118.パシリだった人、もしくは今パシリだ、と言う人はレイ・リオッタに感情移入してください。番長だった人、もしくは今番長だ、という人はデ・ニーロに感情移入してください。どうも最近怒りっぽいんだよな、って人はジョー・ペシに感情移入してください。以上。 【Figure4】さん 10点(2003-04-28 23:32:09) (良:2票)(笑:1票) |
117.なんか、うまく映画作ってるな、という感じはするんですけどね。長回ししながらスラスラとカメラと移動させてみたり、対話シーンのやりとりをカメラ切り替えてテンポよく見せたり。後者の方は、ちょっとやり過ぎて、対話の途中で口にくわえてた葉巻が消えちゃったり、持ってた受話器が消えちゃったりと、カットがうまく繋がらなくなってしまったりもするのですが、多分、作り手もそんなことは「些細な事」と、気にしてないんでしょう。 それはいいとしても、作品全般について、どうしてこんな作劇になっちゃうのか、という点については、正直、よくわからないんです。2時間半近い長さがあって、しかもナレーションを多用しつつ描写の省略を多々行ったりしていて。そこまでしてでも、主人公の姿を少年時代から、すべて作品に詰め込む必要があったのか? 唐突に奥さんの独白まで使うにいたっては、すみません、このセンスは理解不能です(逆に言うと、独白を任された割に存在感は強く出ていない)。 肝心の600万ドル強奪という大事件は、まともに作中で描かれないし、それに伴う殺人事件もサラリと流される。あくまで主人公の人生に沿った映画です、とにかく実話なんです、派手なシーンを見世物にする映画じゃないんです、という訳でしょうか。確かにそれも一つのやり方でしょうけど、ちと優等生過ぎるのでは。そしてやっぱりこれも「実話作品」らしく、具体的な年月日をテロップで出し、終盤はそれを時刻表示にまで分解して、うん、確かに緊迫感は出てくる。でもテロップは所詮テロップ。「今何時か」を知りたいんじゃなくて、この先に待つ「何か」まであと何時間何分あるか、こそがサスペンスでしょう。途中から、何のために時刻表示してるのか、サッパリわからなくなってくる。 それもこれも、「実話」に寄りかかり過ぎなんじゃないでしょうか。ラストも主人公の独白任せになってしまい、残念でした 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-10-18 12:57:37) (良:2票) |
116.LAの裕福な芸術一家に育ったコッポラがマフィアの世界を荘厳に描く「ゴッドファーザー」を撮ったのに対し、NYの貧民街で育ったスコセッシが「チンピラなどは唾棄すべき人種だ」という考えで本作を撮ったのは興味深い事実。本物のマフィアの姿を見て育ったスコセッシが監督を担当したことが、本作の最大の強みとなっています。。。 虚弱体質で気の小さかったスコセッシ少年にとって、街を仕切るマフィアは死ぬほど怖い存在だったようです。大人になり映画監督になったスコセッシは、子供の頃に自らが感じた恐怖を観客に追体験させます。ジョー・ペシ演じるトミーこそがその恐怖の象徴。悪気ない一言にしつこく絡んでくる、些細な出来事がきっかけで人を酷く痛めつける、ヤクザ特有の理不尽な恐怖が見事なまでにスクリーン上で再現され、観客は身を凍らせるのでした。このアプローチはスピルバーグに似ています。極度の怖がりだったスピルバーグは、その強い感受性をスクリーンに再現することで観客に恐怖の追体験をさせましたが、本作もヤクザの怖さを追体験させているのです。本作はマフィア社会の描き方が素晴らしい等と絶賛されていますが、正直言ってそんなものは二の次。この映画が他のヤクザ映画よりも抜きん出ているのは、一般人がヤクザを見た時に感じる恐怖心を完璧に再現できていることです。”多くの人はテレビで戦争を見るのだから、カメラ越しの戦場映像こそが最もリアルに感じるはずだ”という理屈で撮られた「プライベート・ライアン」と同じ話で、”一般人がヤクザを見た時にどんな感情を抱くのか”という点に徹底的にこだわっている点が素晴らしいのです。。。 さらに、技術面でも注目すべき点が多数あります。絶え間なく流され続ける音楽、あることないこと話しまくりまったく途切れない会話、テンポの良い編集など、タランティーノやポール・トーマス・アンダーソンらに明らかに影響を与えているのです。本作にてスコセッシは驚くべき手腕を披露しており、これが彼のベストワークだと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 9点(2012-06-07 01:22:19) (良:2票) |
115.この監督とは既にこのころからは合わなかったんだと自覚しました・・・。実話のせいか起伏がなくだらだらと長い話です。マフィアの話というよりも、チンピラの話です。 それほど評価される映画ではないと思います。というか、監督として賞をもらえない理由がわかる気がします。 【たかちゃん】さん [DVD(吹替)] 3点(2006-07-10 21:17:13) (良:1票) |
114.強力な伝染病の話を思い出した。致死率が五割を超えるエボラ出血熱の一種は、宿主たる人間が減りすぎて、病が広まる前に死に絶えてしまったのだ。並外れた攻撃性は諸刃の刃となる。 ちょっとした気に食わないといっては人を殺し、分け前が惜しいからといってはまた殺す。ここまでくると凄みがあるとかいう以前に、バカである。いくら非合法組織といえど、信頼関係もなく裏切りを当然のものとすればいずれ組織が立ち行かなくなるのは目に見えている。「道から外れたものはすぐに殺し、恐怖で統制を取る」という台詞があったが、逆効果だ。恐怖がもたらしたのは疑心暗鬼と混乱、そして破滅。頭の悪いチンピラの物語は『ゴッドファーザー』のようにかっこよくはないものの、徹底したリアリズムには惹きつけられる。 ただ実話だから仕方ないが、終盤が退屈。麻薬が絡み始めてから失速し、尻すぼみに終わってしまう。つかみは素晴らしいし、趣味のいい音楽にのせて流れるストーリーはなかなか楽しめたのに、終わり悪ければ全て悪し。結末で一気に評価が下がった。 【no one】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-20 23:11:01) (良:1票) |
113.『ゴッド・ファーザー』がファミリーを題材とした映画なら、この映画は末端の”チンピラ”たちの映画ですね。「なぜそこで怒るかなぁ」とついついツッコミを入れたくなる、ジョー・ぺシのキレどころが分からない、ムチャクチャなキレっぷりが恐怖です。考えをコロッと変えるジミーはもっと怖い。面倒見のいいポーリーは一番こわい。この世界で生き残るには、仲間をも平気で裏切る。これって、すごく怖い。誰も信用できない裏社会を露骨に表しています。ポーリーをドンとする、ヘンリー・トミー・ジミーの絆は感動的ではなく、濃いようで渇いてもいる、いかにもスコセッシの演出らしい息苦しさを感じる繋がりでした。ヘンリーという、マフィアに憧れた男のだらしなき(しかし実際の末端の”チンピラ”たちもこうなんだろうなぁと思わせる)生き様を如実に表した、ズズィと一歩、踏み込んだ映画であることは間違いないと思います。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-12 21:13:14) (良:1票) |
112.組織のルール・価値観が全ての世界で全員の利害に合う仕事をしていれば身分は保障され組織の均衡を乱すと突如死が待っているマフィア世界を描く。マフィアの華やかさを前半で描き続け観客がこの世界も悪くない思い、デニーロ、ジョーペシらの個性にこいつら愉快な奴らじゃないかと錯覚しかけた所で突如暗部へ触れていく転換が衝撃的。個人の視点から描くことで観客にまるで組織の一構成員になったかのように思わせる臨場感が秀逸。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-08-24 21:14:17) (良:1票) |
111.少しでも犯罪者心理を知る者なら、殺伐とした世界に生きる犯罪者が本当に求めるのは“ロマン”や“男気”ではなく“ユーモア”だと言うことが解るはずだ。そういう意味ではロマンチシズムに傾きすぎた『ゴッドファーザー』よりも、この『グッドフェローズ』のユーモアに満ちた淡々とした描写の方がリアルなギャングの姿だと言えるだろう。そもそもギャングとは「自分以外を信用しない」連中であり、そんな連中がやれ「兄弟愛」だの「仁義」だのと言うのは、単に自分が身を置く世界の緊張感に耐えられないから生み出す“虚構”に過ぎない。彼等はそんな自分たちの不幸を直視しようとはしないし、“幻想”だと解らずに“ギャングの美学”に陶酔してしまう愚か者さえいる。だが結局彼等の大半が行き着くのはこの映画でも描かれるように、かつて自分が軽蔑していた“普通の生活”よりも悲惨な場所なのだ。レイ・リオッタ演じる主人公が麻薬に溺れてにっちもさっちも行かなくなる姿はユーモラスで素晴らしくリアルな犯罪者の実像だ。 【トマシーノ】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-03-11 16:05:11) (良:1票) |
110.まさしく、しょぼ映画。キャラに魅力ないし脚本に起伏ないし、はっきり言って最後まで観たら偉い。キャストもスタッフも、片手間に作ってるようにしか思えません。ちなみにジョー・ペシという人がどの役をやっている人なのか、最後まで分かりませんでした。 【金子淳】さん [地上波(吹替)] 3点(2005-02-13 11:09:53) (良:1票) |
109.劇場で観た当時は、こんなに暴力的でどうしようもない男たちの映画はないと思った。その後、セルビデオで一番多く観る映画となった。この映画のどこに惹かれて観てしまうのか今もって分からない。彼女には飽きずによくも何度も観ると言われる。観るたびショーペシとデニーロよりも、ヘンリー演じるレイ・リオッタのだめ男演技にこの映画のリアリティーと監督の演出の凄さを感じる。だめ男をカッコ良くみせる映画は、凄いのだ。 【syubo】さん 7点(2002-03-06 00:23:40) (笑:1票) |
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108.クールだけどキレる時にはちゃんとキレてくれるデニーロに3点、いつも気だるい感じのレイ・リオッタに2点、突然キレまくるジョー・ペシに2点、すぐに殺されちゃうサミュエル・L・ジャクソンに0点。 【眼力王】さん 7点(2002-01-23 00:07:12) (笑:1票) |
107.登場人物誰一人として共感・納得できる人物がおらず 忠告されながらも白い粉に手を出し破滅、最後には「家族」を売る主人公 キチガイ担当 奥さん 実は小物の上司 特にキレ芸担当は脚色はあるだろうがぶっ飛んでる 唯一まともなのはボスだけでした。 流石ボス ノンフィクションなのでしょうがないとはいえ、特に盛り上がりもなく 観たばかりでも特に印象に残ったシーンは皆無です。 2時間30分もの長尺をだらだらと見続けなければいけない作品 私には合いませんでした 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 4点(2024-08-28 00:55:53) |
106.ギャングものの主役たちは、確かに悪人なのだけれど、 一定の美学のようなものを持っていて、それが魅力にもなるのだけれど、 この映画に出てくるキャラクターにはそうしたものをあまり感じない。 ほとんどのキャラクターが短絡的に見えて、 なかなかにストレスが溜まった。 実話がベースらしいので、こういうのが”リアル”なのかもしれないが、 2時間半見続けるのはしんどい。 マーティン・スコセッシ×ロバート・デ・ニーロということで、期待していたのだけれど・・・ デ・ニーロには良くも悪くももっと”振り切れた”役が似合う。 【2年で12キロ】さん [インターネット(字幕)] 4点(2024-06-07 22:22:22) |
105.暴力と虚栄を振りかざして、傍若無人な人生を謳歌するギャング稼業の面々は、揃いも揃って狂人揃いであり、愚かしく、人間的に同調できる要素は皆無だ。 ただ、その虚無的な人間模様が、まさに映画でしか味わうことが許されない情感と感触を生み出していることも事実。 マーティン・スコセッシ監督によるあまりにも有名なギャング映画は、その知名度に相応しく紛れもない傑作だった。 3年前の年明けにNetflix映画「アイリッシュマン」で、スコセッシ監督の巨匠ぶりと、彼がそのフィルモグラフィーにおいて培ってきたギャング映画の文脈を心ゆくまで堪能した。 そして未見だったこの30年以上前のギャング映画の金字塔を初鑑賞して、すでにその礎が凝縮されていることを思い知った。 「アイリッシュマン」にも出演していたロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシは、本作撮影時は40代後半で俳優としても脂が乗り切っていて、映画世界の中で文字通りギラついている。彼らの発する狂気性が、このギャング映画を唯一無二のものにしていることは明らかだった。 そしてその両名優に負けずとも劣らないギラつきを発する主人公を演じるレイ・リオッタの存在感も抜群だった。 本作以降の幾つもの作品で、レイ・リオッタという怪優は絶妙な気味悪さと共に数々の悪役やサイコパスを演じ続けていたが、本作の出演によりその映画俳優としての地位を確立したのであろうことを痛感した。昨年(2022年)の訃報を改めて残念に思った。 「グッドフェローズ(原題「Goodfellas」)」は、スラングで「信頼のおける仲間たち」という意味。 ギャング映画において、溜まり場で「こいつは良いやつだ」「俺達の仲間だ」と紹介し合うシーンはよく描かれる。ただし、その信頼関係は、あまりにも軽薄で表面的なものであり、彼らの人間関係の脆さと危うさを多分に孕んでいる。 本作においても、主人公のモノローグで「Goodfellas」の意味が説明された後、急速に彼らが築いた人間関係は虚無的に崩壊していく。 そこには、ギャングたちの愚かさが如実に表されると同時に、彼らが暴力と虚栄によって必死に塞ぎ込み抗ってきた貧しさや人種的差別、生まれ持ったヒエラルキーが顕になっていた。 前述の通り、ギャングたちの生き様に同調も同情もできないけれど、結局、自分が心の底から忌み嫌った体制に“フェラ”をすることでしか、生き延びる術を見い出せなかった主人公の顛末は、あまりに悲しく、あまりにも虚しい。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 9点(2023-01-03 00:38:21) |
104.そもそも一般市民に迷惑をかけるマフィアの生活に共鳴できませんでした。。。マフィアは真面目な納税者に対する冒涜です。簡単に人を殺すトミーも全く同情の余地はありません。同じマフィア映画でも家族関係をきちんと描いたゴッドファーザーとは比べものになりません。 【みるちゃん】さん [インターネット(吹替)] 4点(2021-10-17 01:11:48) |
103.散々悪いことしたんだから、それ以上の規模で破滅してこそカタルシスがあると思うんですが、実話を元にしているからかそれがない。2時間半もかけてポシャるこのラストは残念。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 3点(2020-10-05 16:26:52) |
102.十数年ぶりに観ました。時代背景があって音楽もマッチしてシブい。実話だそうだが皆狂人でロクな人物がいない。マフィア映画の代表格のひとつと思います。お薦めですね。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-07-26 02:08:26) |
101.チョーつまんない映画。 主人公のナレーション多すぎ。 デ・ニーロはほとんど出ない。 メジャーな曲ばかりBGMにするところなんか、スコセッシの趣味の悪さを感じる。 クラプトンの「レイラ」なんか流して、なんか、これコメディですか?って感じ。 時間損した。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-03-19 18:26:19) |
100.今からもう27年も前の映画になるのですね。皆、若い。実話をもとに、凄まじいストーリー展開 、役者の高い演技力、とても面白い映画です。ただ、再見しようと思えないのは何故だろう。 ゴッドファーザーは、これからも何度も見たくなるのに。レイリオッタに魅力をあまり感じない からでしょうか?(特に馬鹿笑いした時の品のなさといったら・・・) あまりに無益な殺しが続くからでしょうか。うまく説明できません。 【代書屋】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-03-18 22:36:14) |
99.派手な展開は少ないものの、実話に基いた生活感覚がよく分かる。音楽の使い方を含めなかなか良い出来の作品。 マフィア映画としてはある種の代表作と言える。オススメ出来る。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-11-03 20:24:00) |