出が高くて、ちょっと勝気な女、まさにこのレイラのタイプです。アメリカにもいるんだと面白くなりました。あれを「優しい」と知覚してしまうのは、悲しい性というところでしょうか。しかし、結局ダメ男は自分で沼から這い上がれないんですね。レイラの慈悲にすがって幸福になる。なんだか悲しい物語です。幸福な結末だから悲しくはないのかもしれないけど、やっぱりなんだか悲しい。やっぱり人間ウソついちゃいかん。人に迷惑かけちゃいかん。自分をコントロールできなくなると悲惨だ、なんて思いました。音楽と映像は良し。 【fero】さん 6点(2004-05-09 03:51:49) (良:2票) |
309.ダメ男映画はけっこう好きな方ですが、なんかこの作品は狙いすぎた感じがして全然共感できなかった。ビンセント・ギャロの「マルチな才能」があまりにも持ち上げられすぎてしまったせいか、もうひとつ主人公が本当のダメ男に見えなかったのも一つの理由かも。おもしろいな、と思ったカットもいくつかあったが、どれも「素人が感覚的に撮った新鮮な映像」を狙ったヘンに技巧的なものに見えてしらけ気味。何より公開ルートがものすごく限定されているわりには、雑誌のタイアップなど全国規模の過剰な宣伝で、ちっぽけな劇場に連日長蛇の列を作らせた某百貨店系列のあざとさには反感というか怒りしか感じなかった。アメリカでこの映画を観たことのある人なんかほとんどいないのに、「今年最高にHOTな映画!」みたいに売りまくっちゃって、安く買って来て高く売ってるだけじゃんか。バカにすんな。と、映画とは全然違うところで評価が下がってしまった。でもクリスティナ・リッチは可愛い。 【anemone】さん 5点(2003-12-14 17:09:47) (良:2票) |
308.この映画を観るちょっと前に偶然、赤いスクエアトゥのブーツを買った。この映画を観て、銀のストラップシューズが欲しくなった。ああー、なるほどなー、これじゃあ、若い人(自分も含めて)が食いつくよなー、と思った。この映画を包む雰囲気が好きだ。ギャロが自分の趣味で作った映画だとは分かっていても、そのナルシストぶりが、この映画ではそんなに嫌じゃない。なんでだろう。でも、いいんです。これで。 【ひのと】さん 10点(2003-11-30 14:41:58) (良:2票) |
307.前半、というか両親の件があまりにも酷過ぎてもう駄目だなと思ったけど嫌いじゃないです。クリスティーナ・リッチがすごく可愛くてえろい。正直その前半が観るに堪えない内容だったからクリスティーナ・リッチのおっぱいだけが支えでした。もうこれおっぱい以外見るところねえなあと感じつつ観続けましたが後半からラストへの流れはかなりリアリティに欠けてるとは言え良い感じのロマンス映画だと思います。サブカル映画なのかな。サブカル映画好きのウケを狙ってる感じもして若干鼻につく。全体的に作りが荒々しく内容は薄っぺらいし雰囲気で押してるので人によって好みがかなり別れる映画。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-23 08:18:01) (良:1票) |
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306.もうまるまるヴィンセントギャロ。ギャロ的オシャレ、ギャロ的アート、ギャロ的かっこよさ、ギャロギャロギャロギャロギャロギャロギャロギャロギャロギャロギャロギャロギャロギャロギャロ。ゲシュタルト崩壊。 |
305.これ観て良かった凄くオシャレで! とか言ってる人とは絶対に友達になれないダサい映画。 上っ面だけのク◯映画。 クリスティーナリッチが可愛く撮れてたのが 唯一の救い。 【Pecco】さん [地上波(字幕)] 2点(2010-07-14 22:47:09) (笑:1票) |
304.退屈。つかみどころないし、内容ないし、しまりもないし、何もつたわらん。あるのは雰囲気のみ。この雰囲気にはまれる人でないと辛いのでは。クリスティーナ・リッチは好きですけどね。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 3点(2008-07-15 17:03:09) (良:1票) |
303.この作品で凄いと思ったのは主人公には何の解決も成されていないにも拘わらず、何やらハッピーエンドな雰囲気で終わっていること。 彼は絶対また繰り返すというのがありありとわかる。 あくまで他者がいることでの可能性を示すということで、それなりの評価を。 【カラバ侯爵】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-10-11 04:44:57) (良:1票) |
302.ヘタレ主人公にどうしてもなじめませんでした。評価高いですねぇ。。オイラはこの映画のどこがいいのか理解できなくって^^;主人公の自分勝手さにいちいち腹が立ってて^^;クリスティーナリッチはなんでヘタレ主人公を気に入ったんだろう。。うーーん、謎だ。理解できなかった分点数は低いです。 【ぐっきい】さん [ビデオ(字幕)] 2点(2006-04-17 21:36:02) (良:1票) |
301.レイラと一緒に写真を撮るシーンでのビリーのspending timeの繰り返しっぷりが非常におもしろい 【ぺぷとりじ】さん 8点(2004-10-11 17:52:27) (笑:1票) |
300.赤いブーツと青いアイシャドウ、水とココア、などなど小物スパイスがきいていて、ハッピーエンドで、良いのだけれど、女性の立場から言うと、あんなふうに誘拐されて、殺される危険がある状況で「逃げない」っちゅうのが理解できない。男性の願望だけを着目してる映画じゃあないかなあ。無条件に愛でつつまれたい願望よ。 男性の幸福を描くなら、女性側の幸福も描いたほうが良いと思うよ。クリスティーナリッチがなぜ彼を愛するのか、納得させられるシーンが少しでもあれば良かったのに。 ところでミッキーローク。あれ、ミッキーロークよね。嘘みたい~。ちょっとショック。 【しょりちゃん】さん 6点(2004-07-30 12:35:54) (良:1票) |
299.何度も繰り返し見ている、お気に入りの映画です。ビリーのイラ立ち、孤独、寂しさ、繊細さ等が圧倒的なリアリティで共鳴してくる。この作品の中に、人生を語るうえで必要な要素がほぼ揃っていると言っていい。 【ラーション】さん 10点(2004-02-03 02:45:04) (良:1票) |
298.題名からして、牛が猛ダッシュしてる様な(?)アクション映画かなと勘違いしてました。こんなクセのある恋愛映画だったのか。情緒不安定で神経質で繊細なビリーと、何故かそれに同調してしまったレイラ。雰囲気的には裏アメリって感じです。久しぶりにこんな面白い映画観ました。クリスティーナのぽちゃぽちゃ感が何ともかわいい。 |
297.「fuck you!」「fuck you too!!」のシーンが大好き。もうどうしても愛してしまう作品です。こんな素敵な愛がこれからもたくさん育ちますように。 【らいぜん】さん 8点(2003-12-07 20:48:22) (良:1票) |